HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-62



































「チャンミナ?どうしたの、元気ないじゃない。」


ぬっと顔を覗きこんできたのはユリさん。
よほどボンヤリしていたのか、急に掛けられた声に驚き恥ずかしいほどビクついてしまった。


「あ、…」
「大丈夫大丈夫、ちょっと大きな仕事が入って気合い入れてるだけだから、な?チャンミナ。」


ぽんぽんと肩をたたき屈託なく笑うハヌルさんを見て少しだけ緊張が解けた気がした。





そう、僕はあれからずっと緊張状態で、心も体も息苦しくなるほど張りつめていた。
イ・ダル。
どうしよう、僕はどうしてもあの男が苦手だ。
僕のすべてを知ったような口ぶり、舐め回すような視線、執拗に触れる手。
ハヌルさんとはまったく違う。
じりじりと追いつめられるような怖さ。



「チャンミナ、力ぬけ。体がガチガチに固まってるぞ?」
「…ハヌルさん、…」
「写真集の話、聞いたよ。嫌なら断れ。なんなら俺が代わりにやろうか?」


そんなの出来っこないのに。
社長自ら念を押してきたことの意味を、ハヌルさんは分かってない。


「イ・ダル、…いい男じゃん。もしかして何かされた?」
「…別に、」
されてないけどされそうなんだよ、とは言えない。
舌なめずりしながら牙を研ぐ狼にしか見えないなんて男として認めたくないんだ。




写真集に起用されることはモデルとしての知名度を一気にあげるチャンスだということは分かってる。
それに簡単には断れない事情も。






「女神ウェヌスのイメージで撮りたい。」と言われ自分の耳を疑った。


「あの、僕、男です。」
「知ってるさ、見てわかる。女神ウェヌス、ヴィーナスのイメージにチャンミナをどこまで撮れるかやってみたい。」
「僕、身体鍛えてますよ。見かけよりマッチョです。」


自分では必死に訴えたつもり。
どこをどう見ても男らしい身体だと思う。
それを抱こうなんて物好きはユノくらいなものだ。


真剣な視線がテーブルを挟んでぶつかる。
プッと吹き出したその男。
何が可笑しいのかいつまでも肩が揺れてだんだん腹が立ってきた。



「何が可笑しいんですか?」
「くく、…だってさ、あんまり男らしさを強調するから。」
「…男です。」
「──抱かれてるのに?」


「っ、…な、///」
「身体が男らしいのに顔がそんなに綺麗なんて最高だよ、チャンミナ。」
「っ、チャンミナって呼ぶな!」


思わず声を荒げてしまい社長が席を外していたことに安堵する。
まるで動じない目の前の男は笑ったまま。




「なあ、俺に抱かれなよ?」


確か球場でも言われた。
懲りず誘う男に我慢も限界だった。




ガタッ、



気づけば渡された名刺を叩きつけ席を立っていた。
「男なんて冗談じゃないっ!」
それだけ吐き捨て社長室を飛び出した。
もうどうなってもいいと思えるくらい吐き気がしたんだ。









結局叩きつけた名刺は社長の手から戻ってきた。
特に何か言われることもなかったけど、告げ口しなかったからと言ってあの男を見直すこともない。
面差しがどこかユノと似ているのに、天と地ほども違う。
僕とは相容れない人間。
これほど拒絶してしまう自分が信じられないほど。













そして僕は今うずくまっていた。
どこにかと言うと玄関ドアの前、もちろんユノんちの。


いつもの北の部屋からどれだけ覗いても真っ暗なベランダに堪らなくなった。
見えるから見てしまって寂しくなるなら、いっそ見えない方がいいとここまで来てしまった。



ドアに凭れてしゃがみこみ。
最初にユノを見つけてからもう1年も経ったのだとユノへの想いを募らせる。
そのうち眠たくなっちゃって、ウトウトしてたら起こされた。
寝ぼけまなこに映るビックリしたようなでも嬉しそうな人へ、


「っ、ユノ!」
「ぅわ、っチャンミナ?///」



体当たりしてよろけるままドアにぶち当たっても、絶対ぜったい離さないと腕を巻きつけて。



 











※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』













にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村






関連記事
スポンサーサイト