HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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APPLAUSE-告白-96



































中心街から数分歩いただけで、これほど閑静な場所があるのだと驚く。
緩やかな坂道をプロバンススタイルの住宅がゆったりとした空間を作り、南欧風の小洒落た外灯や石畳の小路に乾いた風が心地よく吹いていた。






記された住所はこの辺りで間違いないと思う。
電車に乗ってる時以外はほぼ走っていたから心臓がバクバクいってるし寒いのに汗だくだ。
もう限界だと肩で息をしながら道を曲がって、…真っ正面。



氷柱のように垂れるアイビーの隙間をフラワーポットの赤がバランスよく配置された3階建ての真っ白な建物。
眩しい太陽と情熱の赤を連想させる、…ああいうのをアンダルシア風というのだろうか。




それとは不似合いなダウンジャケットを羽織り壁に凭れ腕を組む人。
まだタバコくらいの大きさ。
こっちは死ぬほど暑いのに余裕ありげな姿にイラッとする。






一旦立ち止まって膝に手をつき息を整える。
あの建物が何か、すぐに分かった。
早急にマンションを売っ払ってお金を作った意味も。





───ユノは手を出すなよ、と言ったのに。





やっぱり一発殴る!と意気込み、ズンズンと大股で近づいた。




「…チャンミナ。」



そんな嬉しそうに笑わないでほしい。
僕は今、はらわたが煮えくり返ってんだから。






薄手のVネックセーターにジーンズ、カジュアルなダウンジャケットはいつ着替えたんだろう。
組んだ手を両ポケットへ下ろし、悪戯を仕掛けた子供のようにワクワクしてるから困る。
僕はきっと般若のような顔だ。



「やっぱ、怒ってる?」
片眉下げてシュンと言うけど、
「当たり前。」
ベランダ越しの楽しみを奪った罪は大きい。



「まあ、取りあえず聞いて?」
背中を押され足を踏み入れた1階部分。
そこはまったくのがらんどうだった。
奥に厨房らしきものが確認できるけど、それ以外は空っぽで、…すぐ営業できるって言ってなかった?



結構広い、天井も高く総ガラス貼りの入口は開放的で知らず高揚する気持ちを抑えられない。
でも面白くない。
ユノの狙い通りに進むのは癪なんだ。




「どれだけ時間がかかっても自分自身で何とかするって言いましたよね?」
ぶすっと言えば、分かってると嬉しそうに。
「っ、分かってない!僕の為にマンションを売ったのなら有り得ない!僕がどれほどあの距離感を大事に思ってたか、ユノは知らない!」
こぶしにグッと力が入る。
空っぽのマンションが脳裏に浮かび泣きそうだった。





「チャンミナ、…この建物を丸ごとじいちゃんから買ったんだ。」
「っ、だから、…どうしてっっ、」




「べつにチャンミナの店を俺が買ったわけじゃない。だって、…ほら、店舗部分は空っぽだろ?」
おどけたように言うけど、意味がわからない。



「おまえがイタリア行く前にって焦って売買契約結んで、建物ごと買ったら全然金が足んなくってさ。」
「イタリアは、…」
「いいんだ、チャンミナの好きにしたらいい。ここは、いつかおまえに売るよ。今の仕事に満足して資金ためるまで予約しておく。」











────お前らは不器用だ。




つい先日、ハヌルさんにそんなこと言われた。
何のこと?と不思議だったけど。


そっか、…そうだね。
やきもち妬いたり友達宣言してみたり、べったり甘えたりお互いを尊重してみたり。


相手を思いやるつもりが笑っちゃうけど必死すぎて、…ちょっとだけズレてるね、僕ら。








「ああ、でもそうだな、出来れば3年くらいの期限つきで。」
「ユノ、…僕は、」




今なら胸を張って言える。
僕の夢は彩り豊かな花と緑に囲まれたカフェで。
そこにはユノが必要で。
それは僕の最終的な夢なんかじゃなく。






「───だから、戻ってこい。」


「え、…?」






「必ずここへ戻ってくるんだ、分かったか?チャンミナ。」






ずっと継続してる、…今こそ叶えなきゃならない夢で。



『生涯、共に生きよう。』
そんな言葉をくれる人の手を今こそ握り返さなきゃいけないって、───。





「うん、…僕の好きにします。ユノの手出しは無用だからな。」
ツンと視線をそらしてもユノの柔らかい空気に包まれる。
「あ、コレ、コレは俺からおまえにプレゼント。」
「…?」
スッと渡されたそれは、設計図で。
いつか遊びで落書きしたものが、本格的な図面としておこされていた。
「中央のガラス張りは大量のカーブガラスが必要だから結構高くつくぞ?」
「すご、…細かい。」
「そりゃ今すぐ役所に申請できるデキだからな。」



あんな遊びを覚えていたのかと、どうしようもなく嬉しくて。
僕はこれを絶対に実現しなければと思う。






「あともう1つ。」
さらに違う設計図が渡され、広げてみればマンションの平面図のようだった。
「…これは?」
「ん、これはチャンミンの許しがないと実行できないんだけど、…。」



チラッと僕を見る。
いたずらっ子のような、結局僕が拒否しないって分かってる時の。



「2階の賃貸用2部屋の壁をぶち抜いて自宅にしようかなって、」
「え、…」




「俺と、…おまえの。」
「っ、…///」




それって、…そういうことなのだろうか。
ストーカー気味に覗いた北の部屋も、リビングから見渡せるお気に入りの公園も、あのマンションが売りにしている中庭も、すべて捨てて、





「一緒に住もう。」






返事をする前にぎゅっと抱きしめられ口を塞がれたら何も言えない。
深く重ねた唇をあとを引くほどゆっくり離され、
「…うん、しか聞かねぇけど…」
ポツリと言われる。




「痛っ、…!」
鼻先がつきそうな距離から頬をツマんでギューっと引き剥がす。
「あ、あんな真っ暗なベランダ、…一日だって見たくないから、…っ、最優先でヤレっ、…バカ!」
一発殴るつもりがコレくらいで済んだんだ感謝しろと睨めば、
「ふ、素直じゃないなぁ~」
なんて笑いながら、
「コッチは正直だけどな。」と、真っ赤になった僕の耳朶から頬をやわやわ揉んでしつこいくらいキスをおとした。

















おはようございます、えりんぎです。
。。。もれなく同居(〃∀〃)ゞお約束です、スミマセン~



Aliさん、Vネックのユノを一生懸命探してくださったそうです。
なぜソコまで?というのは明日分かるんじゃないでしょうか?(〃ω〃)
ヒョンなユノとむっちゃ可愛いチャンミンです。
背景はアンダルシア風。
いつもありがとうございます♪



※追記※

前記事へ「ちょっと意味が分からなくて。」と妹から言われたときは『もうっ!(-""-;)』ってだけの私でしたが、のちにmomokoさんへも通じていなかったことが判明。
速攻で書き直しております。
よろしければご確認ください。
(ゴメン、妹よ( ̄∇ ̄*)ゞ)







※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』















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