HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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APPLAUSE-告白-89


































ホテルの大広間で開かれたパーティはとても豪華だった。
芸能人や著名人もチラホラ混じって華やかな盛り上りをみせている。
こういう場はあまり得意じゃない僕も社長の後ろについて少しだけ高揚し笑顔を振りまいていた。








「女性芸能人のドレス姿よりもチャンミナの方が綺麗。」
ボソッと耳元で囁かれ腰に手がまわる。
「痛っ、」
無言のまま手の甲をつねってやった。
コイツさえいなきゃ所狭しと並べられたブッフェ形式の料理も色とりどりのシャンパンももっと楽しめるのに。
「ひでぇなぁ、褒めてんのに、…」
大袈裟に手の甲をふぅふぅしてるヤツは気持ち悪いくらい上機嫌だ。
ただ出版を待つばかりの写真集絡みで僕や社長と同行したものの主催者の御曹司ということに変わりなく、秘書らしき人によばれたり挨拶にまわったりと常に傍にいないのだけが救いだった。





「チャンミナ、今日の目的は旨いオードブルでもシャンパンでもないからな。祖母さまに紹介したい。」
「結構です。」
ピンク色の気泡が美しいシャンパンをぐいと飲み干す。
「おいおい、あまり飲みすぎるなよ?ぐでんぐでんでパートナーだって紹介されるの困るだろ?」
「はあ?っ、誰が、パートナーですかっ!ふざけんなっっ!」
多少飲みすぎて口が悪いがコイツにはこれくらいがちょうどいい。
隣では社長が呆気に取られオロオロしてるのが可笑しかった。




「パートナーだろ?イタリアへ行けばずっと一緒だ。大丈夫、忘れさせてやるから。」
「なっ、…!///」
ふざけてる。
イタリアへは事務所の方針で短期の契約を結ぶだけであってヤツについていくわけじゃない。








細身のタキシードにシャツボタンとカフスの有刺鉄線を模したゴールドが個性的で。
会場の男性半分は着ているだろう黒のなかでひときわ目立つ存在感。
生まれてから欲して手に入らなかったものはないのかもしれない。
それほど当然のように僕を手に入れようとする。
ヤツがユノへ何を言ったのか。
考えただけでもこわかった。



「祖母さま。」



大勢の取りまきを引き連れ近づく団体の中心。
ゴールドのドレスをここまで上品に着こなす女性を見たのは初めてだった。
年齢をまったく感じない美しい微笑みで、──ダルと孫の名をよぶ。






「シムチャンミンです。」
社長の長い挨拶のあと名前だけ言ってペコリ頭を下げる。
「そう、…あなたが。」
にっこり笑って頭のてっぺんから足の爪先までサッと目線だけでたどり、
「綺麗ね。」とまた笑った。



「祖母さま、YCエージェントへはシムチャンミンを連れていきます。彼は俺の、…」
「ダル。」
「はい。」
「あなた、無理させてない?」
「は?」


さすが中小企業だった会社を大手とよばれるまでに成長させた女社長、貫禄が半端ない。
あのイ・ダルが社長のひと睨みで竦んだ。


「何を言ってるんですか?チャンミナは、」
「ダル、あなた私のお気に入りの坊やを知ってるわよね?」
「は?祖母さまの、ですか?」


会話の内容がまったく分からず立ち尽くすだけの僕と社長。
イタリアエージェントの話からなぜか女社長のお気に入りらしい男性の名前をイ・ダルが何人かあげていた。
ため息まじりに首を振り、
「ダメダメ、…あなた勉強不足ねぇ、カメラなんていじって遊んでるから、」なんて言ってる。
少しだけイ・ダルが気の毒になるが、しょうがない。









「っ、ばあさんっ!」




その時背後から聞こえた明らかにテンション違いの声。
それは目の前の美しい女社長へ向けられてるようだった。



キッと眉を吊り上げ、
「話途中で入ってくるんじゃないよ、じいさんはっ!」
まるで別人。
どうしよう、僕ここに居ていいのだろうかと迷いながら振り返る。






さらにビックリ。






「セ、セギュンさん。」




「やあ、チャンミナ!」



少しも驚く様子なくニコニコ手をあげ近づいてくる。
迷いこんだわけではなさそう、だってタキシード着てる。
そんなくだらないこと考えながら、でも何言っていいのかわからず、きっと口をポカンと開けていたに違いない。




「ったく、孫に無理やり連れてこられたよ、ユリさんのところへ行かなきゃなんないのに。」
「こちらこそじいさんは必要ないよ。私はあんたの孫に連絡もらってここへ呼んだんだから。」



今、ユリさんの名前でたよね?
あのセギュンさんで間違いないよね?



僕はなぜかドキドキしていた。
飲みすぎたのかもしれない。
あのふてぶてしいイ・ダルが女社長の前では頭が上がらないらしい、という発見のせいかもしれない。







「その肝心の孫が綺麗なお嬢さん達につかまってなかなか離してもらえなくてな。イラついたから置いてきた。」
そう言ってアハハと笑いながら、あ、来た来たと。







きらびやかなドレスの海を掻き分け。
女性達の視線を浴びてることなんて気づいてなさそう。






イ・ダルのそれよりシンプルなのに、誰よりも目立って。
照れくさそうに笑う姿は誰よりも格好いい。









────「…ユノ。」








「ユンホ、女の子達に囲まれてデレデレしとるんじゃないぞ!」
「やめろよ、じいちゃん。チャンミナが誤解するだろ?」




え、ちょっと待って。
これって、所謂セギュンさんがユノの?




「ユンホさん、こっちこっち!誘ってもなかなか応じてくれないくせに調子いいのよねぇ。でも久しぶりに顔が見れたから許すわ。」
「あ、お久しぶりです。突然の電話、失礼しました。」



で、女社長のお気に入りって、───ユノ?









「セ、セギュンさん、あの、…これって、…」
呆然としながら、
ユノに駆け寄りたいのになぜかユノが遠く感じて。
一番手近のセギュンさんの腕に触れた。
ピクッと反応したのはユノ。



「チャンミナ、どうしてじいちゃんを知ってるんだ?」
急に怖い顔して言うけど、
でも、
だってさ、
「ユリさんのカフェで常連仲間なんです。」
としか言いようがない。



「はぁ?まさか最近じいちゃんが入れ揚げてる女ってユリさんのことかよ?」
「ハハッ、ユンホの恋人を偵察に行ったつもりがつい心地よくてなぁ~」






えぇぇぇ!///
まさか、よもや、そんなこと、…!///





まわらない頭でセギュンさんとの会話を思い出す。
なんかとてつもなく恥ずかしいことを告白した気がする。





女社長とセギュンさんは気のおけない仲間といった感じでユノを挟んで賑やかだった。
ふとユノがこちらを向く。
僕ではなく僕の斜め後ろ、僕同様に呆然としたイ・ダルを。
僕を素通りする視線は鋭く真っ直ぐにイ・ダルへ向けられ、ヤツもまた同じように。







しばらく沈黙の後、
「ユノ、…あんた、チョンユンホ、なのか。」
喉の奥から絞りだすように掠れた声を背中で聞いた。














おはようございます、えりんぎです。



ユノとイ・ダル、お互い顔と名前は知っていてもずっと一致してなかったんですね( ̄∇ ̄*)ゞ
ということでヨロシク♪


さてAliさんの画像、美しいです(〃∇〃)
どちらかというと服装から細かく描写しちゃうので、画像探すのも大変だと思うんですよ~
それをいつもお話に合わせていただき本当に感激です。
ありがとうございます!













※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』
















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