HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-20



































その日はすぐにやってきた。
ユノの休みに僕とハヌルさんのオフが重なって。
「よし、思いきって午後から臨時休業にするわ!」
休日で稼ぎ時だろうけど男前なユリさんが潔く言った。


「ユノへ連絡しておきましょうか?」と言う僕より彼女の「自分が、」という意見の方がすんなり通る。
ま、そうだよね。
ユリさんは完全に協力体制だし、彼女の気合いも充分。


「ちぇ、チャンミナの方が絶対お買い得なのにな?」
なんてハヌルさんだけが諦め悪くブツブツ言ってる。






最後にカフェで会った日。
「悪い、今夜は仕事で遅くなるから。」
そうユノに言われ。
それからは毎晩。


───完全に避けられていた。







毎日のように進められたゲームは1週間近く放置され第1ステージクリアで終わってしまうかもしれない。


元カノとの友人話が楽しそうだった。
秘密の恋なんて後ろ暗いのユノには似合わない。
突然目が醒めるとか、きっと充分ありえる。


それでも優しいユノは毎日電話をくれた。
「おやすみ」までのほんの少しくだらない話。
そして最後に「明日もちょっと忙しそう。」と言いにくそうに。


「別にやんなきゃレベルが下がってくわけでもないし、暇な時でいいですよ。」
そう言えば、「まぁな。」と含んだように笑う。
僕が迷ってるように、ユノもまた。
脆い足場は気を抜けばすぐに崩れ落ちそうで、不安定な関係に気持ちがついていかない。











「明日、…チャンミンさんはユノと一緒に来ます?同じマンションに住んでるんですってね。」
「ぅえ、…?」


突然話を振られ間抜けな声がでる。
明日夕方に入口ゲート前集合とは聞いていたけど、ユノとそれについて話したことはなくもちろん約束だってしてなかった。


「さぁ?約束はしてないよ。」
「そうですか、…実はね、ぬけがけして朝から会えない?って誘ったんです。予定があるって見事に振られちゃいましたけど。」
ペロッと舌をだす仕草が可愛い。
いつもニコニコしてよく働くし本当にいい子なんだ。


「ね、チャンミンさんは何も聞いてません?ユノって私のこと、どう思ってるんでしょう?」



ユノと本気でヨリを戻そうと狙ってる、という以外は。



「ど、どうだろ?ユノとはあまり恋愛話をしないんだ。」
「じゃあ、2人の時は何してるんですか?」


余程ユノに興味があるのか、身を乗り出すように聞いてくる。


「ん~、ゲームとかプロレスとか、…我慢大会、とか、…?」


ぷっ、と吹きだした彼女。
「ふふ、ユノっぽい。すぐアレやろうコレやろうって思いつくんですよね。黙ってれば大人っぽいのに、…」
「中身は子供。」
「あ、そうそう!」


2人してアハハと笑ってしまった。
何やってんだ、僕は。


「元々私の友達とユノの友達がつき合ってて、その繋がりで10人ほどのグループだったの。」
「へ、へえ、…」
「女の子みんなユノ狙いだったのよ。でも彼ってああでしょ?なかなか友達以上になれなかった。」


ユノとの馴れ初めなんて出来れば聞きたくない。
だからと言って正直にそんなこと言えなくて。


「それがつき合えることになって、嘘みたいに幸せだったの。」
「そう。」 


どんどん沈んでいく気持ちを悟られないよう無理やり笑って、僕は何やってんだとさらに暗くなる。


「でもその時が最高潮だった。彼女なのに友達みたいで、やきもちすら妬いてもらえなかった。何もかもアッサリしてるの、ユノは、…」
「え、…」
「…アッチの方もね、すっごく淡白。って、これは内緒ね。」



しぃ、と人差し指を立てて目配せ。
ぼっと上気した僕へ、「チャンミンさん、可愛い!」と言って笑った。


でも僕は話の内容に赤面したわけじゃなくて。
つい思い出してしまったから。


───ユノはアッチの方、激しいし、しつこいよ、なんて思ってしまったから。  






そのとき、カウンターに置いたスマホが震えた。
LINEの送り主はユノ。
めずらしい。
まっさらなトーク背景にポツンとしたふきだし。


『今夜、来れそう?』


すでに既読になっちゃってるのが恥ずかしい。
予定を確認するふりをするべき?
ずっと避けられて、少しくらい勿体ぶるべき?
すぐ尻尾振るとかあり得ないからな、そう文句ばかりは次から次へ出てくるのに。
結局一番素直なのは勝手に動いた指で。


『ビールあるならね。』


そしてすぐ既読になった画面が何て言うか、…擽ったくて、自然に口元が緩んでいた。


    







※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』









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