HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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APPLAUSE-告白-98



































「チェコと言えばピルスナービール発祥の地です!」
「ほぉ~」




「黒ビールもラガー発酵されたものなので見た目のわりにフルーティーで飲みやすいですよ。」
「ふんふん。」




いつものビールバーいつもの席で、いつもの調子がでない僕。
うんちくだけはスラスラでてくる、決まった台詞のように。




「あ、…あ、あんまりコッチ、見ないでってば、///」
「へ?」



僕のうんちくを楽しそうに聞くのも、そんな僕を穴が開くほど見つめてくるのもいつものことなのに。
どうしよう、…恥ずかしくて堪らない。



チラチラ、…と言うかガッツリ見えてる首筋から鎖骨辺りの赤い痕も。
それを嫌がるどころか愛しげに撫でる指も。
目のやり場に困ってキョロキョロする視線をいちいち追って楽しそうに口角をあげる口元も。






「手出し口出しはしないから何でも俺に相談しろよ?」
そう言いながら、内装業者はアソコでインテリアはアソコと口出しされる。
でも嫌じゃなくて。
「どんな感じにしたい?」
大事なところはちゃんと聞いてくれる。
「…庭園にいるような癒しと開放感のある空間にしたい。外壁のアイビーを活かして内壁にもアイビーを使って緑でいっぱいにするんだ。」
「そっか、じゃあインテリアはアッチがいいかな。今度カタログもらってくるな。」
どんどん話を進めるユノが頼もしくもあり、必死に僕を囲おうとしてるようで可愛くもあった。







「あのさユノ、モデルの仕事も今すぐ辞められるってわけじゃないから、」
「分かってる。でもさ、これから何かを創ろうって話は楽しくないか?」
そんな嬉しそうに言われちゃったら僕こそドキドキが止まらなくて、知らずに上気していく頬と満面の笑みを抑えることができない。





ふと、空気が変わって。
「…ユノ?」
顔を上げたら真剣な表情のユノ。
僕の手の中、半分ほどになっていたビールジョッキをおもむろに取りあげ、ぐいっと飲み干す。
にがっ、…って顔。
苦手なんだからよせばいいのに。
ドンと置かれたジョッキと同時に腕をひかれ、
「出よう。」
欲を孕んだ余裕のないユノに驚きつつ、
「──うん。」
実は僕も一緒だから素直に席を立つんだ。








自然と向かった先はマンションで。
僕んちへ行くエレベーターに乗るのはそういえば2人一緒は初めてだと今さら気づいた。
2人で帰った日は絶対にユノんちへ転がり込んだ。
それを思えばまた悲しくて、
「じいちゃんから出された、あの建物ごと売る条件がマンション売却だったんだ、…ごめん。」
ボソッと聞こえる声に聞こえないふりした。





「でもさ、チャンミナ。…じいちゃんが言うんだ、」


玄関を入ってすぐ北の部屋へ向かい真っ暗なもう自分のじゃないベランダを眺めながら、


「他の女との結婚を意識して購入したマンションなんてもう不要だろってさ。あーそっか、って思ったんだよね、俺。」
「……。」
「でもこっから見てるとやっぱ寂しいな?…どうする?部屋の改装が終わるまで俺んちへ来る?ゲストルームなら空いてるし。」


…俺んちって、実家じゃん。
何言ってんだか、この人は。


「っ、だから、ユノのお祖父様にお世話になるのは嫌だって、…」
「違うだろ?俺のじいちゃんじゃなくて、チャンミナの常連仲間だからいいんだよ。」
「なっ、…///」


バッカじゃないの?とかぶりを振って部屋を出ようと体を翻す。
ふわっと包まれるような温もりは勿論ユノで。
腹回りで交差する腕。
そういやダウンジャケットも着たままだから羽毛布団に抱かれてるみたい。




「おかしいと思ったんだよなぁ。実家へちょっとした用事でよばれてそのまま家でうだうだ飲んだくれてたらさ、恋人が悲しむから早く帰れとか言うんだよね、じいちゃん。」
「セギュンさんが?」
「ん、飲んだくれるのは今晩だけにして明日からはない頭使ってもっとよく考えろ!ってさ。ありゃハヌルさんに色々聞いてたな。」
「ハ、ハヌルさん?///」
「ホント食えないじいちゃんだろ?」





結局、ひとりだけテンション違いのセギュンさんが誰よりも周りが見えてたわけで。
最初から孫の恋人として、しかも男の恋人だって知ってて親しげに接してくれた。
食えないし、不思議な人だと思う。




「チャンミナのこと、すげぇ気に入ってるみたいだし。そう思うと実家も危険だな。」
いきなり低くなった声色。
ユノの場合本気で言ってるから困る。


「今思うと笑っちゃうけど、チャンミナがイタリア行く前にってマジで焦ってた。夜中に少しだけ会いに行ったときは俺の一番信頼できる使用人が一緒でさ、翌日荷物を引き揚げるのに細かく説明して頼んでたんだ。」
「…消える算段しながらよく僕に会いに来れたな?」
キッと睨めばバツが悪そうに苦笑い。
我慢出来なくて、…とポツリ言った。




「ブルーローズとエリンジュームのドライフラワーは細心の注意を払って保管してあるから。」
知るかってプイと顔をそらす。
「おまえのと合わせて新しい部屋の新しいベッド脇に飾ろう。倍の量だ、豪華になるな?」
ご機嫌を取ってくるユノに少しだけ笑えて。
でも。
「…新しいベッド?」
あんなに立派なベッドがあるのに?




「ん、…だって、嫌だったろ?俺達だけのベッド、買おう。」




まったく、ユノは、…




「っ、そんな、…勿体ない。」




背中からふっと耳元を掠める笑いが聞こえて、
そのままダイレクトに唇の感触を鼓膜に感じる。




「…耳がパタパタしてる~、っとに正直だなぁ、」
「っ、なっ!///」


パクっと柔い箇所を啄んで、
首を振ったらさらに深く。


「あ~、我慢できないっ、…話は後、…!」
「わぁ、っ、///」



羽毛でくるまれたように優しいのに、壁へ押しつけられた力は強く早急に捩じ込まれた舌は暴れん坊だ。


「ユノ、っ、…ここじゃ、嫌だって、…ば、」
「…ハァ、…ん、分かってる、…ベッド行こ、」


本当に分かってるのか、急に熱を帯び荒く息を吐くユノ。
立ったままユノの足が僕の膝を割って入り込む。
そのまま押しつけた熱を腰を揺らして擦るから、僕だって同じだよ。
熱くて、苦しくて、───気持ちいい。






「ユノ、…新しいベッド、…嬉しい。」


つい思ったことが口に出た。
蕩けそうな腰がいけない、思考が定まらず絶対言うつもりのなかった本音が漏れてしまって、



「くそ、…可愛すぎだって、…っ、」



荷物のように抱えられ、
でも狭い廊下にデカイ男2人。
ユノの首元とは違う意味の痣ができそうなほどアチコチぶち当たりながら寝室を目指した。




 









「おまえが酔っぱらってうずくまってた玄関が俺んちでよかった。」


縺れるように倒れこんだベッドで、僕に跨がり見おろしながらそんなこと言う。
何を言ってんだよ。
あの出会いが偶然で、そして今があるならそれこそ運命だって言えるけど、


「よかったって、…あの、何度も言ってるけどアレはユノだけを狙った計画的犯行ですから、…」
「うん、…」
「…だから、いくら酔っぱらってもユノんち以外でうずくまることなんてないし、…偶然でもなんでもなくて、…」
「…うん、」
「ずっと遠くから見てたユノと知り合いたいっていう、…捨て身の戦法というか、…」


そこでハッとする。
近すぎて目線を合わせないでいたユノの顔がスゴイことになってる。
緩みきった頬とむず痒そうに曲がった口元。




───わ、わざと?///



カァァ、と一瞬で血が集中する。
まんまと言わされたみたいで悔しくて、
「サ、サイテーだ、ユノっっ!///」
吐き捨て隠れるように両腕を交差した。



シーンと、しばらく様子見なのか。
そのうち腕の隙間からわざとらしく覗いてくるユノ。


内緒話のようにコショコショ喋られたらいちいち触れる唇が擽ったいってば。


「ごめん、チャンミナ?…おーい、聞こえる?」
出来ることなら耳にも蓋したいくらい羞恥と悔しさでいっぱいだけど、
「っ、ぅわぁ!///」
「あ、聞こえてた。」
人差し指で耳の穴んなかグニグニされたら堪んない。




「うるさい、っ、バカ!わざと恥ずかしいこと言わせるな!///」
勝手に言ったと言われればそれまでだけど。
そんなことをユノは言わない。
交差した腕にそって唇が這う。
本当に愛おしそうに重ねて滑らせ、優しく吸うから。





「でも、…ユノが見つけて、声、…掛けてくれて、…よかった。///」




計画的犯行といえど絶対に計画通り進んだか分からないわけで。
両隣の住人が先に見つけて声を掛けてくるかもしれないし、下手したら通報されていたかもしれない。



うずくまってすぐユノが帰ってきたのも。
パニクって意味不明な会話になる僕を、かなり怪しいのにお人好しにも部屋へ入れてくれたりとか。






「な、───運命、だろ?」



満足そうに囁くユノへ僕が思ったことは。



「イ・ダルからなんて言われました?」
ってことで。




事務所でヤツに言い放った『半身』とか、この『運命』とか、ユノがヤツに何を言われたのか。
──分かりやすいユノがなんだか笑える。








僕が好きなのはユノだけなのに。
ノーマルな僕がコッソリ覗いて泣けるほど好きになった。
それこそ、運命でしかないし。
奇跡的にユノまで僕を好きだと言う。
そんなの半身としか言えないよ、…って、いつユノへ伝えようか?


















※タイトル画、バナー画像をAliさんよりいただいてます『ホミンを愛でるAliの小部屋』














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