HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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APPLAUSE-告白-85


































───俺なら絶対無理。いっそソイツのこと、記憶から消去して何もなかったように逃げるな。















そう言ったのはいつだったか。
ああ、そうだ。
イ・ダルが事務所へきて写真集の話をしていった日。
どうしてもユノに会いたくて玄関前にうずくまりユノの帰りを待ってた日だ。





拷問のようなセリフを言わされたっけ。
「本当に愛しい人は手に入らないから尊いんだよ、チャンミナ。」
そんなこと言えてしまうハヌルさんへユノのコンプレックスは大きいらしい。
僕へ見返りを求めずただ傍にいて見守るだけのハヌルさんを大人だと信じられないと言ったよね。



僕だってそう。
誰かを愛し蕩けるような優しい視線を注ぐユノとそれを独り占めする人を傍で見守ることなんて出来ない。
友達に戻るなんて到底無理だったとユノとの数ヵ月で嫌というほど痛感していた。




今だって、好きだ。
あんな一方的な言われ方しても、
思わず殴ってしまうほど酷い言葉を吐かれても、
今だってすごく好き。










それなのに、───ユノがいない。






毎日のように真っ暗な部屋。
しんと静まり返ったベランダ。
たぶん、帰ってない。
朝もユノの気配がまるでしない。




どうして、…ユノ。
張り付いたように北の部屋で過ごし最初の2日間はそのまま寝てしまった。
一度だけユノと抱き合った一人用のラブソファーが寂しくて、指摘された後恥ずかしくて必死で削り取ったガムテープの剥がし痕さえ悲しい。








あれほどのユノの変わり様、よく考えればすぐ分かることで。
イ・ダル、…ヤツに会ったんだ。
ヤツが何を言ったかなんてすぐに想像できた。
違うと、ユノを愛する気持ちに一片の曇りもないんだって伝えればいいのに。
職場へ行けばそれくらい伝えることはできるのに。



僕はこわいんだ。
ずっと真っ暗な部屋は完全に僕を拒絶していて、ユノの未練をこれっぽっちも感じない。
記憶から消去して。
何もなかったように。



───あんまりだよ、…ユノ。



それに今、行ったところで何を言う?
ユノの望み通りにするって?
それは出来ない。
ユノ、僕だって男なんだ。
ユノが自らの道を選びとったように僕も。
お金の問題じゃない、…あんなのユノじゃない。
甘やかされ守られるばかりは嫌だって、どうして。



断れない事務所への義理があって。
それとは別に惹かれていた。
虫酸が走るほど嫌悪するイ・ダルのカメラマンとしての腕に惹かれていたのを見透かすような視線だった。
ユノ、…僕もこわいんだ、…。














それでもユノが消えてぽっかりと空いた穴は埋めようもなく、毎晩のように酒を飲んでは泣いて泣いて泣きつかれてやっと眠れた。
そんな日が1週間続き、───。














「チャンミナ!っ、おまえ、いい加減にしろっっ!」




ついに、もう見逃せないと事務所の空き部屋まで引きずられハヌルさんに怒鳴られた。





「…ハヌルさん。」
「仕事に私情を持ち込むなと教えなかったか?泣き腫らした目、深酒で浮腫んだ顔、今にも倒れそうななりして虚ろな笑顔晒して、…ふざけるなっ!」



可笑しなことに怒られてやっと息ができた気がして。
「ハヌルさん、…僕、…っ、う、…ユノが、…っ、」
ボロボロぼろぼろ決壊したような涙。
「こらっ、泣くなって言ってんだろーがっ!」
さらに怒るハヌルさんは鬼のような形相だけど、記憶が飛ぶほど僕は泣き続けた。











───ユノが、いない。




それだけをうわ言のようにつぶやきながら。

















※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』

















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