HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-25


































こんな夏の日は夕方から夜のパレード目的という客も多いんだろう。
結構な人波が同じ目的地に向かって歩いていた。


所々に色鮮やかな花壇が配置され嫌でも気分が高揚する。
白やピンクのベゴニアにオレンジ色のマリーゴールドが眩しい。
星形の花が手まりのように形づくるペンタスをヘデラがびっしりと覆う。


そして色とりどりのサルビア。
グラデーションのように赤から紫、青が整然と並び風に靡くさまはずっと眺めていたいくらい。




「チャンミナ、立ち止まってると遅れるぞ。」


数歩前を行くユノに呼ばれ、急いで追いついてはまた立ち止まるを繰り返していた。


「な、おまえがずっと見てた花って子供の頃にチュウチュウ吸わなかった?」
「…サルビア?」
「名前は知らないけどさ、真っ赤な花。」


サルビアにはセージといって食用のものもあるんですよと教えてあげる。
それに幻覚性サルビアという幻覚を見せる種類のもあるんだ。


「ふ~ん。」とあまり興味なさそうなユノ。
「おまえ、詳しいね。」って言うから、「そりゃあユノへいちごスムージー作るのが夢ってわけじゃないからね。」と言ってやった。
アハハと笑って僕を見るユノ。
笑うと目尻が下がって途端に優しくなる。
そんなユノに見惚れちゃって、気まずくて慌てて会話を探した。



「えっと、…真っ赤なサルビアもいいけど、僕はブルーサルビアが好きです。」
なんて、…急に。



「青い花が好き?」
「ん、…まあ、そうかも。」


「そっか、おまえに似合うよ。」




ユノと外へ出掛けたのは初めてで。
と言っても待ち合わせ場所へ着いたら2人で歩くことなんてできないけど。
だからこそ、このほんの少しの時間が貴重で幸せだった。
このまま永遠に入口ゲートへ着かなきゃいいのに、ってくらい。




でも勿論そういうわけにはいかない。


「チャンミナ!こっちこっち!」


数メートル先にハヌルさんの姿が見えた。
すぐ隣にユリさんと彼女の姿も。


少しだけ気分が下がって。
でも出来る限りの笑顔で歩み寄った。








「じゃあ私達はのんびりビールでも飲みながら景色を堪能してるわ。」
僕とハヌルさんの真ん中で両腕をガッチリ組みながらユリさんが笑った。


ま、そういうことだよね。
乗り物に乗りたいという彼女につき合うのはユノということで決定のようだ。




「チャンミナも行こうぜ?」
なんてユノの誘いに乗ったら後から何て言われるか。
「えっと、僕もビール組で待ってます。」
「よし、じゃあサランちゃん達とは別行動ってことで俺達は店探そうか。」
ハヌルさんに背中を押され邪魔者は退散とばかり先を急ぐ。




「チャンミン!」


振り向けば面白くなさそうに口を結んだユノがいて。


「…後から、な。」


何が後からなのかその時はよく分からなかったけど、「うん。」と頷いた。
そこで少しだけユノが笑った。


その隣、僕らのやりとりを訝しげに見つめる視線には2人とも全く気づかなかったのだけれど。









異国の港町を模した景観は情緒に溢れ素晴らしい。
西部劇に出てくるようなワゴンの店でビールとスモークターキーレッグを買い、奥のテラスに座った。



「ん~、美味しい!素敵な景色のなかでイケメンに囲まれて美味しいビールを飲むって最高!」
「んじゃ俺も。美人2人に囲まれて飲むビールは最高!」


かんぱ~い!とグラスを合わせ笑いあうユリさんとハヌルさん。


「え、ちょっと待ってよ。美人2人って誰ですか?」
「そんなの、チャンミナに決まってんじゃん。」


さわさわと僕の頬へ手が伸びて、それを間一髪で避ける。
もう酔ったのかよ?と思うけど、そうは見えない。



「ハヌルさんはチャンミナのこと大好きだものねぇ。」


いつもの冗談のようにカラカラと笑うユリさん。


「ん、…俺、チャンミナのこと愛してるからさ。」



頬杖ついてじっと僕を見つめる。
こんな軽口は日常なのに、…そうは思えない。
いつもとは何か違う。
そしてすぐに気づいた。


そっか、ハヌルさんの目が笑ってないんだ。


「な、なに言ってんですか!ユリさんみたいな美人さん前に失礼ですよ!」


プイッと顔をそらしてビールを一気に飲み干す。


「ユリさんは美人だけど、愛してるのはチャンミナだよ。」





「っ、お、おかわり!」


いつもと様子が違うハヌルさんに焦り、勘違いであってほしいと願いながら席を立ちビールを買いに行った。













※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』












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