HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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APPLAUSE-告白-27

































出口を通り、「少し前を歩いて。」と隣に並ぶ人へ促す。
「どうして?」
「いいから。」
ぐっと背中を押して数歩後ろを歩いた。



先程の土産ショップに隣接するレストランで席取りをしていた3人。
食前酒のつもりかワインを飲んでるようでゆっくり近づく僕らへ、───ほらね?微妙な顔。 


彼女を置き去りにさっさと2人きりでアトラクションへ行ってしまったことや。
ハヌルさんから奪い取るように僕を引き寄せたユノの態度。
きっと変に思われてる。




「もう、チャンミナってば乗りたいならそう言ってくれたらちゃんとつき合ったのに。」


それでもユリさんが気を使って笑いながら僕らを呼び寄せてくれる。


「すみません、お待たせしちゃって。」


えっと、と6人用のテーブル席へ視線を向ける。
すかさず、「ユノはこっち!」と彼女が言って、
「チャンミナはこっちな。」とハヌルさんが言った。



食事を注文して僕らもワインを飲んだ。
大きなテーブルで向かい合った端と端。
乾杯とグラスを合わせることも出来ない距離。



それなのに、──チャンミン、と声に出さず唇の動きだけで合図を送って。
スッと指でつまんだのは誰かが注文した野菜スティック。
その中のニンジンをポリっとかじり、意味ありげにニッと笑う。
この人、ばっかじゃないか?と思いつつ、ぽっぽとほてる頬は止められなくて。




「ねぇチャンミンさん。ユノと同じマンションですよね?間取りも一緒なんですか?」
急に話しかけてきた彼女。
なぜか挑むような話しぶり。


「あ、えっと、ユノんちは分譲だから広いけど、僕んちは賃貸で部屋数も少ないし狭いよ。」




「っ、え?」
誰より驚いたのはユノ。
「…あそこ、賃貸なんだ。」


悪かったな。
僕は将来の夢のために資金を貯めなきゃなんないからマンションでローン組んでる場合じゃないんだよ。



「ふ~ん、…」
なんだか嬉しそう。
そんなことで優越感感じてるなら案外小さな男だぞ、と軽く睨んだ。


僕とユノはまだお互い知らないことだらけで。
ユノんちが分譲だってのも聞いたわけじゃなく適当に言ったらどうやら当たってるみたいだし。
ユノがどこでどんな仕事をしてるのかも知らない。
知ってるのは、スーツを着て朝早く家を出て夜は早い日もあれば日付が変わっても帰らない日もあるってこと。
それだって本人から聞いたわけじゃなく、いまだに北の部屋から覗いてるベランダ情報だ。



「お互い部屋を行き来してるんですね?」
ユノに聞けばいいのに、僕へ聞く。
「…行き来ってほどじゃあ、…ユノは僕んちへ入ったことないしね。」
「あ、そうなんだぁ。」
で、ちょっと嬉しそう。



「ね、ユノ。もう、…捨てちゃったよね?一緒に買った食器やいつも使ってたエプロンや、こんな花柄は恥ずかしいって言ってたスタンドミラー。」


甘えるように首を傾げこんな場所でそんなこと言う彼女。
ユノの返事は分かってる。
答えはNOだよ。



「サランちゃん、良かったじゃない。まだユノさんに恋人がいないって証拠ね。」


ユリさんがそう思うのは当然だし、彼女も満足げな笑顔。
ユノだけが意味が分からないというようにキョトンとしていた。


「え?どういうこと?」
「だって新しい恋人がいたらそういうのは処分するでしょ、普通。ね?チャンミナもそう思うでしょ?」
「え、…あ、そうですね。」


ユリさんってばこんな時に僕へ話を振って。
やめて欲しい。
平気な顔を装っても、…もうギリギリなほど、苦しかった。


こんなことならずっと別行動でよかったと思う。
酔って頼りない体がユノへと傾く。
さりげなくユノの腕に置いたままの小さな手。
上下に擦ったりキュッと袖をつまんだり。
それを拒んだり撥ね付けるようなことをユノはしない。
こんな酔った席で、人前で、彼女に恥をかかせるようなことを優しいユノはしない。



「失くして初めて気づく大切なものってあるじゃない。ね、サランちゃん、そうでしょ?もう一度やり直すって道もあるのよ、2人とも。」


ぐいぐい説得し始めたユリさん。
彼女は頬を染め伏し目がちに頷いて。



「ちょっと待って、…サラン、あのな、…」
やっとこの状況をのみこめたのか焦ったように言うユノ。
今さらこの集まりの主旨に気づいても遅いよ。
彼女はずっとこのタイミングを待ってたんだ。



「違うの、ユノ。一度裏切ってすぐに許してなんて言えない。でもお店に来てくれるってことは私のこと、少なくても顔も見たくないほど嫌いじゃないのよね?」
「え、…あー、ごめん、何も考えてなかった。」



あっさりしすぎて物足りなかったと聞いた。
ユノのあっさり塩味には彼女へ同情したくなるくらいだけど。



「いいの、私、また頑張る。ね、頑張ってもいい?」
そんなこと縋るような眸で言われたら、ユノが突っぱねるわけない。
彼女を卑怯だと思う。
2人きりのときじゃなく、敢えて僕らの前で告白することに。



「サラン、…俺さ、…」
「っ、待って!彼女がいないのなら、もう少しだけ頑張らせて。…お願い、ユノ。」


友達の時期が長くやっとつき合えたって言ってたよね。
彼女はよく知ってる。
ユノが優しくてお人好しなところも。
初対面でへろへろに酔った僕へそうだったように、人をむやみに拒絶しないところも。





困ったように苦笑いするユノをこれ以上見てられなくて、ひたすら黙々と食べた。



「チャンミナ、どうも込み入った話してるみたいだし、食ったら2人で涼みがてらパレードの場所取りでもしに行く?」
そう助け船を出してくれたのはハヌルさんで。
コクンと頷いた僕の背中へ手を添え、それに合わせて僕も席を立った。





「っ、チャンミン!」




ユノの声が聞こえたけど僕は振り返らなかった。
ユノのあっさり塩味やお人好しなほどの優しさは時には罪なんだよ、ユノ。



そう思いながら僕は振り返れずにいた。










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おはようございます、えりんぎです。
28万拍手のキリ番報告をいただきました~
らっ*様 おめでとうございます(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ
しかも26万拍手もですか。おぉ(〃ω〃)
拍手コメントへ非公開で連絡先をお願いします。
リクエストについてのお願いなどありますので、ご連絡しますね。


前回27万拍手が17話の時でした。
なんかむっちゃはやいです(〃艸〃)


いつも応援ありがとうございます♪


※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』











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