HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

キスは1日3回-SS **帰省20




































妹side






幼い頃、兄妹で並べば三姉妹のようで零れそうなデッカイ目が誰より可愛かった。
近所のおばさん達に可愛い可愛いと言われ親戚一同には遊ばれた。
多分ね、それがトラウマになっちゃったんだと思う。
そのうちヒョロっと背が伸びさすがに女子には見えなくても、──出来るだけ目立たないように、そうするのが癖になってたから。




毎年学級委員に任命される私と違って役員と名のつくものに無縁で。
コツコツ勉強するから成績だって兄妹で一番良いのにそれを知るのは家族だけ。


ねえ、よく見てよ。
苦手な逆上がりを暗くなるまで近所の公園でたったひとり練習してた。
通知表を自慢してまわる隣の同級生よりよほどお兄ちゃんの方が。
ヒョロっと痩せぎすで常にうつ向いてるから目立たないけど、キレイに整った目鼻立ちや親しい人だけに見せる感情豊かな表情。




声を大にして言うことはないけど、
そう、私は隠れブラコンなんだ。
幼い頃からずっと、
お兄ちゃんが就職して離れて暮らす今でさえも。






高校へ進学してお兄ちゃんは少し変わった。
今まではお喋りな姉妹が食卓の会話を独占していたのに、ポツリポツリと学校の話題に触れる。
たまに興奮ぎみに話すのはいつも特定の人のことで、それが友達の話だったのかどんな話だったのか、話半分に聞いていた私はまるで覚えてないのだけど。
そういえば後にも先にも1回こっきりで生徒会へ立候補するというめずらしいこともあったよね。
私がお兄ちゃんの高校へ入学して、友達に自慢できるからまた生徒会やってよと言っても確か鼻で笑われた。
そして言ったの。
「あれは特別。でもやっぱり太陽は眩しすぎて見れなかったよ。」
意味分かんなくて、それなのに小さく笑ったお兄ちゃんがなんだかキレイで、忘れられない。














「お兄ちゃん、起こしてくれた?」
「起こしたけど起きてくれない!」
「もう1回、無理やりにでも起こしてきてよ。伯父さん夫婦は来るの早いんだから!」
「え~~~っ!もう放っておこうよ、だって、…」


「…だって?」
「あー、…ううん。…行ってくる。」


言いかけて慌てて口をつぐむ。
別にもういい大人なんだし自由なんだけど、…でも。
今朝明け方になって帰ってきたお兄ちゃんに気づいてしまって、今日新聞の配達は休みのはずと気になった自転車のブレーキ音がお兄ちゃんだったとか。
そのまま走り去ったらしい自転車に、え?なになに、自転車で密会?と不埒な想像をしてしまう自分が恥ずかしい。


ふと思いつくのが大学生の頃からわりと長くつき合った彼女さんだけど、まさかねぇ、…彼女なら昼間から堂々と会えばいいわけだし。
おそらく友人と夜中に突然会おうって話にでもなって、お互い酔ってるから自転車でってことになったんじゃないかと、…お兄ちゃん、そういうタイプじゃないけど、…まぁそういうことにしておこう。




最近あやしげな行動が目立つお兄ちゃんをたたき起こし、今年のお正月はさらにめずらしいことが起こった。
なんと、家族間では秘密主義で通ってるお兄ちゃんが人を呼んだのだ。






「明けましておめでとうございます。チョンユンホと言います。」


軽くクラっとする格好良さ!
隠れブラコンとしてはお兄ちゃんのビジュアルを推したいところだけど、どうにも甲乙つけがたい。
真っ直ぐな姿勢で頭を下げる仕草は思わず見惚れてしまったし、ひとりひとりの目を見て微笑むとかソレが堪らなく素敵だとか、おすまし顔の裏でドンチャン騒ぎの私だった。



高校の先輩でとか職場でもお世話になっててとか、うだうだ説明するお兄ちゃんをよそに伯母さんがその人を奪い去っちゃって。
あっという間に伯父さんやお父さん達と酒盛りをはじめた。
なんていう順応力の良さ。
本当にお兄ちゃんと仲良いの?





楽しそうな笑い声が遠くで聞こえる。 
いつになくご機嫌な伯父さんの様子で、ユノさんがどれほど気に入られたのかすぐに分かった。
いつもなら食べ物とお酒につられるお兄ちゃんがなぜか今日はキッチンでブスッとしていて。
「お兄ちゃん?…何むくれてるの。」
なんてお母さんに言われてる。
べっつに!と返すお兄ちゃんだけど、どう見ても面白くなさそう。
やっぱアレかな。
いくら先輩といっても同年代の男同士、ライバル心がメラメラしててお兄ちゃんには難しい初対面の人との対応の良さに妬いてるのかしら。




でもソレはソレ。 
周りにはめったにいないイケメンの情報収集は必要だもの。


「お兄ちゃん。ユノさんって素敵よね~!せっかくの休みなのに職場の後輩を訪ねてくるなんて、彼女いないのかなぁ?」
ピクッと反応して振り向いたお兄ちゃんは少し恐かった。
「さ、さあ。…でもユノヒョンはやめた方がいいよ。」
「どうして?お兄ちゃんと同じ独身寮なのよね。ここから独身寮まで電車で1時間くらいじゃない。」
「距離とかじゃなくて、…とにかくあの人はモテまくってるから無理だよ。」
そんなの見れば分かるんですけど?
言っておきますけど私だってモテるのよ。
「モテまくるほど魅力ある男性ってことでしょ?私にとってモテるってことは諦める要素にはならないから。」
少し強引に言ってみた。
お兄ちゃんもこれくらい強引じゃないと新しい彼女できないし、物足りないから前の彼女にフラれたと勝手に思ってるし。




うっ、と言葉につまったお兄ちゃん。
口で私に勝とうなんて思わないでよね。
「と、とにかく駄目だ!」
「なんでよう?」
しつこいお兄ちゃんだ。
「駄目だと言ったら駄目。ユノヒョンだけは諦めろよ!」
「だから、どうして?」



「 っ、…へ、へ、変態だからっ!///」
「……は?///」



ちょっとお兄ちゃん、…それは余りにもあのイケメン先輩に失礼では?



と思いつつ、…なんだかなぁ、


真っ赤な顔して吐き捨てるように言っちゃって。
そのまま逃げるように席を立って、多分トイレへ逃げこんだ。



あれ?お兄ちゃんってあんなに素直な反応する人だっけ?
それに、…あんなに可愛いかった?


 



別に本気でユノさんを狙おうとしたわけじゃない。
いちいち反応してくるお兄ちゃんが面白くて、それは今までの他人に無頓着なお兄ちゃんじゃなくて。



「う~~ん、…」
胸に何かつっかえてるような感覚でモヤモヤする。
「ね、お母さん。お兄ちゃんって大晦日はどこにいたの?」
「さあ、知るもんですか。チャンミン、何も教えてくれないもの。どうせ女の子じゃないの?」
とうに成人した息子の恋愛事情に口を挟むべきじゃないとお母さんは思ってるようで、確かにそうだけど。




「──気になる。」



あの真面目なお兄ちゃんが、実家へ帰るより優先したい事ってのも気になるけど。
就職してから帰省のたびに驚くお兄ちゃんの変化を家族は誰も気づいてないのだろうか。



角が取れてまるく、ふわりと薫るように笑ったり。
思ったことを言葉にするとか、感情の幅が広がってるとか、とっても些細なこと。



その答えを持ってるのは、


───もしかして、ユノさん?













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