HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

キスは1日3回-SS **帰省17



































チャンミンside








「っ、お兄ちゃん!!」


何度目か鬼のような形相の妹に起こされ、気怠い体をやっとのことで起こした。
2日続けて明け方まで起きていて、しかも酷使された体は疲れきっていた。
あともう少し、…もう少しでいいから寝ていたい。
起こした体がぼすんと沈む、意識が遠のく、あとほんの少しだけ、…



「お兄ちゃんってば!もう伯父さん達、飲みはじめちゃってるわよ。いい加減起きてよ!」


飲みはじめてるならいいじゃないか。
僕のことはほっといてほしい。
昼までには起きるからさ、…昼までには、…



「っ、昼~っっ!」
「きゃっ!」


いきなり飛び起きた僕の真ん前で跳び跳ねんばかりに驚く妹。
一息ついてぎゃんぎゃん捲し立ててくる妹は大学生で、従順で可愛いのはお年玉をあげた時だけという跳ねっ返りなんだ。
勝手に部屋に入るなよと言っても聞かないしすぐ指図してくるし、そのくせ何かあると甘えてくるという、…まぁ、可愛い妹なんだけど。



「もう!いつまで寝てんのよ。お母さんが朝ごはんが片付かないから早く食べてって。」
「あー、…うん。」
「あ~あ、髪の毛もボッサボサ。ちゃんとしてから伯父さん達に挨拶してよね。」
「あー、…うん。」
「…ちょっとお兄ちゃん、聞いてる?」
「あー、…」
聞いてる。
ちゃんと聞いてるけど、思考は別のところにあった。





そうだった、今日の昼過ぎに来るって言ってたよな、ヒョン。
あれ、夢じゃないよね。
バウムシュピッツを餌にうんと言わされたはず。



これ以上何を言っても無駄だと思ったのか、呆れ顔でため息ついた妹が部屋を出ていこうとしてドアの前で一旦とまる。
「お、お兄ちゃん、…いい歳してお腹だして寝るのは良くないと思う!///」
なぜか動揺して、乱暴にドアを閉め行ってしまった。



なんだよヘンなヤツ、…と思いながら今はそれどころじゃない。
ユノヒョンが来る。
ユノヒョンが来る。
挨拶ってなんだ?
おかしなこと言わないよな。


ドキドキしながらふと覗いた鏡に青くなり急いでシャワーを浴びた。








「…かあさん。」
「なあに?」
「あのさ、…」
「なによ?」
「あの~、…」


「だから何?ヘンなお兄ちゃんねぇ。あ、コレ伯父さん達へ持っていって。」



できれば前もって言っておきたいけど、なかなか言葉が出てこなくて。
別に高校の先輩と独身寮で一緒になって仲良くしてると言えばいい。
その先輩がたまたま近くに用事があってせっかくだからと寄ってくれるとかなんとか。


僕はいつもそうだ。
頭でシミュレーションしてもなかなか実行に移せない。






リビングでは賑やかな笑い声が響いていた。
朝一番で訪れた伯父さんは父さんの兄で兄弟一の飲んべえなんだ。
長男が海外勤務になってからなぜか末っ子の父さんの家が親戚のたまり場になっていた。
伯父さんに一度つかまったらなかなか離してもらえないから顔を出すのはもう少し後にしたい。




と、その時、チャイムが鳴った。



ヤバイ、もう来ちゃった!
結局何も話せず、玄関へ出ていく母さんを追う。







「チャンミナ!」


すでに玄関で立つユノヒョンは清々しいほど格好良かった。
タイトなセーターにマットな質感のレザージャケット、それにヴィンテージ物のジーンズ。
カジュアルなのに寸分の隙もないとは本当に嫌味な人だ。





「あれ?」
ヒョンが一瞬目を丸くしたのは、多分いち早く玄関へ出ていった伯母さんを僕の母親と間違えたのだろう。
「母さん、あの、高校の先輩で、…えっと今は独身寮でもお世話になってる先輩で、…」
「チョンユンホさん!」
「っ、…へ?」
高らかに声をあげたのは伯母さんで。
すでに自己紹介済みなのだと苦笑いのユノヒョンで気づく。



畏まった挨拶なんて恥ずかしいだけだ。
もういいよ、と制止する僕に構わず母さんへ向き直ったヒョン。
普段仕事で見せるピンと背筋が伸びた深々と丁寧で綺麗なお辞儀は、…できれば今はやめてほしい。
娘さんを僕にください的な挨拶に見えて仕方ないのはきっと僕だけなんだろうけど、それでもヒョンが頭を下げるたび赤く染まる僕は誰から見ても一目瞭然なのに。



「改めて初めまして、チョンユンホです。チャンミンとは、」
ヒョンもういいよ、と再び止めようとした僕におっ被せるよう制止したのは伯母さんで。
「もぉ~、堅い挨拶は終わり!さぁあがってあがって~。チャンミンにこんな素敵な先輩がいたなんてね。」
「えっ、…あ、ちょっと、…!」
「あ、いいです。このまま失礼しますから。」
さすがに約束通り玄関先で帰ろうとするヒョンをしつこく誘う伯母さん。
そもそも自分の家でもないのにと呆れるがこの伯母さんも伯父さん同様飲んべえで豪快な人なんだ。



「あの、ユノヒョンは帰るって言ってるじゃないですか。」
「何言ってるのよ。せっかく来てくださった先輩へおもてなしのひとつも出来ないんじゃ失礼でしょ?チャンミナ、貴方いつからそんなに薄情になったの!」
「え、…そんな、」


いいからいいからとヒョンの腕をしつこく引く。
いえ、お邪魔しちゃ申し訳ないので。とか、一応遠慮するヒョンも何だか満更じゃないように見えるんだけど?
オタオタする僕の隣で母さんは面白そうに笑っていた。
親戚が集まるだけでも大変なのにゴメン!母さん。と隣を見れば、
「お兄ちゃん、何してるの?早くあがって頂きなさいよ。」なんて。





それを聞いて、パァと一瞬で顔を綻ばせたのはユノヒョンで。



この、正月に親戚が集まる超プライベートな空間へいきなりユノヒョンを招くというアクシデントに僕は、重い腰がさらに重く、まだ飲んでもいないのに目の前がくらくらしていた。














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