HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

Say Hello (15)


































~チャンミンside ~















夢中になって書いた小説もちょうどクライマックス。
何の目標も持たなかった孤独な少年が、ある少年と出会ったところから始まるストーリー。
夢を知り、感動を知り、愛を知った少年。
2人の主人公が織り成す、僕としてはめずらしく前向きな話。




出会った少年がどう見てもチョンユンホなのは諦めた。
何度書き直してもそうなってしまう。
意味がわからない。
それよりも問題なのがもうひとりの少年。
これ、…って僕?
いやいや、絶対違う、断じてそれはない。
僕はこんなに素直じゃないし、純粋じゃない。



恥ずかしくなって筆をおく。
───これは誰にも見せられないや、と纏めた束を棚の奥に隠した。





でも出来れば、──月末までに、この場所で完成させたい。
じゃなかったら一生完成しないような気がした。













チョンユンホに聞いた場所は、都心ではなく港に近い隠れ家的な料亭だった。
そこから少し入った公園脇に車を止めろと言われた。



もちろん叔父には報告済みで、「少しずつ目立たないように消える準備をしろ。」と。









─────その日、まではあと1週間。


僕はもう、「イェジュンさんも一緒に。」とは言わなかった。






チョンユンホの《特別》である焼肉屋に来るのももう何度目だろう。
まだ陽があるうちに電話。
「───今日、《特別》に行くか?」
もちろん僕が断るはずはない。



一度マンションに戻り、着替えてから2人連れだって歩く。
お互いの隙間をなかなか作れず、重なるように歩く僕たちはきっと変なのかもしれない。




話しながら突然顔を向けるヤツに驚いてよろけてしまう。
似たような身長からのそれはあまりにも近すぎて。



「なにしてんの?おかしなペットだな?」


そう言って笑うチョンユンホは切ないほどに優しい。
もしかしてヤツも感じているのかもしれない、───この関係の終わりが近いことを。







「ほら?食え食えっ。」


いつものようにぽんぽんと。


最近ではここの親父も、「また来たか、」って顔。
客に対して失礼だな、って思うけど。
でも知ってる、ひそかに肉をおまけしてくれてるんだ。




帰った後、たんまり持ち帰った仕事のせいで深夜過ぎまで部屋に籠るのも通常だから。
今、───見ておきたい。
笑うと三日月型にくしゃける眸を。
喋りながらよく動く手が、何度も顎のラインをなぞるのを。
小さめのきれいな口元が、「チャンミナ、」と僕の名を紡ぐのを、──────。











「チャンミナ、俺はね。」


肉をひっくり返しながらついでのように。
僕は2杯目のビールを飲んでいた。
ヤツは仕事があるから飲めないらしい。
「遠慮するな、」って言うけど、僕が遠慮したことなんかあったか?と思う。
最初から常に自然体だったんだ、ヤツの前では。




「昔、ここに逃げこんだ事があったんだ。」


チラッと厨房から見え隠れする親父に視線を向けながら。


「親の七光りって言われるのが嫌で、結果を残して当然、失敗すれば親の顔に泥を塗るとか。
会社なんて辞めてやる、って気づいたら飛び出してて、───なぜかこの店の前にいた。」



「親父さん、何にも言わずに置いてくれてさ。
見習いみたいな事してたら、結局イェジュンに見つかって連れ戻されたんだけど。」




「ああ、……それで。」


「ん?」




《特別》の意味。
チョンユンホに向ける親父の不器用だけど慈愛に満ちた表情。
いろいろなことが腑に落ちた。




「どおりで親父さんのあんたを見る目が、バカ息子を見るそれだなぁ、って思ってた。」


「ちぇっ、…なんだよ、それ。」


苦笑いのヤツは酒も飲んでないのに少しだけ顔が赤い。





「……でもさ、逃げれる場所があるっていいな。そう思うだけで、もう一歩頑張れる。」


「戻ってからは、がむしゃらに仕事した。何度でもやり直せるんだよ、チャンミナ?」






「え?」


急に真剣な顔して名前を呼んでくるのに思わず腰が引ける。






「─────本人が願うかぎり、やり直せるんだ。」




「なぁ?おまえはいつまでペットでいるつもり?」









ガタッ、───!!



気づいたら席を立っていた。
顔が、頭が、焼けるように熱い。





「う、うるさいっ!あんたに関係ないっ!」


それだけ言って店をとびだした。
今日はもうヤツの顔なんて見たくないと、結局帰る場所は一緒なのにわざとらしいくらいにヤツを避けた。





後から戻ったヤツの、困ったようなそれでも見捨てられないような眸が忘れられない。



僕がどうしてこんなに怒ったのかなんてきっと見透かされてる。
───逃げて逃げて、……今も逃げ続けている僕を真っ正面から指摘した人。










それでも寝るのはチョンユンホのベッド。
ソファで寝る選択肢は僕にはなかった。
深夜過ぎ、人の気配で少しだけ意識が浮上して。
ベッドで丸くなる僕を見てクスッと笑われた気がした。




ギシッと揺れて、静かに僕の後頭部を撫でる手。



「───俺が、いつでも逃げ場所になるのにな?」







小さな囁きは僕の心に深く深く沈んで。
これほどに自分を情けなく思ったことなんて、───なかったんだ。














*****************


す、す、すみません(>o<")
なぜか急に東京ドームオーラス妄想が~~っ、




拍手コメ
ら*様 はじめまして(#^.^#)切ない系がお好きなのですね~、strawberry candleはちょうど今が切なさの山場になってますよ。
でも実は私、甘々のいちゃいちゃの第三者置いてきぼり系が好きなのでご期待に添えるのはほんの僅かかも、です(^o^;)
























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Comment

point Re: ばれてる?

ん~?内緒です(^o^;)
今日は予定外に熱い話になっちゃいましたf(^^;

2015/05/22 (Fri) 16:39 | ta****様 #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/05/22 (Fri) 15:21 | # | | 編集 | 返信

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