HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-63

































「チャンミナ?どうした?」
「ユノ、ユノ、…っ、ユノ、…」

心配そうに覗きこもうとする人へピッタリとくっついて離れず、胸いっぱいにユノの匂いを吸い込む。
いつの間にか慣れ親しんだ、もう無くてはならないもの。

「取りあえず、部屋へ入ろ?」
「ん、」

一旦離れてって意味だと思うけど、ごめん、離れられない。
首に回した腕をさらに強く引き寄せて、後頭部の辺りで困ったように笑うユノを感じていた。

「…しょうがねえなぁ。」

腰に両腕をまわしズリズリ引きずられる。
僕の全体重がユノへ掛かって重そうなのに文句ひとつ言わず、逆にちょっと嬉しそう。

「でっかい赤ん坊みたい~」
「う、うるさい!///」
「ふ、口の悪い赤ん坊だなぁ。」
「っ、///」

からかわれるのは余り得意じゃない。
うまく冗談で返したり可愛く甘えるのが下手くそだから。

「っ、やっぱ帰る!///」
そう言えるのは、
「ば~か、帰さねーよ!」って、
ユノがいつも言ってくれるから。

「…でもさ、ちょっとだけ仕事していい?隣でビールでも飲んでな?」
絶対邪魔にしないユノがいるから。

そのまま本当に引きずられ、慌てて脱いだ靴がとっ散らかっても気づかないふりした。
図面をひきながらパソコンに打ちこむユノの背中へ軽く凭れ、広背筋の動きを感じながらビールを飲むのが好きだ。
「重い~っ、」ってブツブツ漏らしながら、どけとは決して言わないから僕も知らんぷり。
「ビール飲むたびに背中が振動するんだよな。それを感じるの、俺好きだ。」
なんて言ってくるから──お揃いだ、と心のなかだけでつぶやいた。

「あー、やっと片付いた。」
大きく伸びをしたユノの台詞を聞く頃には僕はもう3本目のビールに取りかかっていた。
「…待ちくたびれて眠い。」
「ふ、待たせたね。」
言いながら振り返り大きく腕を広げる。
「…なに?」
「お詫びのハグ、もれなくキス付き。」
「…馬鹿、眠いからいらない、///」
一応言ってみるけど説得力はまるでない。
だって言い終わらないうちに僕の額はユノの肩先にくっついて厚みのある体へ腕がぐるっと回っていた。
それはユノも一緒で、僕の肩に顎をのせてヨシヨシと背中を撫でる。

ずっと張りつめ強ばった体が嘘のようにほぐれていく。
気づけばどこよりも安心できる居場所になってた。

「仕事で嫌なことでもあった?」
「どうして?」
「突然来るのはいつものことだけどさ、今日はちょっと元気ない?」

球場で会った嫌なヤツが実はカメラマンで今度一緒に仕事するかもしれないとか。
どうもソイツがうちの事務所だけじゃなくファッション業界に幅を利かせるアパレルメーカーの御曹司らしいとか。

なぜか言えなかった。
どうにもならないことでユノに不快な思いをさせたくなかったんだ。

「ううん、…今度さ、写真集のモデルに起用されるかもしれない。」
「……そっか。やりがいのある仕事?」
「うん、多分。」

仕事としては申し分のないもので社長も喜んでいた。
気が進まないのは僕の個人的な問題。
仕事にプライベートを持ち込んではいけないと何度も言い聞かせた。

「チャンミナ、この前は悪かった。」
「?」

ばつが悪そうに視線をおとすユノ。
急になに?
離された体を引き寄せたら、「少し聞いて?」とやんわり止められ。

「…じいちゃんの話さ、おまえ、自分の店を持ちたくて頑張ってんのに少しでも早くって先走りすぎたよ。」
「あ、…うん。」

ユノのお祖父さんが所有するカフェを僕がやってみないかと提案され、乗り気だったユノをなんとか宥め断った話。
それからも諦めきれないユノを感じてはいたけど。

「俺さ、おまえをモデルの世界から抜けさせたくて焦ってた。俺よりも近いハヌルさんの距離に嫉妬してた。」
「…ユノ?」
「おまえはおまえで仕事頑張ってるのに、…ごめんな?」

それからぎゅっと抱きしめられ、ユノの肩で口が塞がり返事もできず。
でも本当は言いたかった。
ユノが頑張ってるから僕も頑張るんだよって。
でも夢はやっぱり花に囲まれたカフェで、その時隣にいるのはユノで僕はいちごスムージーを作るんだ。

僕の背中を撫でる手がピタリと止まった。
「なあ、明日仕事だろ?」
もちろん、ユノも、だろ?
「ベランダから覗けるくらい近所っていいな。このまま泊まっても明日の朝すぐ帰れるし。」
───ん?ま、そのつもりだったけど、…

やっとできた隙間から、ユノの。
うっとりと誘うような。

「いっかいだけ、…いい?」

それだけで自然発火する熱はどうしようもなくて。
あんなヤツ、少しでもユノに似てるなんて思った僕がどうかしてると、

「僕も、…ユノ、…」

目の前の愛しい人だけで満たされたい。














※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』













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