HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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APPLAUSE-告白-68
































「女性におすすめのビールはベルギー産のヒューガルデン ホワイトですね。爽やかでフルーティな味わいが辛口の白ワインのようなんです。」
結構酔ってた僕はユリさん達にまでうんちくを垂れた。



「チャンミナ、すご~い!野球だけかと思ったらビールにも詳しいのね!」
「ユリさん、駄目だって。あんまり褒めたらチャンミナのビール講義が止まんなくなるからさ。」
「っ、失礼だな、ユノ。いつも、…っ、」


そこまで言って慌てて口をつぐむ。
「いつも、…なに?」
聞いてきたのは彼女。
なにもかも分かってんのよ、って顔。



───いつも、そんな僕のうんちくを嬉しそうに聞いてるのは誰だよ?


なんて勿論言えないのに。
いつまでも意味ありげに笑う彼女が堪らなく恥ずかしい。
思えばベランダ越しのあんな告白を見られて、平気に接してるユノの神経を疑うくらいだ。





彼女はあの日から別人のように変わった。
さっぱりスッキリ諦めがついたのだと、後からコッソリ僕へ言った。
「誰かいい人がいたら紹介してね!」なんて、その変わり身のはやさに女って怖い、と思ったことは内緒にしておこう。



「ねえユノさん、チャンミナったら人気ものなのよ。」
ユリさんが花束とメッセージの宅配サービスへ話題をかえてほっとする。
僕も仕事があるからユリさんが言うほど手伝えてるわけじゃなかった。
それでもひとつひとつのエピソードを話すユリさんへ嬉しそうに頷くユノがいて。
僕はどうにも恥ずかしい。
並んで座るユリさんには見えないだろうけど、ハヌルさんと彼女、ムチャクチャ苦笑いなんだってば。



そんなことお構いなしのユノは、「へえ、チャンミナらしい。」だの「チャンミンの照れた顔が浮かぶなぁ。」だのそれはそれは満足そうに相槌打つから調子にのったユリさんの話が終わらない。




どんどん頭垂れる僕。
「…もう勘弁して、…///」
ボソッと呟く。
「チャンミナったら照れちゃって!ホントにユノさんとチャンミナは仲良しの兄弟みたいね。」
少し天然の入ったユリさんがそんなこと言うから。


──くっ、…そろそろ我慢も限界だと言いたげに大きく肩を揺らしたハヌルさんの笑い声が響いた。







人の気持ちって案外本人の意識しないところで丸見えだったりして。
チャンミナチャンミナって言うユリさんが本当は誰よりもハヌルさんを意識してるのが分かるから少しだけ切ない。
ゲイを公言するハヌルさんへ。
頭で理解してても同性なんてと心が否定してる。
多分叶わないであろうユリさんの恋心と頑なに僕らを兄弟だと言うことは無関係じゃないと思う。

だからこそユリさんの前では本当の兄弟のように接したかった。
色も欲もないまっさらな関係として。



──という僕なりの思いやりもユノの前ではあまり意味を持たない。


こんなに近すぎる距離の兄弟なんていないし。
何日かぶりに会う弟へこんなに熱い視線をおくる兄なんて。




「…ユノ、…も少し、離れて。」
小声でポツリ言えば逆に腰へ腕がまわる。
僕が勝手に離れないように。
目の前のソファ型のイスにはハヌルさんとユリさん彼女の3人が均等にぴったり収まってるのに、なぜか僕とユノの向こう側はあと2人は座れそうな間隔で。
油断すればテーブル下でもぞもぞとユノの手が動く。
無意識なのか確信犯か。
太ももや脇腹をなぞったり手を乗っけたり。
くすぐったさにしかめた顔で睨めば、通常運行とばかり何てことないように笑い返してくるんだ。



「ふふ、じゃれあっちゃってぇ。」
「ぷ、もう冬もすぐそこだってのに暑い暑い。やっぱユノさんの奢り~。」
「ユノさぁ、ちょっとは遠慮しようって気はないわけ?今ここでバラしたら穴を掘って潜りたくなるほどのネタを持ってんのよ。ってことで、私も奢りねぇ。」


かなり酔ってきたのかそれぞれ言いたい放題だ。
僕とユノは酒のツマミのように弄られていてビールを味わうどころじゃない。
プレゼントに選ばれる花の話題から僕に似合う花なんていう男としては嬉しくもないテーマで盛り上がる3人。



「チャンミナって男のくせに花が好きだよな。ユリさんのとこでも花屋のコーナーを絶対にチェックしてるし。まあ、似合うんだけどさ。」
実家が花屋なのも将来の夢もハヌルさんへ話したことないのによく見てるなと思う。


「チャンミナといえばエリンジュームね。一目惚れして即注文だったもの。結局秘密の恋の相手は教えてくれないけど。」
「ユリさん、花言葉は《変わらない想い》だって、な?チャンミナ。」
そう言ってきたのはユノ。
「おまえ、結構一途だろ?」
じぃっと僕の目をみて。
あの時返せなかった球場でのやり直しをしてるつもりか、この酔っぱらい連中のなかで真面目に言ってくるから困る。


「な、チャンミン。」
まだじぃっと見つめられて、ここは「うん。」と言わないことには先に進めなさそう。
ましてやハヌルさんがいるから余計。
ほんとに子供じみた独占欲だと呆れるのに、おそらく僕の口元はだらしないほど緩んでる。





ハァ、…と大きなため息は彼女で。
「エリンジュームってアレですよね、ユノの寝室の。くすんだ青い薔薇とのセットが素敵でつい調べちゃったけど、そっかぁ、…チャンミンさんのイメージなんだ、なるほどぉ、…」


キッとユノを睨む。
彼女を寝室へ入れたんだって意味で。
ユノへは通じなかったのに彼女へは通じたようで、「あ、貸した小説を取りにいっただけですからね。」なんてウィンクまでされて。
ぼっと羞恥でほてった僕へ「え、なになに?」と全くわかってないユノをさらに睨んで足を蹴飛ばしてやった。
「っ、痛ってぇ。」
また大袈裟に痛がるから知らんぷりした僕の斜め前。
さらに大きなため息とともに。



「…ユノみたいな男は押すだけでは駄目だったんですね。勉強になります、チャンミンさん。」


なんてしみじみ言われ。
僕はもう暫く言葉がでないほど恥ずかしさでおかしくなりそうだった。

















※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』














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