HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-80


































友達(邪魔者さん)side











「は~い、邪魔者さんで~す!」
必死にチャンミンを探すユノがおかしくてふざけてみる。




「は~い、チャンミナで~す!」
酔ってノリノリのチャンミンも同様に。




酔っぱらいの中へシラフの人間を入れるものではない。






「っ、おっまえ~っっ!」


まったく冗談が通じないからだ。




狭い部屋の奥で壁に凭れ隣り合う俺とチャンミン。
どうしたってこの部屋では肩が触れてしまう。
チャンミンはユノの学生話を聞きたがるし、そんな嬉しそうに聞かれては俄然張り切る俺がいて2人でコソコソ話してた。
もしこれが合コンだったら完全に2人きりの世界、ぬけがけしてコッソリ消える寸前ってところだ。




そうは言っても会話の内容はほぼユノのことだし、どんどんトロリ酔っぱらうチャンミンは既に俺とは目が合わない。
俺の向こうに誰を見てるかなんて、熱っぽく潤んだ眸ですぐに分かりそうなものを。



「おい、そこまで頼んでない!」
「…は?」
ぐいと肩を弾かれよろけた俺を庇ったのはチャンミンだった。
「ユノが悪い!」
そうそう。
「遅れたおまえが悪い。俺もうチャンミンと気が合っちゃってんだから邪魔するなよなー。」
「や、そこまでは、っ、…」
おいおいチャンミン。


「……。」


普段のユノなら逆にふざけてプロレス技かけてきたり大騒ぎして笑っておしまいなのに。
突っ立ったまま押し黙るユノ。
怒るわけでも拗ねるわけでもなく。
表情をなくし感情が読み取れない。



チクリと胸が痛くて。
なんだよ、もう、…俺が悪いみたいじゃんか。


「あ、あのさ、ユノ?別に仲間はずれにしてるんじゃないぞ?ずっ~とユノの学生時代の話をしてたんだからな。」
コクコク首を縦に振るチャンミン。
でもまだ俺たちの肩先はくっついていてユノの視線がそこを凝視する。
「武術の試合で敵なしのカッコ良さだったことや、遊びで組んだダンスチームをユノががんがん引っ張って学祭で披露するまでになったことや、」
「……。」
視線が痛すぎるから取りあえず拳ひとつ分の隙間をあける。
「とにかくユノが男前だってことをチャンミンに説明してたんだよっ!」
「文化祭の出し物のカフェでかっこつけてシェイカー振り回してぶちまけたのには笑いましたけどね~」
うるさいよ、チャンミン。




くっついた体を離したのがよかったのか、徐々に顔つきが柔らかくなったユノ。
「……まあな、…///」と照れ笑い。
どうしてユノへ気を使わなきゃいけないんだ?と疑問に感じつつ、
「おまえも座れよ。飲み物注文する?」
言いながらチャンミンの向こう側を指差す。
「ん、」と割り込んできたのは俺とチャンミンの間で、さすがに男ひとり入る隙間はなく細いチャンミンが転がりそうに倒れていった。



「ぅわっ!」
「あ、チャンミン!」



……その、なんていうか、…倒れるチャンミンの肩へとっさに腕をまわし、支えるというよりは反動を利用して抱きよせたユノの計画的犯行というかあざとさに情けなさと驚きでかたまってしまう。
高校からのつきあいだからもう10年以上?
そこには1年前までは見ることのできなかった奴がいて、男相手だから?いや、チャンミンだからだろう、──でもちょっと引くレベル。



「ごめんチャンミナ、…ひとりにして、」
そんな俺を無視してチャンミンしか見ないユノ。
おいおい、ひとりじゃねーぞ、俺がいるだろ。
「べつに、…邪魔者さんいるし、すごくいい人で楽しかったし、」
ポツリポツリつぶやくチャンミンがやっぱり可愛い。
そーかそーかと頬がだらしなく緩みそうなのを、ざわっと全身を貫く悪寒で阻止される。
敵意剥き出しの発信元はユノの背中。
なんちゅう独占欲だと呆れた。









そのうち周りのヤツらも集まってきて、チャンミンへ浴びせた質問攻めを今度はユノへしだした。
酔っぱらってるヤツらは容赦ない。
カァと上気した顔をさらに赤らめうつ向いてしまったチャンミン。
俺はチャンミンの持っていたグラスへビールを注いでやる。
大丈夫大丈夫と落ち着かせるためで、なぜかチャンミンにはつい構いたくなる魅力があった。
か弱いわけじゃない。
むしろ賢そうだし人に頼るのは苦手そうだ。
そんなの全て気づかないふりして甘やかしたくなる魅力があるんだ。




そしてそのグラスをヒョイと、あっさり奪って一気飲みしたユノ。
ちょっと噎せてる。
ビール得意じゃないのに、…バカだなぁ。




一気に集中した質問へ、周りの連中は期待に胸を踊らせ耳をそばだててる。
だって、ユノだぞ?あのユノだ。
がっついてるわけじゃないのにモテにモテ。
いいとこの坊っちゃんのくせにそれを鼻にかけることもなく卑屈になることもない。
いつも前を向き大胆なわりに人がよくて。
男女関わらず好かれていた。
博愛主義なのか分け隔てなく接する態度が当時の恋人との火種といえばそうで。



「ふん、勿体無くておまえらに話せるか。」



そんなこと言うヤツじゃなかったのにと嬉しいような寂しいような、






───あれ?嬉しいのか、俺?





サランは彼女の友達で。
別れた後もユノを好きだと聞いた。
じゃあ別れなきゃいいのに女って難しい。
結局追いかけてほしかったのだろうが、無理だよ、ユノは追いかけない。
そんな姿、歴代の恋人で見たことない。





それがあの日、そうこの店先のベンチだったな。


───でもさ、最初、妖精かと思ったんだ、



ただ好みのタイプを尋ねただけだったのに。
ぼろぼろ出てくる具体的なパーツ。





会ってないと言う、そんなこと聞いてないのに。
会えないって、───会いたい、って。


いつも前向いて、去っていく恋人を振り返りもしない。
なんだよ、おまえ。
追いかけられんじゃん。


そっか、俺はそんなユノの変化が嬉しいんだと納得して。


「な、チャンミナ、…その《ジャマモノさん》って何?コイツのこと?」
チャンミンの肩を引き寄せたまま、どれだけ腕の中で藻掻かれようが決して離さないユノ。
さすがのチャンミンも諦め、されるがままだった。


「なんかさー、どうも俺ってムチャクチャ絶妙のこれからっていうタイミングで電話しちゃうらしいぞ。チャンミンにも叱られたからごめんな、今度から気をつけるわ。」


少し大袈裟に冗談めいて言ってみた。
慌てふためくチャンミンの隣で、ぼっと発火するように真っ赤になったユノ。






ああ、こんなユノも初めて見た。
やっぱり俺は妖精くんに骨抜きにされたユノが嬉しいらしいと心底思った。














※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます
『ホミンを愛でるAliの小部屋』












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