HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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キスは1日3回-10



































にらめっこした床へぽとぽと落ちて。
最初、何かと、…



「チャンミナ、…っ、どうして、…泣く?」



でも綺麗で、
自然にすいよせられた手がチャンミンの頬に触れる。



「お前俺のこと、…好きだろ?」


言っても頑なに返事をしない。
耳を真っ赤にして唇を噛み締めて、うっかり漏らしたのがそんなに悔しいのか、なんてヤツだ。


「なぁ、…好きなんだろ?好きって言えよ。」



触れただけの手が今はチャンミンの頬をすっぽり包んで、次第に熱を持つそれを感じていた。
外見の印象は変わっても、…ああ、薄いなで肩は高校時代から変わらないと、こんなときなのに感慨深く思ったりして。



「チャンミナ、…」
つい今までの習慣で覗きこむように顔を近づけ、固く結んだそこへ狙いを定めたその時、


「痛って、…っ」
またしても頭突きにあった。
「こらっ、チャンミナ、やめろって!」
「~~っうぅ、何すんですかぁっ…///」
今度こそ真っ赤な顔して睨んでくる。
浮いた両手をあげたまま、そういえばとチラリ視線を向けたのはチャンミンの先輩で。
忘れてたわけじゃないけど、でも今は、やっと掴んだチャンミンの尻尾を離したくなかった。




「あー、ごめん。ちょっと今、攻略しなきゃならない超難題が目の前にあって、」
「ヒョンってばっ!///」
2度目の頭突きを食らい、さすがに弾けた体を戻しつつ視線は先輩のまま両腕でチャンミンを抱きこむ。
「ちょ、先輩の前で何するんですかっっ!///」
そして3度目の頭突き、身長のわりに小さな頭は凶器だ。
「チャンミナが白状しないからだろ。」
ここで引くわけにはいかない。
チラリと顔をだしたチャンミンの本心を、俺はどうしても知りたい。




チャンミンが細長い腕で俺の肩を突っ張る。
それを引き寄せようとしてさらに張り手にあう、端から見ればただの取っ組み合いでなんとも情けないけど。


「チャンミナの本音が知りたい。なあ、ちゃんと言って。俺のこと好きだろう?」
「す、好きですよ、…最初からそう言ってるじゃないですか。高校の時から尊敬してますって。」


違うんだよ、チャンミナ。
俺が欲しいのはそういう好きじゃない。
一瞬垣間見えた本音は俺の勘違いだった?





「…シムくん。」


俺の逸る気持ちとは対照的にみょうに冷静な声が響いた。
押し相撲のように突っ張りをやめないチャンミンの手がとまり、申し訳なさそうに自分の先輩へ視線を向ける。


「シムくんって呼ぶの久しぶり。ユノさんが一緒に食事するたび、チャンミナチャンミナってしつこいくらいチャンミナを連呼するからつい私もそう呼ぶようになっちゃってたね。」
「…先輩。」



彼女は笑ってた。
仁王立ちで腕組んで、俺達より遥かに小さいはずなのに見下ろすような格好で。



「唐揚げもね、ユノさんが一番の大好物だっていうからどんなレシピなんだろうと思ってたけど、なによ私のよりシンプルじゃない。」
「か、唐揚げ?」
「私はコレにニンニクすって生卵も入れます。」
「はあ、…」
「卵白には保水性があるので水溶性の肉汁が流れ出すのを防ぎます。それに卵黄には界面活性剤の機能があるから脂を閉じこめるの。」
「は、はぁ、」


仕事で講義を聞いてるような気分になりハキハキ話す彼女の前で2人とも直立不動になってしまった。


「…ということで、これからは生卵も入れなさい。分かりましたか?シムくん。」
「は、はいっ。」


なんなんだよ、まったく。
完全に肩透かしされてチャンミンなんて独り言のように生卵生卵ってブツブツ言ってる。
「…チャンミナ?」
隣で突っ立ったヤツへ声を掛ければ、
「はい?」
くりっとした目で俺を見て、さっきまでの涙や動揺なんてどこを探しても見つかりそうにない。



クスクスと彼女が笑いだしたのは、そんな俺のへこみ具合が可笑しかったのか。
クスクス笑いがそのうち小さなため息になり、
「シムくん。」ともう一度呼んだ。



「私ね、ユノさんにフラれたの。」
突然言い出すからチャンミンも驚いたけど俺も驚いた。
「どうして最初飲みに誘ってくれたの?って聞けば、チャンミナの先輩だからって言うし。
朝食にパンケーキ焼いたらチャンミナに煎餅みたいって言われたから美味しいパンケーキの作り方を教えてくれってうるさいし。
絶対に先輩呼びをやめないよね、そんな風に呼ぶのシムくんだけなのに。」



「せ、せんぱ、…///」
また首筋から徐々に沸騰してきたチャンミン。
コイツのすぐ顔に出るところが可愛くてたまらない。 
「それにユノさんが一番好きな唐揚げ。結局好きなのは、唐揚げよりもそれを作った人ってことよね。」
チャンミンの沸騰が額まで上がり、さすがの俺もここまでハッキリ言われると恥ずかしい。



牽制してたわけじゃない。
彼女が俺を好きだと、チャンミンにどう言われても、
「ああ、俺は朝っぱらから鶏肉に下味つけて丁寧に揉みこむチャンミナの作った唐揚げが好きなんだ。」
これは隠しようのない事実で。


「俺は、チャンミナが好き。」


そう告白しつつ、ぼんっと破裂したチャンミンからいつ頭突きがきてもいいように腹に力を入れる。
でもそれがくることはなかった。
隣で放心したように固まってるから。




「唐揚げパーティーはどうぞお二人で。あ、でもせっかくだから少しだけ頂いてくわ。」


勝手に見つけたタッパーへ唐揚げやサラダを入れて持ち帰った先輩にすら、


───もしかして、気づいてないかもしれない。















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