HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

キスは1日3回-SS **帰省10


































 
チャンミンside







最寄りの駅は上下線ともごった返すような混雑だった。
高校3年間通った駅はすっかりお正月ムードに飾りつけられ、まるで別の駅みたいだと思う。


改札からホームへあがる階段は相変わらず風の通り道なのか強い風が頬に痛いくらい。
干支が大きく描かれた看板を見ながら、行きとはまるで違うテンションに小さく笑った。
別にユノヒョンが悪いわけじゃない。
ましてやヒョンの同級生が悪いわけでもない。
年が明けるまでヒョンをひとりじめしていたことを有り難く思わなきゃと自分に言い聞かせ黙々と歩いた。




自宅への帰り道、町内の小さな神社で手をあわせる。


──ユノヒョンとずっと、出来るだけ長く、一緒に居られますように。


結局はこんなこと願ってしまう僕なんだけど。






立派なしめ縄飾りがよそよそしい玄関をくぐり、家に入ればいつもの家族が出迎えてくれる。
やっぱり母さんにはぶつぶつ言われ、父さんはただ飲もうかと酒を出してきて、妹達にはお年玉をねだられた。
そんな家族の温もりに癒され、電源を切ったままのスマホを確認したのはもう深夜だった。




電源を入れた途端、ずらっと並ぶ着信履歴やメールはほとんどユノヒョンで。
そのなかにポツリと地元の友達の名前があって、僕も久しぶりに友達に会おうかという気になる。
もう深夜だし、明日の朝一番に連絡しようとスマホを置いて、ふとアイスの当たり棒が気になった。



確かコートのポケットに入れたはず。
それを確認して今日はもう寝よう。
ユノヒョンも地元では僕のことなんか忘れて楽しめばいい。 
でも寝る前におやすみくらいメールするべきかなと迷いながらコートを探った。


コートのポケットは深くて、右だったか左だったか。
突っ込んだ手が探り当てたのは、でも棒じゃなくて、


───え、…?



小さな小さな、…取り出して、目を疑う。
え?コレって、…いわゆる、


ピンキーリングってやつじゃないの?



シンプルなシルバーのそれは鈍く光り、間違って入ったとは思えなかった。
いつの間に?
どうして?


誰が?
なんて、それは考えるまでもなく。





急いでスマホを取って、もう夜中だけど我慢できずタップした。
5回、…それだけ鳴らして出なければ明日の朝にしようと言い訳しながら。






「チャンミナ?」
予想に反して2コール目でヒョンと繋がる。
「お前~、電源切りっぱなしってさ、なんてヤツだよ。」
あ、…当然だけど怒ってる、…っぽい。



「あ、あのさヒョン。アレって、その、…ピンキーリング?」



しばらく間を置いて、ああと不貞腐れたような声が聞こえた。



「いつの間に?寮を出るときは何も入ってなかった。」
「…学校でキスした時。本当はさ、神社の鳥居をくぐる直前にポケットへ忍ばせたことバラしてハメさせようと思ってた。」
「あ、…あの、」


「それが予定外の邪魔が入って、…ったく。お前はさっさと帰っちまうし、やたらベタベタ触られやがって、っ…」
ヒョンは飲んでるのか、いつもより若干口が悪い。
「あのさ、あの、…」
「ん?」





「もしかして、…先輩に、聞いた?」




またしばらくの沈黙。
でも何となく分かるんだ。スマホの向こう側でヒョンがどんな顔をしてるのか。




「あ~~、…ま、ベーコンアスパラの卵巻き取られたけど、な。///」
コホンとひとつ咳をして照れくさそうにつぶやく。
僕もねヒョン、先輩に取られたよ。卵が巻いてないやつ。
ホント先輩には敵わない。
どこかにカメラがあってバカバカしいと信用しなかったくせに振り回される僕らを見られたら堪んないな。
先輩のしてやったり顔が目に浮かぶ。





「えっと、コレ貰っていいんですか?僕、アクセサリーなんてしたことないですけど、」
「ああ、もちろん。」
「…小指、ってことですよね?え?右?左?ぅわ、恥ずかしいですっ、…///」


ピンキーリングと言えど指輪なんてものを貰ったのは初めてで、恥ずかしくてあたふたしてしまう。
今ここでハメてみた方がいいのか、今度ヒョンに会うまでそのままがいいのか。
小指用の指輪だ。小さいに決まってて、つるっと滑って床に落ちたところを焦って蹴飛ばしてしまった。


「っ、ああ~~っっ!///」
机の下に這いつくばって必死で探して、その間も片手はスマホにあるから探しにくい。



「あー、あった!ヒョン、ありましたっ!///」


僕だって昼過ぎから父さんにつき合いずっと飲んでる。
正月だし。酔っぱらいだし。
この素直すぎるテンションも何でもアリな気がしてきた。



それはユノヒョンも一緒なのか、


「チャンミナ。」
「はい?」


「今からそっちへ行く。自転車で20分なんだろ?住所を送って。寝るなよ?すぐ出るから。」







「っ、えーーーーっっ!///」




単語調で素早く言われ、
返事をする前に通話は切れていた。





え?
来るって、ここへ?
自宅なんですけど?
家族はみんな寝静まってますけど?


焦り戸惑う僕のスマホへ
『早く!住所!』
やたら急かすメッセージが届く。



急いで住所を送って、はぁと一息。
こんな深夜にナビで来るのだろうか。
しかも、自転車?



呆れる。
呆れるけど、…駄目だ、顔がふにゃける。


酔ってるだけじゃない、ぼっぼと火照る頬を両手で冷やし僕はユノヒョンを待った。













*********************

おはようございます、えりんぎです。


当初10話くらいとお知らせしてましたコチラのSSですが、どうも20話くらいはいきそうです。



御曹子でもお金持ちでもなくごく普通の社会人で、お互い出来るだけ会えるようにコツコツ貯金しちゃったりする2人です。
激流はまるでありませんが、ほっこり楽しんでいただけたら嬉しいなぁ。


SSと書いて“続編”とお読みください(〃∀〃)ゞ



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ありがとうございます((*゚∀゚))


では。






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