HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

キスは1日3回-28


































チャンミンside





テーブルに突っ伏してしまった酔っぱらいを、
「ひゃ~、睫毛長~い。」
「髪の毛さらさらよねぇ。」
「口が開いてる~、カワイイ~っ、」
さんざんもてあそぶ女の子達。


そのうち誰かがヒョンの頭を撫でて無反応なのをいいことに私も私もと触りはじめた。
強引に割り込んできた女の子達に囲まれ、されるがままのヒョン。
その横で何気なさを装っても意識のすべてはヒョンへ集中していた。



「めずらしくあんな酔っぱらうなんて、…バカだ、…」
ひとりごとのように言ってビールをなみなみと注いだ。
「──あんたのせいでしょうが。」
「へ?」
と聞く間もなく、それをぐびぐび喉を鳴らし腹におさめる人。
いつも思うがこの人の飲み方は女じゃない。
「先輩?」
「ん?…あんたね、隣ばっか気にしてないで先輩にお酌くらいしなさい。」


ああ、すみませんと元僕のグラスへビールを注げば、水のように飲み干しハァ~とため息ともつかない息を漏らした。
「シムくん。」
「…はい。」
目が据わるとはこういうのを言うのだろう。
首に掛けられたままのヘンテコなマフラータオルをぐっと引かれ体がおよぐ。



「──相当な覚悟で発言したと思うよ。」
「はい?」
「この場であんな大口叩いて、情けない恋愛話して。誰の為よ?…まったく、酔わなきゃやってらんないでしょ。」



まったくこの先輩は、───、



本当にユノヒョンを好きだったのか不思議なくらい、



「あ、あの、気持ちよく寝てるから、触るのはやめませんか?」



いつも僕の背中を押すんだ。







「え?」
女子一同の視線が僕へ集中するなか、
じゃれる猫のように頭を振って、


「ん~、…チャンミナぁ?…」


甘い甘い声が響いた。



一瞬かたまった空気。
それを破ったのは主任さんで。


「おいユノ!気持ちよく寝てる場合じゃねぇぞ。一度お開きにして二次会へ行くからさ、女の子達も一旦元の席へ戻って。」


は~い、とユノヒョンを囲む塊が散り散りにバラけ、僕は胸をなでおろす。
助かった助かった。
ヒョン、あれはいけない。
あんな声、…あれはベッドで出す声だ。



ドクンドクンと動悸が激しい。
きっとひどい顔をしてると思う。


恥ずかしくてやるせなくて、
今すぐヒョンに触れたい、…って顔。








「あ~あ、こんなに酔っぱらっちまって。めずらしいな、ユノ。ほら?起きろ、二次会行くぞ?」
ゆさゆさヒョンを揺らす主任さんへ、僕はめいいっぱい勇気をふりしぼりその人の手を押しとどめた。
「っ、…ヒョン、体調悪そうで、だからこんなに酔っちゃって、…今日はあの、僕が独身寮まで送ります。」 





そして、
「シムくんにしては上出来。送り狼にならないようにねぇ~!」
二次会へ向かう団体から少し離れたところでユノヒョンの体を支える肩をポンと叩かれた。
「っ、な!///」
この人は本当、あけすけな!///
動揺する僕へ、
「あ、違う違う、ユノさんへ言ってんのよ?」
にかっと笑う。


そして同じくにかっと笑った、僕へ凭れる男。


「っっ、…ヒョ、ヒョン?」
「あ、結構酔いが醒めてたの、バレた?」


気づけばさっきまで覚束なかった足元が今はしっかり立っている。
「な、なんで?」
酔っぱらったふりとか、意味分かんないし。
一体いつから?
「お前が俺に指一本触れるなって女の子達へ言ってるのが聞こえてさ、こりゃ酔ってる場合じゃないってね。」
「…そこまでは言ってません、…」



「はいはい、ご馳走さまぁ~、じゃあねぇ~」
そう言い残しさっさと二次会へ向かう先輩を眺めながら、ヒョンの腰を支える腕に力を入れる。




もう少し、あともう少し酔ったふりしてていいよ。
だってはやく2人きりになりたい。


ヒョンの出世宣言は当然のように受け取られるだろう。 
それよりも、──俺ばっか好き発言。
あれは週明けアチコチで話題になるよ、きっと。
馬鹿だなヒョン、
営業部の花形とは思えない失言だ。
自分がどれほど注目されていてモテるのか、マーケティング施策のための商品分析には長けてるのに自己分析が出来ないんじゃ話にならないよ。






「チャンミナ、話したい。酔った勢いじゃない。そうそうお前の言う通りばかりにはいかないぞ。」
地下鉄に乗ってしまえばヒョンは結構普通で。
ほんのり色づいた目尻だけが酔いを知らせる。
「…僕も。ヒョン、いつか話した実験、やりませんか?」
「は?今から?」
「はい、ヒョンに見せようとロウソクは会社の備品から貰ってきちゃいました。」
「ロウソク?…俺、誕生日にはまだあるけど、」
「…僕もです。だからヒョンの好きなくだらない実験、忘れないうちに試したいんですって。」



ああと何となく納得いかなそうな人を言いくるめた。
ヒョンが言いたいことは充分すぎるくらい届いたよ。
僕が一歩踏み出すにはヒョンはあまりにせっかちで、営業で鍛えられた雄弁さを前に太刀打ちなんてできないから、だからもう少し僕のペースで。











どうぞと部屋へ通し一直線に冷蔵庫へ、まだ酔いが抜けきらないヒョンへ水を渡した。
素直に受けとり一気に飲み干す晒した喉の白さにクラクラする。
口の端から滴る水をぐいっと袖で拭う。
キメの細かい繊細な容姿とは反対にやることは粗雑だ。
でもそんなところもユノヒョンの魅力だった。




「な、実験、早くやろうぜ。いつも馬鹿にしてたくせにチャンミナからやろうなんてさ、俺、わくわくしてきた~。」
「ちょっと待って、用意してきます。」


嬉しいくせについシラケた態度をとってしまう僕と違って、ヒョンは本当に嬉しそうに笑ってくれるから。
僕も、溜まりにたまった気持ちを返さなきゃいけない。







ややこしい数式を解く鍵は僕にあると、
先輩が、
ううん、ユノヒョンが教えてくれたから。

















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