HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

キスは1日3回-27










    
























チャンミンside







───いよいよユノヒョンが酔いだした。




切れ長の眸がとろんと赤みを帯び、ぽってりとした下唇がよほど乾燥するのか何度もそれを舐めるのがやけに色っぽくて。
「ヒョン、…あまり飲みすぎないで、」
肘をつついて合図するけど、ん~?と気怠そうに返事をするだけ。  
気づけば女子社員が周りを囲んでいた。
嬉しそうなのは向かいの同期で、普段接触のない営業部の華やかな女の子達に囲まれ緩みきった顔。


酔っぱらいのいいところはある意味空気が読めないところで。
女の子達の目的なんてまるでわかっちゃいない。
幸せだよ、まったく。



「ねぇユノさん、もうずっと彼女の噂聞かないんですけど、どうなんですか?」
ほらきた。
「ん~?」
普段もう少し大きいはずの奥二重が重そうにまぶたを上げる。


「今狙ってる子とか、もしかして居ます?」
「良かったら私なんてどうでしょ?」
「あーっ!ぬけがけ!」
「半分冗談なんだからいいじゃない。」
「え、じゃあ私も立候補!」


俄然騒がしくなり、僕らの周囲だけ黄色い声が飛ぶ。


「あ、私、シムチャンミンくんでもいいなぁ。ユノさんと2人並ぶとめっちゃ目立つよね。」
「ちょっとぉ、それもぬけがけ!あ、2人並んで写真撮ってもいいですかぁ?」
キャーキャーとまるでアイドルさながらだ。
それでもまったく動じないユノヒョン。
いいよ~なんて僕の肩を抱き普通にピースとか。
この酔っぱらいめ!
先輩助けて!と隣を見れば知らんぷりして手酌でクイクイやっちゃってるし。


「ほらっ、チャンミンくん!」
「あ、はい、…///」
「んふ、カワイ~!」
「……。」


集団女子は怖いと初めて知った日。
そして酔っぱらいユノヒョンは当てにならないとも。


その時、ぐっと腕を掴まれ引かれた。
「ね、席を代わってもらえない?」
華やかな営業部女子のなかでもひときわ美人な人だった。
「…え、」
「他の女の子達が貴方と話したがってるの。なかなかこういう席に顔を出してくれないから皆楽しみにしてたのよ?シムチャンミンくん。」


なんてのは口実で。
本当はユノヒョンの隣を狙ってるでしょ?
なんて、僕が言えるはずもなく、


「あー、…いいですよ、」
そう腰を浮かせば、
「っわ、」
反対にかかる力によってストンと戻される。


「悪いね、それは駄目。」
そこだけハッキリ言い切る隣の酔っぱらい。
「ヒョン、…でも、」
この美人さんの目が恐いんですけど?


「そ、そう、…いいわ。反対側のユノさんの隣ならいいかしら?」
チラッと向けた視線の先は営業部の主任とよばれていた人。
上司で年上だろうけど無礼講だから許されるのか、「あ、ああ。」なんて席を譲る主任さん。
そこは黙認していた酔っぱらいが、
「…俺さぁ、すっげぇ好きなヤツいるけど、」
誰ともなしにそう言った。


「痛っ、…!」
ピクリ跳ねたのも酔っぱらい。
僕が脇腹をつねったせいだ。
「っ、ユノさん?」
なんて周りに心配されてればいいけど余計なことは言ってほしくない。




「ユノさん、好きな人って、…」
「え~、彼女いるんですか?」


「あー、…ん、…彼女って言うか、…」
「っ、…!///」


再度つねろうと伸ばした手を逆につかまれた。
ヒョンの向こう側の手によって酔ってるとは思えない速さで。
この人の反射神経は並みじゃない。
頭突きの成功率だって下がるばかりだ。



「俺は、むちゃくちゃ好き。…でも、」
「…でも?」


みんなの視線がぽわぽわと酔っぱらい特有の喋り方をするヒョンへ集中していてよかった。
テーブルの下、もぞもぞ引く僕の手を絡めんばかりに握ってくるヒョンの動きには誰も気づかない。


「~ん、バランスが悪い、かな。」


ポツリと言って、あっさりと手が離された。
それが本当に引き際がよくて、僕はぽっかり穴があいたようなそんな気分で。


「俺ばっか、好きなんだ。」


そんなこと、にかっと冗談っぽく言っちゃって。
女の子達が「嘘~っ!」なんて騒いでるけど。
そっから遠くを眺めるユノヒョンの眸が冗談じゃないって言ってる。



こんな場所では何も言えず。
胸がしめつけられるようで、うつ向くことしかできなかった。





「『素直じゃない』と『素直すぎる』はキレイに割り切れるかしらね?」
手酌酒をくっと飲み干し呟いたのは先輩で。
「…意味がわかりません。」
そう言う僕をコツンと小突き、
「あんたが数式をややこしくしてんのよ。」と。
そのあと、別にどうでもいいけどぉ、と思いきり伸びをした。











僕は顔が上げられなかった。
恥ずかしいとかそんなんじゃなく、
あのユノヒョンにここまで言わせてる事実が。




───俺は出世するから。それなりじゃない、トップで走ってくつもり。


───たった6年だ、チャンミナ。遠距離もたまにはいいだろう?


───俺ばっか、好きなんだ。




震えるほどの愉悦と、
身勝手な自分への情けなさと、



愛しさと、



ヒョン、
どんなときも諦めない貴方と、僕も肩を並べ頑張ってみてもいいのかな。


あの学祭のように、
諦めるなって、大丈夫まだ俺達はやれるって、
今度は僕だけに言ってくれる?


いずれ勤務地が離れても、
どこかで頑張ってる貴方を想い支えにするのではなく、一緒に。
紡いだ糸を切らない努力を共に。




一歩踏み出せば、出来るのかな。


───そんな、夢のようなこと。




















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