HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

APPLAUSE-告白-82


































ユノside








「半信半疑っつーかさ、正直あのユノが?って、相手のヤツはどんなだよ?ってあったけど、チャンミンさ、マジいい子。おまえの気持ち分かるわ、うん本当に納得した。次も連れてこいよ。」



そんな電話をツレからもらって。
急いでたのか一気に喋って一方的に切られた。


まあな。
人見知りするし、それを隠そうと変な行動にでるから未だに本心が分かんないことあるし。
ぐるぐる思考回路が複雑で素直じゃない。
でもさ、誰より正直で実は単純なんだ。
知ってるか?
アイツの部屋は結構俺で溢れてて、俺のこといつも覗いてんだって、…ストーカーだってさ、可愛いよな。
だから俺もストーカーしてる。
目隠しやら窓やら邪魔だけど、見えないアイツが居るのを感じて覗いてるんだ。


あのユノが?って、それ何だよ?
俺が夢中になんの、そんなに変か?
しかも男相手にって?
そんなこと言うなよ。
アイツは特別。
チャンミンはチャンミンで、もう俺にとっては唯一の相手だから。
だからさ、…もし、もしも失くしたら、やけ酒どころじゃねぇなぁ。
考えられない、つか考えたくない。
そこはもう永遠ってことにしといてくれよ。






さっさと切られた通話に勝手にひとりごちる。
誘われてもなかなか連れていかなかったのは、まあ昨夜みたいに酔って可愛くなっちゃうのが目に見えてたから。
それがなぜ急に気が変わったのかといえば。
…どうしてかな、やっぱ少し弱ってるのかもしれない。
遠距離になったからといってそう簡単に駄目になる関係じゃないはず。
でも知っておいてほしかった。
長年のツレに、俺のチャンミンを。
思うようにチャンミンと会えず腑抜ける俺と同じリアルなチャンミンを見てほしかった、──なんてさ、結構女々しいな、俺。






休日の昼間はひとりきりだと仕事もはかどる。
そろそろかなと片付けはじめ、チャンミンが大急ぎで洗って干していったシーツが乾いてるのを確認しとりこんだ。
本当に大慌てだったと笑いが漏れる。
俺がやるって言ってんのにアテにならないと結構な暴言吐いて、そのくせ濃厚な行ってきますのキス仕掛けてくとか。
振り回されっぱなしだと悔しいはずなのに、ついたため息さえ甘くて自分で驚く。
とことん溺れてるんだよ、チャンミナ、…もうとっくにさ。









現地集合でも全然よかったけど、なぜかチャンミンの事務所へ向かってしまった。
生け垣の縁に腰かけて雑踏を眺めながら待ってるのもいい。
「もう、来なくていいのに~!」と口を尖らせながら嬉しそうな顔を見るのもいい。
そう思っていたのにいきなり視界に飛び込んできたのは真っ赤なアルファロメオだった。




そしてすぐ現れた見覚えのある男。
俺を見てニッと笑う。
ヤツも俺を覚えている。



俺なら絶対着ないハデなスーツをこれ見よがしに着ちゃって、似合っちゃあいるけど主張が過ぎる服装はやっぱり好きじゃない。







「──ユノ。」
ニッコリと親しげに声を掛けてくるが目が笑ってない。
「アンタにそう呼ばれる間柄じゃない。」
球場でのことを忘れたとは言わせない。
「あー、じゃあフルネームは?」
「アンタに言う筋合いはない。」
別人みたいだったと。
どうチャンミンが言おうが俺はコイツを信用してなかった。
球場でのコイツの目が忘れられないとチャンミンへ言ったはずなのに。



「ふ、まあいいや。もう会うこともないしな。」
「そうだな、もうチャンミナへも関わらないでくれ。」
ハヌルさんどころじゃない。
これほど危機感と敵意を感じたのは初めてだった。



「…あれ?聞いてねぇの?」
「何をだよ。」
「ふ~ん、そっかぁ、言えねぇよなぁ。」
「っ、だから、何をだよ?」
コイツの人を小馬鹿にした態度がイライラする。
下から掬い上げるような目線、それは勝ち誇って楽しくてしょうがないといった感じだ。



「チャンミナってさ、気が強いところあるけどソコにもそそられるし、男っぽさを無くさずあの美しさだぜ?堪んないよな。」
「何が、言いたい?」


なんだよ、コイツ。
イライラする。
勿体ぶった話し方。
おまえがチャンミンを語るなよ。





無視すればいいのにそれができない。
初対面から感じていたコイツのチャンミンへの執着や今ここまで自信ありげな態度の意味を知りたかった。


「イタリア行きは聞いた?チャンミナはさ、もっともっと大きくなれる。俺がする。」
「は?」
「俺がイタリアへ連れていく。チャンミナは俺の半身だって運命だって告白した。」



まったく予想だにしないコイツの。
足が鉛のように重く、怒りのためか汗がどっとふきだした。


「馬鹿言うなっ!」
「馬鹿じゃねぇよ。チャンミナからイタリア行きの話は聞いたんだろ?」
「……。」
「俺も一緒なんて今の彼氏には言えねぇよな。」


くくっと下品な笑い。
こんなヤツの言うことを真に受けるなと思う一方で次々と浮かぶのは撮影中のチャンミンだった。
恍惚と言えばいいのか、熱に浮かれたような。
毎日のように来ては撮影の話をし、いつになく積極的にキスをせがんだ。
腕に抱いているのにその存在感は頼りなく、今にも消えてしまいそうだと腕に力を入れたのはハッキリと記憶に残っている。




「…嘘だ。」
「残念だけど、──チャンミナは俺を選ぶよ。」











───どうして俺は。



こんな男の戯れ言に惑わされてしまったのか。
少しでもチャンミンの気持ちを疑ったりしたのか。
まるで子供が駄々をこねるように自分のエゴをチャンミンへぶつけてしまったのか。




どうしようもなくて、
その時はもう、どうしようもなかったんだ。
















※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』
















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