HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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APPLAUSE-告白-34


































ユノside






────だって、おまえが泣くから、……









妖精のようだと。
その美しく儚げな印象の不思議な男は、驚くほど俺の常識をぬりかえていく。




「ビールある?」
玄関先で出迎えた俺への第一声。
そして俺の目の前に差し出したケーキの箱。
そんなにビールを飲みたきゃケーキなんかじゃなくビールを持ってくりゃいいのに。
物々交換か?ってほど俺の好物を持ってきてはビールを要求する。


「もちろん。新商品もあるぞ?」
「ぅわ、やった!」


途端にくしゃける顔が可愛い。


彫刻のように整った顔は黙ってると大人びて近寄りがたいほどなのに。
アンバランスに細められた眸は胸が踊るほど愛嬌抜群で。
そのデッカイ目からぼろぼろ落ちる涙に俺の理性はどんどん打ち砕かれていった。





「したい!しようっ!」と言った。
ゆっくりと段階を踏んでる余裕などなかったし、俺は知っていた。
チャンミンは俺を拒まない。


それをいいことに男の体にハマりにハマって。
そんなの、初めてのことで。
今まで付き合った彼女にこれほど求めたことはなかった。
コミュニケーションのひとつとして体を重ね欲を吐き出し、終われば次の予定に心を奪われていた。




それが、どうだろう。



「はぁ、…チャンミナ、…っ、」
「ん、…ごめ、最後な、」


深く深くヤツの中へ入ることだけに没頭し。
何度爆ぜてもその欲がとまることはない。



俺は何をしてるんだ?と。
同時に襲う自己嫌悪。
男に溺れる自分を認められず、一定の距離を無理やり置いた。



男友達に対する好意じゃない。
それはもう出逢った時から。
でもどうしたって同性のチャンミンを、どう扱っていいのか。



戸惑いはチャンミンにも伝わる。
何か言いたげに淋しそうな視線をよこす。
それともチャンミン自身この不安定な関係に戸惑っていたのか。






「あー、ご近所さん?」
独占欲と優越感を浮かべた男前。
思えばそれがきっかけで。
チャンミンとの関係に向き合うようになった。



初めての感情。
いや、激情と言えばいいのか。
それほどに腹の奥底からふつふつと。



なぁ、チャンミナ。
分かっていても持て余すこの独占欲をどうすればいい?
同性とか常識とか、頭で理解してるのに全て取っ払って何もかも奪いたいと願う心は?



一歩踏み出しては半歩戻って。
拒まないおまえの本心がどこにあるのかも分かんなくて。
女のようになんて思っちゃいない。
でも男に対するそれでもない。




チャンミン、…おまえは俺にとって何なの?



その問いかけに、まだ答えは出ていないと言うのに、────。

















「…もう、会わないってこと?」


そう聞けば、スッと顔を上げ俺を見る。
俺も、同じように。
背もたれについた両手はそのままで、チャンミンを囲むように、逃げないように、…離さないように、…



「…しばらくは、…だって、まだキスしたい。」
ボソッとつぶやくチャンミンへ、
「ふ、何だよソレ。」と笑えた。



「友達として接する自信ができたら、…また一緒に酒飲んでくれますか?」


無理やり作った笑顔の表面を、ほろほろ音もなく涙が伝って。
それを唇で掬い取ることも駄目だと言うのか?




「ゲームも、…出来ればそのままで、待って欲しい。」
そう言った後、
「あ、でもあのゲーム、ユリさんがハマってるって言ってました。もしかしたら彼女も。もし、彼女が嫌じゃなければ、…僕の代わりにやってもらっても、…」



ドンと、鉄製のひじ掛けへ拳を落とした。
「それは、ない。」
チャンミンの言葉を遮る。


最初から妙にサランにこだわるチャンミン。
確かにつき合ってたし可愛いと思っていた時期もあったけど、元々恋愛にのめり込むタイプじゃなかったからこんなものだと思っていた。
一緒にいて楽で楽しければいいと。


逆にチャンミンの方が一緒にいて楽ではない。
モデルという派手な業界の話は聞いていてイライラするし。
ハヌルさんの話題はムカつくだけだ。
サッカーや野球観戦が好きなチャンミンの興奮した姿を見れば、弾けるような笑顔に変なところが興奮しちゃって。
テレビ中継途中で飛び掛かり後から泣かれる羽目になったり。





そこでふと自嘲的な笑いが漏れる。
なぁ、チャンミナ。
俺達、友達だった時期ってあったっけ?
おまえ、ベランダで一服する俺をずっとそういう目で見てたんだろ?
そんなの、俺だって。




「な、俺達、今さら友達なんかになれるの?」
「そのうち、…なれますよ。時間が解決してくれる。」
「俺、おまえに会った途端に勃つよ、きっと。」
「……。」
「それ、自信ある。」


馬鹿…と、いつもみたいに言ってくんねぇの?
唇の端をちょこんと上げて、照れくさそうに馬鹿って、───。


ゆっくりと頭を垂れて、ぽたぽたと太ももを濡らすチャンミン。
ごめん、ユノ、…ごめん。なんて、うわごとのように言われちゃったら。





「───分かったよ、チャンミナ。」


そう言うしか、…なくて。





俺を拒まないはずのヤツが頑なまでに。
それほどの覚悟で言うのなら受け入れるしかないだろ?
もう会えないわけじゃない。
そう思うのに、


───半身を削られたように、ただ痛くて。













※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』









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