HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-48



































サランside





────好きな人がいるんだ。



そう言われたのは飲み会の帰り、自宅前で。
ごめんな、とポロポロ泣く私をそっと離した。


まだ諦めきれない。
好きな人って?
今日の飲み会メンバーの名前をあげるけど、優しく首を振るだけ。



会社の同僚かもしれない。
それとも新入社員?
しつこく聞く私へ困ったように笑う。




「お店で偶然再会して、本当は嫌だった?」
「まさか、元気そうなのが見れてよかったよ。」


「忙しいのに仕事の合間をぬってマメに通ってくれたよね。」
「…ああ。」
だからもう一度アタックする勇気がでたのに。



「……私に会いに来てくれてたんじゃないの?」


黙ってしまって。
一瞬息をのむ気配を感じた。


「誤解させてたら、…ごめん。」


ズルい、ユノ。
彼女はいないって聞いてた。
ユリさんは年上だけど美人でとても魅力的な人だから。
牽制のつもりですぐに打ち明けた。
私の好きな人です、今でも好きな人なんですって。


世話好きのユリさんがいっぱいいっぱい応援してくれて、あんなにあからさまだったのに。


───もしかして、気づいてない?


ねえ、ユノはどこを見てたの?
何を見て何を意識して、…あなたは。




「サランをそういう目では見れない。ごめんな。俺さ、本当に好きなヤツがいて、…付き合ったりとか出来ないかもしんないけど、でも好きで。」
「ユノ?」


「初めてなんだ、…何もかも奪いたいとか、俺だけでいっぱいにしたいとか、…変かな?」


どこか遠くを見る目。
そんなこと私に言うなんて無神経としか思えないけど。
私もそんなユノ、初めてで。



「私の嫌な予感が当たりそう、…まだ、もう少し、諦めるまでの時間をちょうだい。私の荷物は返してほしい、取りに行くから。」
そう言った。
荷物を全部受け取ったら、ほんの少しの望みさえ断たれてしまいそうで。




ほんの少しの望み。
嫌な予感。
本当はね、ずっとずっと感じてた。



あっさり淡白なユノの明らかな嫉妬。
ハヌルさんへ向けるその意味を、私が気づかないはずない。
私だっていつもユノを見てた。
だからこそ分かる、ユノが誰を見てるかなんて。





遊園地ではずっとそわそわしてたよね。
悪気がないのは分かってる。
右から左へ流れていく私の話に一度だけ大きく反応したユノ。
「今度はアレ、アレに乗りたい!」
私の指差す方向を見た途端、
「っ、悪い、アレは駄目。」と。
苦手なのかな?なんて思った私はホントに愚か。


「ハヌルさん、俺が。」
真剣な表情で。
必死にたぐり寄せるあの人の腰。


「乗りたい、…ユノ。」
そんなに可愛く言わないでほしい。
あなたを見つめるユノの眸が、今日一番の輝きをはなって嬉しそうに綻ぶから。





告白せずにはいられなかった。
当たって砕けるのは好きじゃないけど。
2人の迷いや後ろめたさにつけ込んで、それでもユノが欲しかったの。



遊園地以降、急に姿を見せなくなったユノ。
私が告白を急ぎすぎた?


「ユノさん最近来ないわね?それにチャンミナも元気ないし、どうしちゃったんだろ?」



結局、そういうこと。
私なんて蚊帳の外で、何かあったのは2人の間で。
それを嫌ってほど目にしたのは、久しぶりにユノがカフェに現れた日。
ね、本当なら振ったばかりの元カノが居て、少しはコッチを気にしてくれてもいいんじゃない?


カランと音がして。
入ってきたユノに気づいたのは私だけだった。
ユノの視線は最初からカウンター席。
もし居れば彼が座っているはずの。


彼の心持ち緩やかな曲線をえがく背中を。
見つけたときのユノの表情は何とも言い難いくらい、───太陽を目にしたように眩しそうで、月を眺めるようにうっとりと。




「───チャンミナ、久しぶり。」



少しはにかんだような、嬉しくて堪らないような。
それ以上見てられなくて視線を外した。




私は、彼を前にしてユノという人を知る。
それほど初めて見るユノで溢れて、それは私が望んでやまなかったもので、別れを決意するほど。
それが悲しくて帰り際声をかけてくれたユノへいい返事も出来ず落ち込んだ。






「サランが俺のことなんか見切って部屋にあるサランの物を処分する気になるまでさ、俺も待つから。サランの気持ちに整理がついたら、俺も前に進むよ。」


そう言ってくれた優しいユノへ。
私も応えなきゃいけないよね。



「今度のユノの休日、私の仕事が昼からなの。午前中に荷物を取りにいっていいかな?」


やっと言えたのは振られて10日ほどたった野球観戦の日。
荷物を持ってひとりで家に帰るよりは仕事へ行った方がどんなにか。
にっこりと嬉しそうに頷くユノへ複雑な気持ちで笑顔を返した。











そしてその日。
駅に着いたと、取りあえず電話してみたらコンビニにいると言うユノ。
せっかくだから待ってもらって一緒にマンションへ向かった。


この先、隣で歩くことなんてもしかしたらないかもしれない。
つい感傷的になってちょっぴり涙ぐんじゃって。
そぅっと隣の肘に伸ばした手をすぐには振り払わないユノ。



「…サラン、駄目だよ。」
優しく私の手を外そうと、重なるようにユノの手が伸びた。




───その時、視線を感じて。





顔をあげたら目が合った。
ユノも、…すぐに。



マンションのエントランス前。
───こんな偶然ってあるんだ。





「…チャンミナ、…!」













*********************

おはようございます、えりんぎです。
みなさんの予想に反してサランsideです。
憎まれっ子のサランちゃんですが、結構可哀想なんで聞いてやってくださいよぅ((ノд`*)っ))


そしてAliさん画像!
またまた素敵(〃∇〃)
消えちゃいそうに儚いチャンミンとそんなチャンミンを見つめるユノ。(←このユノ、好き♪)
いくつもの挿絵を超える存在感の画像。って仰ってた読者様がみえました。
私もそう思いますv(^o^)
いつもありがとうございます!








※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』











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