HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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APPLAUSE-告白-88

































そろそろ寝ようというタイミングでインターフォンが鳴った。
エントランスじゃない、玄関だ。



「チャンミナっっ!」



ドアを開けた途端飛び込んできて息苦しいくらい抱きしめてくる人。



「っ、ユ、…ユノ?」
「ん、…会いたかった。」



あまりに突然で。
でもユノの匂いを認識したとたん血が逆流する。
心臓が音をたて沸騰しそうに体が熱い。
驚きと愛しさと、嬉しさ。


───と同時に勝手にいなくなったユノへ怒りまでわいてきて。


「っ、このっ、」
「痛っっ!」


脇腹を突いたこぶしに一瞬だけ顔をしかめ、それでも腕を緩めようとしない。
ぎゅうぅぅっと、あまりの必死さについ背中を撫でてしまうほど。





「ユノ、ごめ、
「っ、ごめん、チャンミナ!」


言葉が被って目を合わせる。
2人してパチパチ瞬きして、コツンと額を合わせた。





なんかもう言葉はいらない気がして。
あたたかい、…ユノ。


言いたいことは沢山あって。
聞きたいことも沢山ある。
そんなの全部後回しにして、今はユノの熱を感じたかった。

それなのに、うっとりと目を閉じた瞬間勢いよく剥がされて、





「ごめんチャンミナ、時間がないんだ。人を待たせてる。」
「へ?」



帰ってきたんじゃないの?
どこで何してんだよ?
さすがにそれを聞かないことには掴んだ服の裾を離すことができなくて。



「チャンミナ、よく聞いて。時間がなくて急いでる。暫く会えないけど、…俺を信用して。俺も二度と疑わない。」
「…ユノ?」
「いや、疑ったことなんかない。ごめん、…酷いこと言って。」


まくしたてるように一気に言いながら、言葉とは裏腹に少しずつ体が離されていく。
こんな玄関先で。
まだ数分しかたってない。
いやだ、…と、握ったこぶしを上から覆いぎゅっと、そしてそのままゆっくり剥がされた。





「チャンミナ、…好き、本当に堪んないくらい好きだ。俺はさ、やっぱり俺で。でもおまえの気持ちも大切にしたい。」
「意味がわからないよ、ユノ。」
「ん、だな。今度ゆっくり説明する。」
こんなにさっさといなくなるなら何のために来たんだよと思う。
僕はもうユノに会えなくて真っ暗なベランダがツラくておかしくなりそうなのに。



「やだ、ユノ、…行くな、っ、行っちゃやだ!」
「ごめん、呼ばれて、…今、実家にいる。外をほっつき歩いて捕まんないじいちゃんが悪い。」
「っ、だから、意味分かんないってば!」
「チャンミナ、すぐ会えるから。もう少しだけ待ってて。」





寂しそうにユノが笑って、
笑ってるのに泣きそうで、
それなのに眸の深い黒だけが力強い光を帯びて。



「…ユ、…っ、」



トンっと、肩を小突かれよろけたタイミングで後ずさったユノ。
目の前をスローモーションのようにドアが閉まり、こちらを向いたユノが消えていく。
堪らなくて目を閉じた瞬間、
「っ、忘れ物、…!」
ドアを支える音と一緒にユノの気配がした。


目を開ける間なんてなく、両頬を掬われ押しつけられた熱。
キツく吸われペロッと舌を撫でられ一瞬で離れる。
「やばい、…離れがたい、……。」
真剣な顔してポツリと。


そういう自分勝手なところが子供っぽいんだよと腹が立つけど、怒るより今はもう一度。
逃がさないよう後頭部に回した腕を引き寄せる。
顔を傾けゆっくり、…触れるだけの。
唇が、離れたくないって後を引く。
あともう少し。
深く重ね、擦るように角度をかえて。
我慢できず舌を入れたら絡み取るように迎えられた。
真夜中の静けさに響く僕らのキス。
止めようとユノが引けば僕が食いつき、僕が引けばユノが食いつき、




「───キリがない、」



どちらからともなく呆れたように最後のキスをして、笑った。





















翌朝目覚めれば昨夜のことが夢のように思えた。
それくらい頼りない記憶だった。
結局ユノから聞けたことは実家にいるということと何してんのか忙しそうということだけ。




僕のイタリア行きはあと契約を残すのみとなっていて、この期に及んで僕はまだ迷っている。



本当に自分の力を試したくて行くのか。
事務所のために仕方なく行くのか。
その為の代償がユノに会えないことだとしたらそれは余りに大きい。
そして、…イ・ダル。
たぶんあの日、事務所を出たところでユノと会ってしまったのだろう。
その後のユノの激昂。
イ・ダルを許せないと思った。









会いたくないと切実に願えば願うほど会う羽目になるのがヤツで。
本当に鬱陶しいが今回は仕事も兼ねていた。
新ブランド立ち上げを祝うパーティで社長と共に招待されイ・ダルも同行するという。






そこで思いだしたのが昨夜のユノ。
「たまにはビールバーじゃなくてさ、もっとちゃんとした所へ行かないか?チャンミナが真っ白のスーツ着て行けるようなとこ。」
帰り際、急にそんなこと言い出して。
この前ビールバーが駄目になったお詫びかなと思っていた。
「…ビールバーでいいよ。」
本当はどこだっていい、ユノと一緒なら。



にっこり笑ったユノが内緒話風に片手を添えた口元を近づける。
「あのさ、最初に出会ったときの白スーツ。今度はアレ脱がせたい。」
「っ、…!///」
こんな時に、ソレ今言うことか?とむかつくし呆れるし恥ずかしいし。
真っ赤になった僕の頬をぷにっと摘まみ、
「約束な。」
勝手に約束にして満面の笑顔で帰ってしまった。






そんなこと思い出すくらいだ。
僕も満更じゃないのかな。


久しぶりの白スーツを取り出しクリーニングのタグを破る。
ユノに会うわけじゃないけどユノご推薦の白スーツを着ていこう。
しつこいイ・ダルの攻め攻撃も、きっとこのスーツが守ってくれる。















おはようございます、えりんぎです。
毎日たくさんの拍手やポチっとありがとうございます!



さてAPPLAUSEが推理小説なら(まったく違いますが)明日から解決編ってところです。
みなさんが想像なさってる通りでそれほど壮大なタネはありませんからねぇ~( ̄∇ ̄*)ゞ
それでも、明日からの展開を書きたいがためにホミン小説を書いてるようなものなので、
私が楽しく書けたようにみなさんにも楽しんでいただけると嬉しいです(#^.^#)


まだ完結させてませんが、たぶん100話前後になりそう。
もうしばらくお付き合いください(^-^ゞ








※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』


















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