HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-36



































ユノside



『最近お店に来てくれないのね?』


別れてから初めてサランに電話をもらった。
急に仕事が忙しくなって、と言い訳めいたこと言いながら。
本当は行きたかった。
仕事で近くへ行くたびどうしても足が向いてしまう。


友達として接する自信がつくまで会えない。
そうチャンミンに言われて。
分かったと、どうして受け入れてしまったのか。



「昨日近くまで行ったけど時間がなくてさ。今度ゆっくり行くよ。」


近くまで行ったのは本当。
2人きりでは会えないけどカフェで偶然会うのは不可抗力じゃないかと仕事ついでに勇み足で。
あれほど男同士とか気にして、それでもどうしようもない衝動に頭ん中ぐるぐるしてたのに。




ただ純粋に、会いたい。
会いたくて会いたくておかしくなりそうだった。
これほどチャンミンの存在が大きく俺のなかに息づいてるとは思わなかった。



ベランダで一服するたびチャンミンを想う。
好きだった中庭の景色も、事細かに説明してくれるチャンミンのおかげで全てがチャンミンに繋がる。
いつの間にと自分でも驚くほど俺の頭ん中はチャンミンでいっぱいだった。






「…あのさ、チャンミナは相変わらず毎日来る?」
「え、…?チャンミンさん?」
「ん、アイツ、…元気?」


少しだけ沈黙が流れて、


「うん、毎日ハヌルさんと一緒。今さら夏バテしてるって言ってた。」
「……そう。」




俺を好きだと。
もう一度頑張ると言ってくれた子を前にチャンミンのことしか聞けないなんて、俺って冷たい男かな。
華奢で可愛らしい見た目とは違って積極的なサラン。
つき合い始めも結局押し切られたような格好で。
でも好きだった。
友達の延長線上のようなつき合いだったけど、一緒にいて楽しかったんだ。




もしもう一度、サランとよりを戻したら、…
チャンミナ、おまえ俺のところへ戻ってきてくれる?
キスしたり触れたり出来なくても。
友達顔してゲームの続きしたり、鬱憤ばらしに酒飲んでぼろぼろ泣くのにつき合ってやるから。
友達になりたいと言うなら、それでも。





「ユノ?どうしたの、体調良くない?」
心配そうな声がスマホの向こうから聞こえ、
「サラン、…ごめん。」
思わず謝ってしまった。


俺は一体何を?
それはさすがにサランへ失礼だろ?
チャンミンに会うために、そんなこと思ってもないのに友達のふりして。
その為にサランを利用する気かよ?と。


自己嫌悪と罪悪感。
そこまで追いつめられた自分に気づかず、もう自分がどうしたいのかさえ考える余裕もなかった。





「…ユノ?あのね、今日電話したのはまたみんなで集まろうって話になったからユノの予定を聞きたかったの。」


出来れば今はそんな気分じゃなかったけど。
勝手に感じた罪悪感のせいで断ることも出来ず、あっという間に日程が決まった。



「じゃあまたお店にも顔出してね。ユリさんも寂しがってるから。」
そんなこと言われたら、近々行くよとしか返せなくて。





翌日、それを大義名分とカフェへ向かう。
わざわざ仕事を前倒しにしてまで時間を空けた。


大通りに面したそのカフェは道行く人も多い。
賑やかな人通りのなかカフェの看板が見えてきて、カランと軽やかなドアベルの音。
そこから出てきたのはチャンミンだった。
遠くて表情までは分からない。
うつ向き加減に、…でも肩が揺れてる。
笑ってるようだった。


「っ、チャンミ、…っ、」


思わず呼び掛け走り寄ろうと。
ふと、その足が止まる。


チャンミンの背後からぬっと現れドアを支える手。
チャンミンと同じくらいの身長。
それが誰かなんて言われるまでもなく、───。




俺とは正反対の方向へ歩いていく後ろ姿。
楽しそうに揺れるその背中をポンとたたいて撫でるように上下する手が、



────なぜ俺じゃないんだ、と。




そう思ったらもう一歩も動けず、ただ立ち尽くすだけの。











※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』












にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村



関連記事
スポンサーサイト