HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-33





































昼間ならインパチェンスの花壇が綺麗な真夜中の公園。
遊具は中央にある滑り台つきの小高い山だけで、所々に木製の花壇が配置され同じく木製のベンチがあった。
子供の遊び場というよりは憩いの場という感じの。



僕の部屋からよく見える。
ケヤキの隙間から覗く花壇は季節ごとに違った顔を見せてくれる。
今の季節はカラフルなインパチェンスが綺麗で。
白やオレンジ、ピンクに赤の鮮やかな花たち。
花言葉は《鮮やかな人》。



透明感を増した柔らかな日差しを受け、おーい!と空を仰いでいた、僕の《鮮やかな人》。
その第一印象は今も鮮やかに僕の脳裏に根づき、ずっと消えることはない。






しんと静まり返った公園内に足音が響いてその人は来た。
僕はどこからも死角になるような端っこのベンチで。


「電話するから自分ちで待ってたらいいのに。」
そう言いながら口がもぐもぐしてる。
「あ、俺んちの鍵渡せばよかったのか。」
そして甘~い匂い。


僕の表情に気づいたのか、「食う?」と言って投げてよこしたのはやっぱりマーガレット形の飴。
「貰った、うまいよ。」とかコレを買うのにつき合った僕の気持ちお構いなしで呑気に言う。


包み紙を乱暴に剥がして奥歯で噛んだ。
ボリボリ噛み砕いてゴクンと一瞬で飲みこんでやった。


「チャンミナ~、虫歯になるぞ?」
なんてまだ呑気に言ってる。
外灯は遠く真っ暗だけど。
満月の今日は月明かりでも僕の表情は見えるはずなのに。




「…外で話したかったんです。」
そう言えば、
「───勝手するから?」と。



「ふざけないで。」
「ふざけてない。今日は朝から隣に寝てるはずのヤツがいないし、一日中近いのに遠くてふざける気分じゃない。」


言いながら一歩前にでる。
僕はベンチから立ち上がって数歩前に出ていた。
ジリッと下がりながら。
「それも、…そのうち普通になります。」と。



ピクッとこめかみが寄った。


「な、ハヌルさんに何を言われた?それともサランか?」
先程までの雰囲気が一変し嫌な空気が流れるけど、僕は言わなきゃいけない。




「ハヌルさんはね、僕がユノへ片思いしてるって勘違いしてる。ああ、でもあながち間違いでもないね。」
「…チャンミン?」


「ユノが結婚を意識して買ったマンションで彼女の物を処分できないのは、無意識に彼女を忘れられないからだと思う。」
「は?」
「…人は誰でも過ちをおかすから。一度くらいは笑って許してあげたらいい。もう二度目はないぞって抱きしめてあげたらいいよ。」



ユノは完全に真顔になっていた。


「───何の話?」
低く唸るように言う。


「ビール1年分ね、って話。」
今度は僕がふざけた。
じゃないと泣けてしまいそうだったから。




「おまえこそふざけるなよ。俺はちゃんと伝えてきたろ?軽い気持ちでおまえを抱いてるわけじゃない。」


そうだよ、僕らは冗談で体を重ねてきたわけじゃない。
僕の好きは容量の限界値を超えて溢れそうだし、ユノの好きだって充分すぎるくらい伝わる。



「…分かってる。」
「分かってるならそんなこと言うな。」



でもね、性別の壁はどうしようもないことで。
気持ちとは裏腹に、戸惑い受け入れられない理性が存在するのも本当なんだ。


ユノだって分かってるはずだよ。
僕らの境界線が埋まり交わることはないって。




「でも、ユノ。僕は、…ツラい。」
「チャンミナ?」



また一歩前に出たユノへ合わせるように僕も後退した。
我慢しようと決めていたのにどうしようもなく込み上げる涙。





「…お、男同士の恋愛はいっときだけど、親愛とか友情ってやつは永遠なんだって。」
「……。」


「僕はユノっていう人間が好きだよ。僕、僕は、…ユノの永遠が、欲しい。」
「チャンミナ、…何言って、」





「ユノ。こういう関係は、──終わりにしよう。」




チャンミナ!と伸びてきた腕を避け、後ずさった膝裏がベンチに当たった。
よろけるままストンとベンチへ落ちて背もたれに倒れこむように。



「っ、チャンミナ!」
バンと背もたれについた両手で囲われ。
「ふざけるなって言ってる。意味がわかんねぇよ!」
荒げた声に思わず肩を竦めてしまう。







「…ごめん、ユノ、…ごめん。」


ぼろぼろと遂に決壊した涙を止めようもなく。
こんなこと急に言われて、怒るのも無理ないね。
でも、ユノ。
お互い触れ合った肌のあたたかさを、失くして暫くは淋しいけど。


でもいつか、これで良かったと。
そう思えるから。






「ハヌルさんに僕の想いを気づかれて、…多分、彼女も不審に感じてる。僕らの関係が完全にバレる前に僕らはまっとうな関係に戻らなきゃ。」


「…まっとう、って?」


僕の両側、背もたれを掴んだ手に力が入り。
頭を垂れて頭頂部しか見えず、ユノの表情が分からない。




「堂々と人に言える関係。綺麗で、…まっさらな、友達になりたい。」


前屈みにうつ向けば、ぽたぽたと膝を濡らして。
コツンとユノに当たった。
お互い頭をくっつけたまま。
どちらも引かず、そのままで。



「そんな簡単に、…言うなよ、…」



絞りだすような、…ユノの声。









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おはようございます、えりんぎです。
Aliさんの画像、お話にぴったりすぎて(;゜∇゜)
Aliさんのご希望で今日明日2話だけのタイトル画になります。



では。 
いつも拍手やポチッとありがとうございます(*^^*)



※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』











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