HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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キスは1日3回-17


































チャンミンside





仕事を持ち帰ってるから飲めないとユノヒョンはスプライトを飲んでいた。
「あら、お疲れ様。そんなに忙しいなら来なくていいのに。」
ほっくり煮たジャガイモをぱくっと頬張りアッサリそんなこと言っちゃう先輩。
「うるせぇ。」とヒョンに睨まれても知らんぷり。
この人、本当にユノヒョンを好きだったのだろうかと不思議になるほどだ。



「ユノさんの気持ちとシムくんの視線に気づいちゃったからね。途中からこの数式はいつ解けるんだろうくらいの興味本意で見てました。」
ペロッと舌を出し、美味しそうに焼酎のお湯割りを飲む。
僕はというと、この面子で飲むのは初めてで、どうにも返事しづらい会話ばかりだからか喉が渇いてしょうがない。
ヒョンがいるから先輩を送る心配もないし、どんどん飲んで結構マズイ状態だと自分でも自覚していた。




「で、…どう?数式は解けた?」
にかっと笑うヒョン。
あー、またスルーしてほしい会話に食いついてると頭が痛くなる。


「ん~、まだかなぁ?だって恋人同士じゃないってシムくんが言うしぃ~。」
「せ、せんぱ、っ」
焦って会話を切っても遅かった。
顔を見なくても分かる。
分かりやすいくらいムッとするヒョンが隣から押し寄せる空気で想像できて。
「ヒョ、…ヒョン?」
ご機嫌取りでニコリと笑いかけてみる。
でも、駄目。
目も合わせてくれない。



「あのさ、」
ドンッとグラスが鳴って、スプライトが飛び散る。
「恥ずかしがり屋のチャンミナが正直に言うわけないだろ?」
あー、…ムキになってる。
「でも好きや憧れだけでそれ以上の関係がないなら恋人とは言えないでしょ?」
ああーー、…先輩まで、…。


ユノヒョンは酔ってないけど先輩はかなり酔ってる。
酔っぱらいはコレだから困るんだ、そんな大きな声で男同士とかセックスとか連発しないでほしい。
周りの客の視線が痛いのは僕だけなのか。
いくら騒がしい大衆食堂といっても禁止用語連発で熱く言い合う男女はかなり目立つ。
それもかなりの美男美女だから始末が悪いのに。




ドンッ、と…またしても年季の入ったテーブルが鳴った。



「おぅ、じゃあ、やってやる!」



堂々と言い放ったのはヒョンで。
何を?と聞く前に、


「チャンミナとセックスすれば晴れて恋人同士ってことなんだよな?」





疲れすぎて頭がイカれちゃったのか、
売り言葉と買い言葉にも程度ってものがある。


僕の口はあんぐりと開いたまま。
チャンミナは僕じゃありませんとどう周りにアピールするかしか頭が回らず。





「どうせ出来ないわよ。だってユノさん、来年の春には転勤しちゃうでしょ?」
なんて、


当然理解してたけど、
大手の食品メーカーの営業で、それが通常だって。


それでも気づかないふりして、今はまだユノヒョンとの近すぎる距離に甘えていたかった。
それをいきなり指摘されれば不意討ちすぎてダメージが半端ない。




ぎゅっとこぶしを握りユノヒョンを窺い見た。


「かもな。」
と、それだけ言って黙ってしまったのが何よりもショックで。


「も、…帰りたい。」
そう言うのがやっと。
熱くなりすぎた会話と場の空気にやっと気づいた先輩は困ったように苦笑いで。
それに気を使う余裕は僕にはなかった。







先輩を送るのは当然ユノヒョンの役目で。
お前の方が危なっかしいと言うヒョンの腕を振り切った。




独身寮までは地下鉄一区間ほどだから酔い冷ましに歩こう。
部屋にたどり着く頃にはきっと何もかも酔いと一緒に忘れるだろう。
ユノヒョンと先輩から受けた羞恥の至りとか。
来年の春にはユノヒョンの転勤がありそうだとか。
それをヒョンは何でもないように受けとめてるらしいとか。





一般的にメーカーはモノ作りの会社なので製造や開発部門の力が大きいものだけど、こと食品メーカーにおいては小売店や飲食店などの販売チャンネルの構築がより重要になるため営業部門の発言力が大きく出世コースでもあった。



そしてユノヒョンはその道を最短で走るべき人で、そこにプライベートの私情など挟むべくもない。






───そういうことなんだ。


キスをして、男の本能で欲情しても結局ユノヒョンは無理をしない。
それは受け入れるのを拒む僕を思ってのことじゃなく、ヒョン自身が先行きのない僕らの関係に歯止めをかけてるってこと。



そう気づいてしまえば不思議なもので。
今までは、あのチョンユンホが男を愛すなんてと頑なに拒んできたのに。
今僕は、無性にヒョンが欲しい。
あと数ヵ月でどうせ独身寮は出なきゃならない。
それと同時に転勤となれば次はいつ会えるのか。



最初で最後でもいい。
ヒョンのすべてを感じたいし、僕のすべてを感じて欲しい。



酒に呑まれふらつく足どりで、思いつめたように凍てつくアスファルトを歩いた。

















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