HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-69



































あれから結局ユノが奢ったのか割り勘だったのか、先に店を出てしまった僕にはわからなかった。
気軽に奢ってなどと言うハヌルさんや彼女を見て、そういえばユノは金持ちだったと気づく。
でも本人は至って普通で。
特にハデな生活をしてるわけでもなく、無駄な買い物もしない。
ビール代は奢りだけど、僕が持ち込む食材や土産代わりのケーキだって馬鹿にならないんだ。



ただ気にして部屋を眺めれば家具のひとつひとつが高級メーカーのしっかりしたもので、スーツだって仕立てのよさを感じるから良いものだろう。
車も持ってるらしいけどここでは必要性がないから実家に置きっぱなしだとか。
格好つけじゃなく必要なものだけを選び取る。
ユノらしいや、と思った。


同じ金持ちでも全くタイプの違うヤツ。
それが、イ・ダル。
いかにも高級そうなイタリアもののハデなスーツを着こなし、金持ち臭をプンプン匂わす。
先日は真っ赤なアルファ・ロメオを事務所前に横付けして鬱陶しいったらない。
送るだけだから乗りなよ?としつこく言われ、乗ったら最後と危機感しか覚えなかった。



僕はユノが好きで、ユノだけが好きなんだ。
例えハヌルさんの深い愛情を感じようとイ・ダルにぐいぐい迫られようと一切の迷いもない。
ということを、もっともっとユノへ言い聞かせればよかったと。
そのうち僕は後悔するのだけれど、───。





「中庭にヒメタイサンボクの木があるの知ってるか?」


リビングでパソコンにむかうユノの背中、その温もりを背中に受けつつビールを飲む相変わらずの僕へ急にユノが言う。


「へ?なに突然。」
「この間さ、チャンミナに似合う花とかって話題になったろ?」
「あー、…」
恥ずかしかったことしか覚えてないけど。


「初夏に肉厚で大きな真っ白い花をつけるんだ。」
「モクレンの仲間でしょ。甘い香りがするんですよね。」
確か半落葉樹だからこの季節は紅葉した葉が落ちはじめる頃で、中庭にあるのは知らなかった。
去年の花の季節は何をしていたのだろうと思い巡らす。


「俺がブルーローズを3本おまえにプレゼントして、そしたらおまえが怒って音信不通になったのがちょうど花の季節でさ。」
「あ、そうなんだ、…」
「その花見るたびに玄関でうずくまってた真っ白なスーツのおまえを思いだしてた。」
「…へ、へえ、…///」
あらためて言われると恥ずかしい。
そっか、あんな頃でもユノのなかに僕が居たんだと無性に嬉しくなっちゃって。


「それに友達宣言されて会えなかった時はリンボクの真っ白な花のかたまりにおまえを見てた。」
「う、…うん///」
なんだよ、急に?と思う。
そんなに喜ばせても何も出ないよと可愛くないこと言ってしまいそうで。


「だからかな、俺のなかのおまえのイメージは白い花なんだよね。」


そんなこと言われて。
僕は男なのに。
女の子じゃないんだから喜ばないよと。



「──ユノ。」



気づけばくるっと振り向き目の前の大きな背中を力のかぎり抱きしめていた。
ユノにしたら何てことない会話も、僕には宝物になることだってある。


「っ、チャンミナ?///」


思わず跳ねあがった体をさらにぎゅっと。
一緒にいない時間のほんの少しでもユノを占めたことが嬉しいなんて、やっぱり僕は女々しいのかもしれない。


服ごしの背中へ唇を押しつけて、「好き、ユノ。」とひとりごとのように。
一瞬跳ねた体が勢いよく僕を引き剥がす。
「コレ、どうしても今日中にやんなきゃいけないから、…ごめん、もう少しだけ待って?」
何を待つというのか、焦って余裕のないユノがおかしかった。







忙しさに一段落したユノは、早い時間に仕事を持ち帰ることが多くなった。
そんなときはすぐに訪ねてしまう。
邪魔するつもりはないよ。
ユノが黙々とパソコンに向かってる間、ビールを飲みながら本を読んだり。
ユノのスケッチブックへ勝手に落書きしてみたり。
「これ、なに?」
「んと、将来の僕の店。」
「へぇ~」
ドーナツ型のガラス張りにした中央に花をディスプレイしたいんだ。
カフェのどのテーブルからでも花屋が見られるように。
季節ごとの花や観葉植物を円を描くようにディスプレイしたい。
なんて実際難しいけど夢は夢だと思うまま絵を描いて。
面白そうとユノまで手をだしてくる。
ユノの手にかかれば本物の設計図っぽくなってきたりして。
「入口ないじゃん。」
「あ、」
まるで子供のように僕らは。




夢中になって、笑いあって、……そしてキスをした。














※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』















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