HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

キスは1日3回-20

































「…チャンミナ、お前、…」


せっかく風呂へ入ったのに、いつの間に持ち込んだのかしっかりスウェットを着て出てきた。
ここは下着だけでいいだろ。
俺なんてさっきまでタオル巻いただけで、さすがにどうかと急いでパンツを履いたのに。


「ヒョンあの、…ちょっと話をしませんか?」
リビングからひょこっと顔を出してそんなことを言う。
あのさ、ベッドでずっと待機してた俺の立場は?
「…後からする。」
一番心配していた風呂で酔いが醒め冷静になってしまうというパターンか?






ユノヒョンが温めて、──そう言ったチャンミンの切羽詰まった顔。
飲み屋で自分の先輩相手にムキになり、さんざん暴言失言を繰り返した俺を怒ってるとばかり思ってた。
それがあんな縋るような眸で。



何が良かったのか、
何が悪かったのか、
途中からかなり熱くなり会話も半分うろ覚えで、最後の記憶は帰りたいと悲しそうにつぶやくチャンミンだった。





「来いよチャンミナ、…ここへ、来い。」
「……、」


往生際悪く躊躇して。
今さらだよ、チャンミン。
だって、お前も悪い。
…恋人じゃないとか、確かにキスより先に進めてはいないけどさ、


俺にとっての好きは恋人の好きだと何度言って聞かせたと思う?


そのたび笑って誤魔化して、
結局お前からの好きは、あの1回だけ。
俺を拒んで申し訳なさそうにつぶやいた、あの1回だけで。




「…ユノヒョン、」
ベッド脇のフロアスタンドのみで薄暗い寝室からはリビングの照明を背にしたチャンミンの表情は見えない。
「今さら甘えても駄目。こっちへ来いって。」
それでも分かるんだ。
少しうつ向き気味に、でもくりっとした眸は上目遣いで、照れて困ったように歪んだ口元とか耳だってきっと真っ赤だ。
「…それとも今夜はもうやめる?このまま帰るか?」
そう言えば静まり返った部屋で息をのむ気配がした。



「ユノヒョン。」
もう一度俺の名を呼んで、おもむろにスウェットをたくしあげる。
俺のだからチャンミンには少しだけ大きい。
スルッと脱げて音もたてず床へ落ちた。
そのまま腰ひもを解き一瞬躊躇したあと、ズボンもパサリと。




シルエットだけのチャンミン。
それは、──綺麗で。
なだらかな肩から引き締まった二の腕に伸びるラインや薄いのに固そうな胸筋とくびれた腰。
真っ直ぐにのびた脚は細く長い。
女性のような丸みはないが葦のようにしなやかな。



「…ライト、消してください。」
「そこのドア閉めたら真っ暗になっちゃうだろ。」
「いいから、…ヒョンに見られたくないんです。」


言葉を失うほど綺麗な体を、もっと隅から隅まで眺めてみたいのに。
なかなかスタンドを消そうとしないからチャンミンもなかなか近寄ってこない。
怯えた小動物のようで、デカイくせに本当におかしなヤツだ。


「わかった、…消すから。だからコッチヘ来て。見えないから触って確かめさせてよ。」
言えば少しだけ足を進める。
「さ、触っても気持ちよくなんかないですよ。普通に男の体だし、…ヒョンの方がよほど、…っ、わっ!」
暗くてよく分からないけど、運良くチャンミンの腕を掴めた。
思いきり引っ張り抱えるようにベッドへ倒れこめば2人分の重みで深くシーツに沈む。


「俺の方がよほど、…なに?」
「いえ、…っ、…あの、触り心地が良さそうだなぁって、…むっちりしてて、」
「コイツ!」
「ぅわ、…嘘で、っ、…んん!」


冗談を言えるくらいなら安心だ。
俺も遠慮せずチャンミンに覆い被さりキスをした。




最初は触れるだけ。
一旦離して上唇をなぞる。
ん、…と漏れた吐息をのみこむように深く重ねた。


以前ならコレで3回終了だったのが、回数制限ないってホント最高。
何度もしつこいくらい口づけて、
「っ、…もぅ、ヒョンっ…」
真剣に鬱陶しがられた。


こんなとき、少しだけチャンミンが読めない。
本当に嫌がってるとは思いたくないけど、嬉しそうにも見えない。





前回の休み、試飲で使った紙コップで糸でんわを作った。
あの時は多分本気で嫌がってたチャンミンを無理やり付き合わせたっけ。
聴診器~!って胸に当てたら頭上から頭突きが降ってきた。
でもさチャンミナ、ホント馬鹿みたいでガキっぽいけど、コレでチャンミンの本音が聞けたらなって、──真剣に思ったんだ。


実際は頭突きの衝撃音しか聞けず、変態だの幻滅だの散々な言われようで暫く凹んだわけだけど。







「…風呂上がりのヒョンは高校時代を思いだします。」
すぅっと髪を梳く手に意識を戻される。
俺に組み敷かれ俺を見上げて静かに笑うチャンミン。
暗闇にも目が慣れたのかぼんやりとその輪郭を映していた。


「縦割りチームの学祭で、僕、ヒョンのチームの隣だったんです。ヒョンはもちろん応援団長で、誰よりも目立ってた。」
「あ、ああ、懐かしいな。隣だったんだ。」
3年が中心の学祭で1年の見せ場はあまりない。
チャンミンが隣のチームだったことも知らなかったし、正直高校時代のチャンミンの記憶は薄い。
「応援合戦の山車をヒョンのチームの1年生が運搬中に壊しちゃったの、…覚えてる?」
「もちろん、ってかチャンミナの方が関係ないのによく覚えてるな?」


二期続けて生徒会長の俺とは違いチャンミンは後期だけで、学祭の頃は話したこともないと思う。
「本番2日前のトラブルで、隣のクラスの女の子達が泣いてたから。でもヒョンだけ諦めなかったよね。友達数人と夜明け前から学校来て直してた。先生達も見て見ぬふりしてて、…スゴいなぁって思ったんです。」
「…チャンミナ?」



懐かしい思い出話ではあるけど、男2人裸で抱き合って話す話題でもない。
急に言い出したチャンミンが不思議だった。


俺はね、チャンミン。
楽しく充実した高校生活だったけど、たったひとつ悔いがあるとすればチャンミンをもっと知ろうとすればよかったと、本気でそう思ってるんだ。





「ユノヒョン、…ずっと憧れてました。だから性に合わない生徒会役員なんて引き受けちゃって、…」




そしたら遠回りせず、真っ直ぐチャンミンへ辿り着けたのに。



「それなのに、…ごめんなさい、ヒョン、」
「何が、…ごめんなさい?」



後からぼろぼろ出てくるチャンミンの思い出話を、一緒に共有できたのに。






「そんなヒョンに、…淫らな欲を抱いちゃってごめんなさい。」




チャンミンにこんな顔をさせることもなかったのに。














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