HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-31


































好きなのに。
好きだから。
いろいろな感情が渦巻いて、もうきっかけがなければ僕からなんてとても、…




そう思ったのが、ついさっきで。




「ハヌルさん、…やめて、やめてくださ、…」
「…チャンミナ、別に好きで快楽だけの関係を求めてるわけじゃない。」


聞きたくないと掴んだ腕をひっくり返され、逆に腕を取られた。
普段のハヌルさんからは想像もできない真剣な表情。
深く刻まれた眉間のしわ、そのわけを知りたくない、…知りたくないのに。




「本当に愛しいと思ってるヤツは、俺の手の届かないところにいるから。」

「…ハ、ハヌルさ、…」



「それでいいと思ってた。男同士の恋愛はいっときだけど、…チャンミナ、親愛とか友情ってやつは永遠なんだよ。」





そのきっかけを、ハヌルさんがくれると言うの?




知らぬ間に幾筋も涙が頬を伝って。
それを拭おうと近づく指を首を捻って避ける。


駄目だよ、ハヌルさん。
それは、僕の涙を拭う指はユノだけ、…ユノだけのものだから。




小さくため息をつき、首を横に振って寂しそうに笑うハヌルさん。


「分かったよ、触らない。…でもさ、よく考えな?自分の幸せ、相手の幸せ。俺はね、おまえに幸せでいて欲しいだけなんだ。」




そんなこと言われて。
ううん、言われる前からずっと。



「ハヌルさん、…分かってる。嫌ってほど分かってるんだ。あとは、きっかけ。それと、…少しだけ勇気。」
「…チャンミナ?」



「ほら、…僕、ちょっとストーカー気味だから。」


ふっと冗談のように言って笑った。
ぼろぼろ、ぼろぼろ、止まらない涙。
上げた口角の口端で軌道を変え、顎の先で交差して落ちる。



気づけば完全に白状してて。
名前をださなくても当然のように。


「チャンミナも結構なイケメン好きってことか、…バカだなぁ。」
なんて前髪をかき混ぜられ、そのまま大きく撫でられた。



「ああいう誰にでも優しくて、そのくせ誰にも執着しないタイプを好きになると苦労するよ。サランちゃんだってそう。…やっぱおまえにしとけばいいのにな?」


未だにそんなこと言ってくる人に何だか笑えて。
「っ、バッカじゃないですか?」
そう言えば、ハヌルさんも小さく笑った。


「ん、まぁね。不毛な片思いはさせたくない。チャンミナに幸せになって欲しいのは本当。
それだけは覚えておいて。で、その他のことは、…忘れて欲しいな。」
「…え?」
「すべて忘れて、今までどおり良い先輩でいさせて?」



それはハヌルさんの僕へ対する想いを聞かなかったことにしてと、そう言ってるわけで。
ハヌルさんの想いがどれだけのものか僕には想像もつかないけど、ふと目が合ってその眸の深さにそれを知る。



ああ、これが正解なんだと。
ずっと胸の奥でくすぶっていた迷いにストンと落ちてきたこたえ。



幸いハヌルさんは完全に僕の片思いだと勘違いしてるようで、それでいい、…このまま僕らが終わればユノに汚点がつくことはない。
一度でも男相手に愛を囁き、体を繋げたという汚点。
ちょうどいいきっかけだと何度も何度も反芻した。




僕の好きは、この先ずっと変わらない。
ほんの少し、形を変えるだけ。
慣れれば、…そう、それはきっと永遠だ。









「…そろそろ行かないとマズイな。」


ほら、とハンカチを押しつけられた。
そんなの僕だって持ってるけど、でもありがたく借りておく。
指だけじゃなくそれまで拒むことはできなかった。
ハヌルさんの想いとは違うけど、僕だってハヌルさんのことは好きなんだ。





土産ショップが並ぶアーケードの入口で待ち合わせて、数メートル先からユノの視線を強く感じた。
素知らぬフリしても、たぶんユノにはバレバレだよね。
腫れぼったく色づいた目蓋の意味なんて。



隠すように伏し目がちで歩く僕へ大股で近づくユノ。
その背中越しに声を掛けたのは彼女だった。



「あのね、チャンミンさんに見てもらいたいお土産があるの。最後に少しだけ付き合ってもらえないかな?」




僕?


不思議そうに立ち止まった僕の元へ小走りに。
「ハヌルさん、ごめんなさい、少しだけチャンミンさんをお借りしますね。」
そう笑えば、
「ああ、ごゆっくり。」
なんて僕のことはスルーして話は進む。
どうやら僕と彼女だけ別行動のよう。





「…チャンミン。」


立ち止まったユノ。
視線はそのまま、痛いくらいの。



駄目だよ、ユノ。
僕はやっと決心して、ユノとの永遠を選んだんだ。


迷いも戸惑いもない、小鳥や中庭の木々にだって正々堂々と宣言できる。
ずっと続いていく、清々しいくらいクリアな関係。




「さ、行きましょう、チャンミンさん。」




僕の腕を取り引いていく小柄で華奢な女性。
その子がユノを好きだという事実。


───それだけでこんなにも胸が痛いというのに。














※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』














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