HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

キスは1日3回-SS **帰省2







































久しぶりに再会した後輩は浮かんだ名前を迷うくらい、──それほど薄い記憶でしかなかった。


それが、知らない6年間を嫉妬するほど格好よく成長し大人しいだけの印象が知れば知るほど深みを増す。






あれ、変だな、──そう思った時にはもう好きだったんだろう。


暑いと言ってTシャツの裾をぱたつかせる仕草や、旨そうにビールを煽る喉の動きにさえ心臓がイヤな音をたてたから。






難解なヤツ。
警戒心が強くて臆病で、──でも寂しがりや。




そんなチャンミンが変わる。変わっていく。
俺をどこまで夢中にさせたら気が済むのか。


懐に入ればただ可愛いだけのチャンミンを、
もっともっとと際限なく求めてしまうのは仕方のないことで。
チャンミンが言う『憧れのヒョン』は、チャンミンにだけコントロール不能だって、そろそろ気づいてよ?









「ユノヒョン、お疲れさまでした。」



仕事納めの日、昼過ぎまで挨拶回りをして部の全員で大掃除。
とっ散らかった俺のデスクも何とか見れるようになった。
つい溜めこんでしまうジュースに付いてくるオマケを、サスガに捨てようとまとめたら寄ってたかって女の子達に奪われてしまった。
あー、いっこだけお気に入りのバンビのクリップだけはチャンミンにあげたかったのにと残念に思う。



社内で軽く打ち上げするのは毎年恒例で、そのまま二次会へ移動するのも。
チャンミンとは部が違うから打ち上げまでは別だ。
営業と開発は部署によって細かな連携を必要とするから二次会は誘いあって合流する。


その二次会の会場入口にチャンミンが立っていた。
寒いから中へ入ってればいいのに。
「お疲れ、チャンミナ。こんなところに突っ立ってたら風邪引くぞ~?」
そう言えば、あ、…なんかむっとした顔。


もしかして、…俺を待ってた?


「は、早く来すぎて中が蒸し暑いんで少し涼んでるだけです。」
ふいと顔をそらす。
あ~でも駄目だって。
どこより素直な耳朶のほてりが俺を待ってたって言ってる。
ほら、行くぞ?と肩へ手を回せば、まだ暑いんですって~といやいやしてくる。



「わかったわかった。今夜は飲み過ぎないようにチャンミナが隣で見張っててよ。」
そこは強引に連れていく。
チャンミンが俺を待ってた。
その第一歩がチャンミンの大きな変化なんだ。



店内に入れば先輩が2人分の席を確保してて、しかも今回はチャンミンの後輩とやらもチャンミンの真向かいに居た。
先輩は相変わらずで、
俺達を応援してるキューピットなのか、波風を起こしてはにっこりニヤニヤ笑ってるだけのキューピーなのか。














「っ、ヒョン、…ひどい、」


帰りがけ、ひとこと呟きさっさと行ってしまったチャンミン。
ああ、怒らせた、と完全に自覚はあるものの止めようがなかったんだから仕方ない。



──チャンミニヒョン、と呼ぶ後輩を、めちゃくちゃに牽制して俺という存在をハッキリ言わないまでも刻みつけるまではと。







小走りにチャンミンを追う。
途中何度か三次会に誘われるけど、片手をあげてまた今度な、と合図する。
後輩を牽制する合間に全員への挨拶もシッカリした。
義理はちゃんと果たしたから、だから早く2人きりになりたい。




「チャンミナ、待てって。そんなに気に障った?」
「……。」
「別に嘘はついてないだろ?お前は俺の可愛い後輩で独身寮では隣部屋で、普段から仲良くしてる。」



「…そうだけど、…」
「じゃあどうして怒ってんだよ?」





「…ヒョン。」


あ~、だからっ、
ここはまだ公道で、周りには会社の人間がいっぱい居て。


「だからって後輩の前であんな甘やかしたら、…僕、先輩として頼りないっていうか、…それに、僕のこと褒めすぎです。ヒョンにそこまで言われると嫌味です。」


それでその目線はヤバいんだって。
最初勢いよく大股歩きだったのが今は足取りも緩やかに、俺に追いつかれるのを待ってるとしか思えない。
隣に並べば肩の位置はほぼ一緒で。
くるんと人工じゃない持ち前の長い睫毛が揺れる。
コイツの上目遣いは絶対、罪だと思う。



「それにユノヒョンをうっとり見すぎだって、…先輩に叱られたし。」
「は?///」


「やっぱりスーツ姿のユノヒョンと人前で一緒になるのは嫌です。…どうしても見ちゃうからむかつきます。」




自分が何を言ってるのか、ちゃんと分かってる?


ドキドキしてきた。
ちょっと拗ねたような口ぶりで、そんな告白。


後輩の前で距離感なくくっつきすぎたとか、
俺がチャンミンを一番知ってるアピールしすぎたとか、


お前が怒ってたのは、それじゃないんだ?




「チャンミナ、…どうした?何か買ってほしいのか?」
ついそんなこと言っちゃって。
「っ、子供扱いするな!」
と、また怒らせる。





それでも、チャンミンからの好きを全身で感じる。
無理やり隠さなくなった。
会社では先輩を慕う後輩であり、一旦2人きりになればとことん甘えてくるときだってある。



その変化に、遅からずやってくる俺の転勤が大いに関係してるのは理解していて、


そのうえで変わろうと努力するチャンミンが本当に愛しくて堪らないんだ。







明日から2人きりで年越しの準備して、2人きりで新年を迎える。
昨年あっという間に帰省したチャンミンを思えば無理させてるんだろうなと申し訳なく思うけど。




でもこれほど嬉しくて、指折り数えるくらい楽しみな年越しは初めてなんだよ、チャンミナ。


















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