HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

キスは1日3回-SS **帰省11





































すっげすっげぇ~寒い。
何枚も着込んでマフラーもぐるぐる巻きで、それでも寒い。
刺すような風が顔を直撃し、マフラーの隙間から漏れる真っ白な息がすぐにも凍りそうだ。






それでも会いたい。
どうしても会いたくて、母親のママチャリを勝手に拝借した。
チャンミンから送られた住所を探索してスマホのナビを頼りにひたすら漕ぐ。
20分って話だったのに、ソレ絶対嘘。
よく考えたらチャンミンは俺んちなんて知らない。
アイツ、適当に言ったな!と、かれこれ30分は自転車を走らせた。






住宅街を突っ切り、ひっそり静まり返った長い道路の奥がチャンミンの自宅らしい。
あともう少し、と緩やかなのに堪える坂道をひたすら走る。
やっとそれらしき建物が見えてホッとして、同時に視界へ飛び込んできた揺れる影に驚く。
そこには暗闇に浮かぶ細長いシルエットが背を丸くして立ってるのが見えた。



「アイツ、っ、なんで部屋で待ってねぇんだよ。」
チッと舌打ちして、近そうで遠い道のりを絶対明日は筋肉痛だと確信しながら全力で漕いだ。






「チャンミナ。」
「…ユノ、ヒョン。」


寒くて歯が噛み合わないらしい。
マフラーからちょこんと出た鼻が真っ赤、ってそれは俺も一緒か。
顔が半分しか見えてないのに嬉しそうなのが全身から伝わって、どうしようもなく愛しさがこみあげる。


自転車に跨がったまま抱き寄せようとしたら、それは軽く拒否られた。
まぁ、自分ちの真ん前でいくら夜中と言えど嫌がるだろうな。



「い、いきなり過ぎます。こんな夜中に、…寒くて凍えそうでしたよ。」
相変わらず憎まれ口を叩いてくるけど、やっぱり嬉しそうにしか聞こえないのは俺の希望的観測だろうか。
「ん、でもさ、なんでも勢いが大切だろ?」
「…勝手だなぁ、ヒョン。」
「勝手なのは、お前。あのさ、」


今朝空が白みはじめるまで抱きあって、懐かしい高校へ一緒に行った。
あの頃の思い出はもう変えようもないけど新たにチャンミンとの思い出を重ね、それは俺にとって大切で忘れられないものになった。
それって、…お前も一緒じゃねぇの?
こんな些細なすれ違いで今日を終わらせたくない。
そう思ってるのは俺だけ?



俺の視線を拗ねたようにふっと逸らし、うつ向いた角度から見えるのは僅かに震える睫毛だけで。
思ってることの半分も口にしないチャンミンをもどかしく思う。







最初から外で待つつもりだったのか完全防寒のチャンミンを確認し、腕を引っ張り後ろに乗れと指で示す。
いきなりのそれに目を丸くして体を引くけど構わず引っ張る。
驚くのも無理はない。
成人男性のデカイ男2人がママチャリに二人乗りとか、俺も壊れないか心配だ。
でも乗せた。
強引に乗せた。
チャンミンの腕を俺の腰へ回させ、不安そうに行き先を聞いてくるけど無視して走り出す。




ペダルを回す足は重いはずなのに、背中に感じる温もりと腰を抱く腕の感触でまったく気にならなかった。
「ヒョン、自転車でも飲酒運転になりますよ!」
なんて今さら言ってきて、知ってるし飲んでねぇから。
「あのさ、俺がどんな気持ちで電源切りっぱの携帯へ電話かけ続けたと思う?飲む気になんてならねぇよ。」
チャンミンが帰ってすぐ、俺も神社へ入ることなくチャンミンを追った。
どうしてあんな高校近くの神社を選んでしまったのか、歩けば知り合いに会い、なかなか進めずチャンミンを捕まえることができなかった。
電話しても出ねぇし、そもそも電源入ってねぇし。
調べればチャンミンちの住所を知ることは出来たけど、新年早々押しかける先輩がチャンミンの両親に好印象を与えるとは思えない。




そんな俺の気持ちが伝わったのか、
「…ごめん、」とポツリ。
ぎゅうっと腰を抱く腕に力をこめるから、どうしたって腰が疼く。
それはもうチャンミン限定の反応だからさ。



「…ヒョン?」
「んん?」


「…も、もしかして、…アソコのキラキラネオンを目指してません?」
「もしかしても何もこの道沿いにはアソコしかないじゃん。」
「は?っ、ヒョン!///」



だからさ、──行く先はひとつ。


って、ママチャリ二人乗りの間抜け姿だが背に腹は代えられない。



「本気?ホントにマジで本気ですか、ヒョン!///」
俺を止めようとグラグラ揺れる。
おいおい危ないって!
一旦止まって降りようとするチャンミンをつかまえて離さない。
「 こんな一本道でうだうだしてる方が怪しいだろ?サクッと行ってコソッと入ろうぜ。」


俺の超本気を感じたのか、はぁぁぁ、…と長いため息吐いて大人しく諦めてくれた。
この道に出るまで気づかないチャンミンも悪い。
渋々といった感じで再び荷台に跨がり、俺は目的地に向けて走りはじめる。






「…ヒョン?」
「ん、なに?」


恥ずかしいのか俺の背中へ深く顔を埋めるからよく声が聞こえない。


「あのさ、アソコへ行くの、…初めてじゃないでしょ、…」
「……ん~、…内緒。」
「っっ!…バカッ、バカバカ、ヒョンの馬鹿!降ろせっっ!」
「っうわぁ危ないって、ちょっ、タンマ!」
「うるさいっ!降ろせぇ、大バカヒョン!!」



そんな俺の失言もあり痴話喧嘩でふらつく自転車だったが、なんとか無事目的地へ到着した。















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