HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-43





































エグゼクティブエリア専用の入口を通り、内野席や外野席ではありえないほどマウンドを近くに感じていた。
しかもピッチャー真正面。
憧れの選手のプレイをこんなに近くで観れるなんて。


実際に座席について試合前なのに視界に入りきらないグラウンドの近さと迫力に興奮しきっていた。
ああ、ユノへお礼を言いたい。
試合中継途中で襲われ中途半端に見逃した恨みつらみは全て水に流してあげますと言ってやりたい。
まあユノはそんなこと気にもしてないと思うけど、それほど嬉しいと伝えたかった。




「ね、チャンミナぁ、ユノさんって試合開始には間に合うのかしら?」
チケットの半券をピラピラさせながらユリさんに聞かれた。
「ん~、多分。詳しくは聞いてないです。」
そう、ユノは仕事で遅れるからと自分以外のチケットを事前に僕へ託したんだ。













今から取りに来れる?とLINEで言われ。
エグゼクティブシートの為なら何でもできる。
そそくさとユノんちのドアをたたいた。



「チャンミナ?わざわざ取りに来てもらって悪かったな。」
そう言いながらドアを開けたユノは風呂上がりなのか相変わらず水滴が垂れるほどベタベタの髪。
首に巻いたバスタオルでガシガシと拭いたあと、
「おまえも風呂上がり?」
無意識に伸びた手がタオルごと僕の頭を覆う。
僕の頭もガシガシと。
「ベタベタじゃん、チケットは逃げないんだからゆっくりでいいのに。」
なんて逆に指摘され、負けた気分で悔しい。



今までなら。
「ユノにだけは言われたくないってば!」
そう大袈裟にかぶりを振るところだけど。
ユノだって、ふざけてわざと乱暴に掻き回したりするところだけど。




「……夜は結構冷えるからさ、おまえ喉弱いだろ。」
などとゆっくりじっくり丁寧に拭かれ。


───僕は、困ってしまう。


こんなんじゃ、まず自分のことをどうにかしろ、なんて突っ込めやしない。
うつ向いて、ユノにされるがまま。
撫でるようにわしゃわしゃ動く手はいっこうに離れず。


ふとユノの顔が近づき鼻先がそこへ触れた。
「あれ?いつもと匂いが違う?」
瞬間的に突っぱねた勢いでバスタオルがパサリと落ちる。
「あ、…ごめ、」
「チャンミナ?」
不思議そうにバスタオルを拾うユノから数歩後ずさり、できれば走り去りたいけどまだチケットを渡されていない。
どうすることもできず沸点が足元から徐々に上がってくるのを感じていた。



「…チャンミ、…」
「っ、触らないで!」


さらに数歩。
どうしよう、…バレたかな。
鈍いユノのことだ、きっと何にも分かっちゃいない。


「分かった、…触らないから。だからもう少し近くへ来いよ。」
「……。」


チケットが頭のなかをチラつく。
それに優しげなユノの顔。


「ほら?」


スウェットの後ろポケットへ運ばれた手が何をつかんで戻ってくるのか。
期待を胸に勢いよく前に出て。
その勢いのまま思いきり引き寄せられた。


───ギュッ、と本当に一瞬だけ。


パッと離されあっという間に距離があく。


「え?…な、なに?///」
動揺してるのは僕なのに。
「…チャンミナ、…///」
僕に負けないくらい、真っ赤なユノ。




「変えた?」 
「は?」



「シャンプー、俺んちのと一緒にしただろ?」
「っ、…!///」



こんな風呂上がりじゃさすがに鈍いユノにもバレたかと、恥ずかしくてたまらない。
「か、帰る!///」
「あ、ちょっと待てよ。」
そう言うなり一旦部屋へ戻ってしまったユノ。
すぐにバタバタと戻ってきてチケットを1枚取り出した。



手にはサインペン。
壁を机がわりに、───チャンミン、と。




「っ、ちょ、何書いて、っ///」


「はい、おまえの指定席。…と残り3枚。」



計4枚のチケットをスッと差し出され、チケットに落書きなんてと思いながら、それの意味することが何となく分かって。



「…あんた、…馬鹿でしょ、…」
「ん、せっかくだからさ、」


せっかくだから何だと言うのか。
言葉途中で止まって、じぃっと僕を見つめる。



ユノに会わなくなって、ついユノんちと同じ銘柄のシャンプーに手を出してしまう僕だったり。
わざわざ記名してまで強引に席決めしてしまうユノだったり。


友達と言いながらやっぱりおかしいよね、僕ら。



「おまえの好きなピッチャーが先発だといいな?」
そう笑ってこの微妙な空気を断ち切ったユノ。
うんと僕も笑ってユノの部屋をあとにした。



前のように気軽に部屋へ入れようとはしない。
ユノは新しい境界線をこんな遠くへ引いたらしい。
でもきっと、それが正解だ。
そのうちゲームの続きをできる日が必ずくるから。










「チャンミナ、…ったくさぁ、ユノさんやることがセコくないか?」


大声でブチブチ文句垂れてるのは僕の席から反対側の端っこに座るハヌルさん。
ハヌルさんの右隣に彼女。
なぜかユノの隣は嫌だと言い張って、その隣がユリさん。
妙に存在感のある空席ひとつを挟んで、──ユノ指定の指定席に僕。












*********************


おはようございます、えりんぎです。


お友達編はいかがでしょうか?
まっさらな友達になることが2人にとって最善の関係だと信じるチャンミンと。
チャンミンの気持ちを尊重しつつ、それを乗り越えようとじわじわ近づくユノです(〃ω〃)
Aliさんの画像、前回のビールバーと今回の野球観戦を一緒に送っていただいたのですが、もうね、ひゃーーっ(〃艸〃)ですよぅ!
私の話をそのまま切り取ったようなAliさんの世界にウットリ(〃∇〃)です。
いつもありがとうございます♪



では、いつも拍手やボチッとありがとうございます。
あ、みなさん、早起きさんですねぇ(〃∀〃)ゞ←ウレシイ








※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』












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