HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

キスは1日3回-8


































チャンミンside







「っ、ん、ん、んーーーっっ!///」




思わず振り上げた両手が壁で磔にされる。
手枷はもちろんユノヒョンの手で、優しく握ってるのにピクリとも動かない。












今日は休みだから昼過ぎまで寝る予定だった。
休日出勤らしいヒョンへ、絶対に起こさないでと念を押したはずだった。
確かに、起こしてはいない。
午前中だけ事務処理のため出社したヒョンは仕事帰りに寄ったらしく時計は昼をとっくに過ぎていた。



無視したチャイムがやがてドンドンと近所迷惑な騒音になり。
何度も起きてはだらだらを繰り返していたから、ぼぅっと焦点の合わない頭を振った。
そして、仕方なく玄関へ出てみたらこの有り様。



「ただいま。」
ココ、僕んちですよ?と言いたくなるほど当然のようにあがりこみ、
「…今、起きた?」
「あー、…はい。」
寝惚けまなこで腹をポリポリ引っ掻く僕をじぃっと見てくる。



先日のパンケーキの一件から僕はヒョンをまともに見られない。
今まで通り会って喋ってキスをする。
でもじわじわと感じる罪悪感を僕はどうすればいいのだろう。
何に対する罪悪感なのか、
つき合うのも時間の問題だと噂されてる先輩に対して?
もしかしたらもう既に必要ないキスをいつまでも続けてくるユノヒョンに対して?



僕を好きだと言ったあの日を訂正し、ヘンテコなキスの約束を取り消す。
そんな簡単なことが出来ないでいるんだ、2人とも。





───と、そんなこと考えていたらうつ向いた視線の先に足の先っぽが入ってきた。
当然、ユノヒョンの。
じりじり近づくから反射的に遠ざかる僕。
何も言わず、また一歩。
だから僕も後ずさって、──これじゃあ、いじめっ子といじめられっ子みたいだと笑った途端、


「ぅわ、っっ、」


一気に差を詰められ、壁を背に驚くほどの欲情をこの身に受けている。



「っ、ヒョ、…ん、」



唇を離しさえしなければ1回のキスにカウントされると思ってるふしがある。
だからぐいぐい押しつけられ、口が開けないから目が開く。
閉じた睫毛が真っ直ぐ伸びて微かに震えるさまが綺麗だと見惚れてしまう。
最初の驚きと抵抗はすぐにくったりとユノヒョンへ委ねられ、そんな僕の背中へヒョンの腕がまわるんだ。




「…ヒョン?」
「はぁ、…チャンミナ、お前さ、…」
いつもの軽いハグとは違う、ぎゅうっと物言いたげな抱擁。
大きなため息が首筋にかかり、どうしたのかと心配になる。






「先輩とつき合うの?」
「…は?」



「今日さ、休日出勤した何人かが先輩のこと話題にしてて。急に綺麗になったとか、そんなようなこと。」
「はあ、…」



勝手に誤解したんだろうなとは聞く前から想像ついたけど、何をそんなに、…眉をしかめ切なげに眸を揺らして。



「そろそろつき合うって噂なんだけどなって、俺を見てにやにや笑うんだよね。」
そりゃ、その相手があんただからね、とは言えず。
「すぐにチャンミナだ!と思ってさ、我慢できずにさっさと片づけて帰ってきた。」



焦ったように話すヒョンの真剣さにも、玄関ドアを焦れったく叩く騒音にも、誤解だと笑い飛ばせばいいのに、痛いよヒョン、胸が痛いんだ。



「ヒョン、それ、」
「っ、ごめん、…ごめんチャンミナ。」



「俺、お前に彼女ができても応援してやれない。心の狭い先輩でごめんな。やっぱり好きで、ごめん。」




相変わらず壁とヒョンに挟まれ暑くて暑くてたまらない。
背中はじっとりと汗が滲み、ランニングで剥き出しの肩もきっと同じだ。
この暑いのにきっちりスーツを着こんだヒョン。
こんな汗っかきを抱いてたらスーツが汗くさくなりますよと冗談めいてごまかしたかった。



「っ、…ヒョン」


ユノヒョンの早とちりが、こんなに嬉しい自分をごまかしたかったのに。







気づけばヒョンの頭を抱え込むように抱いていた。
取られそうなボールを必死で囲う子供のように。


ぎゅうっと力一杯抱きしめて、苦しそうにもがかれようが構わず抱きしめて。






「ちょ、…っ、なに?ヘッドロック?そんなに怒んなって、…」
プロレス技と誤解して慌てはじめたやっぱり早とちりのヒョン。
「ぷっ、」
僕は笑えちゃって、なんだかすごく可笑しくて。
涙が滲む。




───愛おしい。




そういうことなんだ。
僕は、ユノヒョンのことが愛おしくてたまらない。
僕をキスしたいほど好きだと言ってくれた人。
1日3回のキスとか、
例え何回でも一緒なんだ。
ヒョンとならキスできると思った時点で、僕はヒョンが好きなんだ。




だからこそ、──ねぇ、ヒョン。





「それイヤミですか。先輩の好きな人はユノヒョンなのに。」
「え?」
「先輩、本当に綺麗になりましたよね?僕は前の飾り気のない先輩も好きでしたけど、先輩をあんな綺麗にしたのはヒョン、あなただから。」
「え、っ、ちょっと待てよ。」




ヒョンには美人で優しい人が似合うと思うんだ。




「責任を取らなきゃ、…ね、ヒョン。」




そして僕を一番近い後輩として傍に置いてほしい。
それが僕の望みなんです。




















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