HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-41



































「ベルギーほどビールに熱い情熱を注いでる国はないそうです!」
「ほぉ~」


席に案内された途端熱く語る僕へ楽しそうに頷くユノ。


「だから今日はベルギービールを飲み比べしたいと思って。」
「ふ~ん、いいんじゃない?」


何がそんなに嬉しいのか?ってくらいニコニコしてるユノ。
頬杖ついてじぃっと僕を凝視。
その視線はマズイだろ、と思いながら気づかないふりしてビールについてのうんちくを垂れた。


「このデュベルモルトガットは悪魔のビールって言うんですよ。フルーティーでベルギービール独特の甘みがあるのに高めのアルコール度数によってキレと飲みごたえ抜群の人気ビールなんです。」
「へえ、独特の香りだな。一口ちょうだい。」
「っ、あ!///」



ビールが好きじゃないのにビールを売りにした店に連れてきて自分はウーロン茶なんか飲んでる。
一杯は飲めないらしく、僕の頼んだビールをことごとく一口ちょうだいと飲まれ。
一番奥まったボックス席でよかった。
だって、…なんか変だ。



「年の離れた兄貴が2人いてさ、すっげえ出来がいいんだ。」
とか。
「今じゃあ大手って言われる会社だけど、じいちゃんの頃は小さな工務店だからな。大したことないわけ。」
とか、今までまったく口にしたことない家族の話や会社の話。


「チャンミナの家族は?」
なんて僕のことまで詳細に聞いてくる。



ベルギー産のホワイトビール、ヒューガルデンホワイトに続いて、カシスや杏のフレーバーが軽やかでいてコク深いトラピストビールであるシメイレッドを堪能し少し酔った僕。



ビールのうんちくなら事前に勉強してきたけど、今さら自己紹介させられるとは思ってなかった。


「っもう、家族の話なんていいじゃないですか。恥ずかしいし。」
グビグビっと飲み干し息を吐く。
置いたグラスをサッと取られた。
「駄目、知りたいから。今後、俺の質問に答えるごとにビール一杯ね。」


「…は?///」
なんですか、ソレ。
と聞きたいけど、ユノの表情が真剣すぎて聞けない。



「……両親と妹2人、…次、グーデンカルロスクラシックが飲んでみたい、…」


ボソッと言えば満足したように笑って注文してくれる。
そのたびユノも同じように自分の話をしてくれた。
結局ビールが飲みたいのか、僕の身の上話は苦手だけどユノの話が聞きたいからか。
次々に飲んでしまってかなりヘロヘロになった。




「あー、…まだベルギービールだけでも半分も飲めてない。」と愚痴れば。
「じゃ、また明日来る?」と言う。


言葉につまった僕へ、
「さすがに続けざまはキツイか。明日は禁酒して明後日な。」
それはもう決定事項のように。




帰りがけ足元の覚束ない僕を抱えて。
ふらふらしながら出した財布を押しやり俺が誘ったからいいよと笑った。


気持ち隣のユノへ凭れ気味にそれでも何とかひとりで歩いた。
「あー、ちょっと飲ませ過ぎたなぁ、」
僕の背中を支え困ったように呟くひとり言を聞きながら。










そして翌々日、
『仕事で少し遅くなるけど現地集合で予定通り』
というLINEが入った。


仕事で遅くなるなら無理しなくてもいいのに。
遅くなるけど予定通りって、あの店でユノが来るまで一人で飲んでろってこと?
さすがにそれは孤独すぎじゃない?


『誰か誘っていい?』
と聞けば暫く沈黙のあと、
『お好きにどうぞ。』と。


ユノの真意を測りかね、どうしようかと迷う。
けど結局僕は正直な人間のようで、
「チャンミナ、このあと飲みに行かないか?」
そうハヌルさんに誘われたのに思わず口についたのは断りの言葉だった。
ユノと2人で飲みたいのは結局のところ、僕なんだ。







1時間ほどひとりで飲んで、ほろ酔い気分で仕事帰り急いで来たらしいユノと二日ぶりに顔を合わせた。
緊張した面持ちで大股で歩いてくる人。
無言のまま、スッとボックス席を覗いて、
「僕、ひとりです。孤独だったんで、今日の酒代もユノ持ちね。」
そういう僕へ、クシャリ崩れきった表情を隠しもせず。
「ああ、…もちろん。」
僕の頭を掻き回すように撫でた。













※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』









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