HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-35






































ユノside




サランで2週間ほど。
その前の彼女はもっと短かった。


───別れたことに慣れるまでの時間。



つき合ってたわけじゃない。
そんなこと言ってもいないし、言われてもいない。


それなのに、あれからひと月。
まったく慣れない俺がいた。




「っ、くそ、」
風呂上がりに冷蔵庫の前で舌打ち。
何か飲もうと開けたのに、一向に減らないビールしかない。
「ま、いっか。」
その中のひとつを取りベランダへ向かう。
タバコを1本抜いて火をつけ煙を吐きながら外へ出た。


「う、ちょっと冷えるな。」
うだるような蒸し暑さの続く昼間も夜になれば途端にひんやりとする。
夏が終わってしまう。



「真夏のビールって最高ですよね。」


口まわりを泡だらけにして幸せそうに笑う、そんなチャンミンの夏が。




あまり得意ではないビールを一気に半分ほど飲んで、上半身裸だからさらに体が冷えてきた。
柵にもたれて身を乗りだし、どんなに凝視してもチャンミンちが透視できるわけなくて。
アッチからここは見放題なのに俺からチャンミンが見えないのを不公平だと思う。



意味もなくベランダへ出ることが増えた。
もしかしてコチラを覗いてるかも。
いや、そんなわけないか。
そんなことの繰り返し。



な、おまえの好きなビール、ちゃんとあるぞ?
風呂上がり上半身裸の俺に、おまえ、何か言うことないの?
どこに人の目があるか分かんないのにとか何とか言えよ。




友達として接する自信がついたら、と言った。
なあ、それっていつ?どんなタイミング?
そんな自信、当分つきそうにない。



玄関前にうずくまったチャンミンに見惚れ、胸ポケットに挿したブルーローズを綺麗だと、チャンミンに似合うと思った時点で俺に芽生えたのは友情なんかじゃない。
それはおまえだって、───。





綺麗でまっさらな関係。
今さらそれを望むなら、それまで会えないと言うなら、───もう二度と会えないんじゃないかと。
そんなことに今さら気づいて、悶々とした日々を過ごした。
一緒にいた時より一層チャンミンが近く、俺の脳内を占拠する。




いやに丁寧語で話してると思えば急に口悪く命令口調になったり。
俺のことは最初から呼び捨て。
別に全然いいんだけど、そのくせ年下だからって甘えてくる。
ああ、でも面倒くさい片付けとか何も言わずにやってくれたよな。


あまり使わないキッチンが少しずつチャンミン仕様になっていき。
棚の奥の奥に見つけたペアマグカップ。
それはサランが買ってきたもので、別れた後すっかり忘れていたもの。
これでもかってほど奥に追いやられ周りのグラスで隠すように詰めこまれてた。
そんな窮屈そうなマグカップを見て何だか笑えて、…実は嬉しかった。
未だにつかみどころのないチャンミンの目に見えるヤキモチが嬉しかったんだ。





「ユノが結婚を意識して買ったマンションで彼女の物を処分できないのは、無意識に彼女を忘れられないからだと思う。」



あの日、そんなこと言っていた。
くだらない優越感に浸るより先にどうして捨ててしまわなかったのかと、後悔してももう遅い。
それに結婚を意識してとか。
どこで誰に聞いた?
確かにそれを言い訳に実家を出た。



「はぁ、…なんか、かなり誤解されてる気がする。」



常に他人の目があって至れり尽くせりの実家を一刻も早く出たくて。
友達に、「坊っちゃんは楽でいいよな。」とからかわれるのも嫌だった。
結婚を匂わせれば家を出れると思ったのは事実で。
その相手にと思っていた彼女に振られ、たった2週間で立ち直ったのも事実だ。





「…チャンミナ。」



ぎゅっとタバコを揉み消し、日に何度も口にしてしまう名前をつぶやく。
中庭を見下ろせば真っ暗で。


「あれ、桜の仲間なんですよ。」
チャンミンが教えてくれた、その頃は固い蕾をつけたリンボク。
高い位置にしか花をつけないらしい。
穂状に連なる白く小さな花はこの暗闇ではよく見えない。



「花言葉はね《困難》。地上からでは上の方にしか咲かない花を見つけるのが難しいからかな?」


柵に頬杖ついて蕾の箇所を確認しながらニンマリと笑う。


「でもこっからだと却ってよく見えますよね?あー、花が咲くの楽しみだなぁ。」



日に日に開いていく細長い小花の集合体。
きっとベランダからしかよく見えないだろう。
チャンミンちの玄関先からは遠すぎる。




な、チャンミナ。
俺、今、…すっごい困難の渦中にいるんだけど、


───どうしたら、いい?チャンミナ。










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おはようございます、えりんぎです。

Aliさんの画像がかわりました。
チャンミンへ想いを馳せるユノです(〃ω〃)
自分にとってチャンミンの存在とは?
拒まないはずのチャンミンに拒まれたユノのぐるぐるじわじわが数話つづきます。


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※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』











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