HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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APPLAUSE-告白-46



































エグゼクティブエリアの中でも人通りの少ない奥まったトイレ。
ちょうど誰もいないそこへ引っ張りこまれ。
ああ、さすが一般エリアとはトイレからして違うなと感心する僕を個室へ押し込んだ。



「っ、ちょ、…ユノ、」
ぐいぐい引っ張られて腕が痛い。
焼き鳥を食べたがったばかりにこんな目にあうなんてと、そう呑気に思っていた僕は馬鹿だ。




「チャンミナ、おまえさ、どうしてあの男に近づいた?」


狭い個室で向かい合い僕の腕は掴まれたまま。
ユノがこれほど怒る理由も謎だった。



「僕のこと、知ってて。ファンだって、…」
「おまえ、それ信用したの?」
「信用って、…だってインタビュー記事読んだって言うし、…」



ぎらぎらというのか、…ユノの目が恐いほど強い光を宿していて。
それを真正面から受け入れるのがツラくなり自然と伏し目がちになる。



そんな僕の顎をいきなりぐっと引き、
「おまえはファンだったら抱きしめられても平気なのかよ?」
荒げた言葉は蔑みを含み、カッと頭に血がのぼった。



バンッと振り払ったユノの腕が壁に当たる。
痛そうなのに顔色ひとつ変えない。



「ユノが、っ、…ファンには誠心誠意で答えてあげなって、…だから、…!」



絞りだすように。
冷静には言えなかった。
ユノに左右されユノだらけの自分を晒すようで言いたくなかったのに。







「っ、…チャンミナ!」




体ごと壁へ押しつけ両手が僕の頬を包む。
なんの躊躇もなく重なった唇。


あまりの速さに僕の目は開きっぱなしで。
簾のような睫毛が揺れるのを、どこか遠く意識の外で見ていた。




二度、三度と角度を変えて、ねっとりと絡みつけるように唇を吸われる。
むんと雄の匂いが満ち、久しぶりのユノの、…そんなものに体の奥底から疼き痺れるなんて。




「や、…っ、」


息継ぎの合間に頼りない抵抗するけど。
それさえ噛みつくようなキスに奪われる。


侵入を許した口内はユノの舌で掻き回され。
それは熱くて。
蕩けそうで。
涙が滲んだ。




───どうして?


僕らはうまくやっていたのに。



抱きしめる肌のぬくもりはなくても。
お互いを知り、ほろ苦い甘さに満足して。


好きが形を変えて、それでも僕にはユノだけで。
その苦しさも時と共に時間が解決してくれると信じていたのに。








ぼろぼろ溢れる涙がユノの手のひらを濡らした。
「…チャンミナ、…」
そっと離された唇から消え入りそうな声。



その時、数人の声と足音が響いてお互いの体に緊張がはしる。
誰か入ってきたらしい。
壁にもたれユノの体重を受けながら気配を消して。
荒い呼吸も何とか飲みこみ息を殺す。


それでも止まらない涙が幾筋も道をつくっては、音もなく寄せるユノの唇に消えていった。















暫くしてまた静寂が戻った。
賑やかな球場のなかでここだけ別世界のようだ。



 
さきほどの激情が嘘のように落ち着きを取り戻し優しく僕を抱きしめるユノ。
お互いの鼓動が重なり恥ずかしいほどその存在を感じた。




「…ユノ、…どうして、…」



このひと月あまり僕がどれほどの努力をして今こうしてユノと一緒にいるのか。
それをすべて水の泡にするなんてと。
怒りたいのに僕の背を撫でるユノの手が優しくてこのまま何もかも委ねたくなってしまう。



「…あの男、…アイツの目が許せない。完全におまえを狙ってた。本気の目、…っ、あんな、…」
「…ユノ?」


誰に言うでもなくひとりごとのように。
眉間に刻まれた深いしわがツラそうで。
あんなチンピラの冗談に何をそんなにと。


「なに言って、…」
そっと目元に触れた手を、上から包むように留められた。
「な、もっと触って?俺に触れるのはおまえだけがいい、…チャンミン。」





「おまえに触れるのも、…俺だけがいいんだ。」




僕の手のなかにユノが居て。
引き寄せてるのか、
押しつけられたのか、
柔らかい感触が押しては引いて。



「好きなんだ、チャンミン。」
「…駄目だよ、ユノ、…」



とっさに引いた顎をもう一方の手で掬われる。
深く重ねた唇から一瞬だけ、ちろっと舌を差し入れて。




「ただのご近所さんなんかじゃないし、友達でもない。恋人が一番近いけど、…でもそれとも違う。」



「チャンミンは俺にとって、チャンミンでしかない。男とか女とか関係なく、…おまえがいいんだよ。」





────愛してる。



そう耳元で囁かれ、
それでは前に進めないと思うのに、
僕の決心をどうしてくれるんだと、



それなのにどうしようもなく湧き上がる感情は止められず。 



きゅっと口を結び固く眸を閉じた。
僕はもっと、──愛してる。
そう心のなかでつぶやきながら。















※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』












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