HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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キスは1日3回-SS **帰省21




































妹side







お兄ちゃんの恋愛に口出しするつもりはないけど、でもちょっと待って。
兄妹として生まれたからには全く関係ないとは言わせない。
だから少~しだけ気になるし、少~しだけ探りたくなってしまう。





だからお兄ちゃん。
これは兄を愛するがゆえの可愛い妹心だと思って、どうか許してほしい。












ふとした話題から思い出話で盛り上がり、みんなで懐かしい写真をめくった。
お兄ちゃんのアルバムを中心に、幼児でドレス姿のお兄ちゃん、でっかいランドセルを背負ったお兄ちゃん、まだ幼さの残る学ラン姿のお兄ちゃん。
「ホントに女の子みたいに可愛かったんだぞ、チャンミナは。」
「あ、分かりますよ。」
「っ、伯父さん!ヒョンも、…昔の写真なんて趣味悪いですよ。」
サッと片付けようと手を伸ばす。
それを握るように止めたのはユノさんで、そのまま3秒は握ってた。


「は、離せっ!///」
「じゃあ見せろよな。」
「くぅ~っ、…///」


私の隣がお兄ちゃんで、そのまた隣がユノさん。
ただ今お兄ちゃんの体内温度が3度は上がってると思う。
湯気出そうだし。
私まで暑いし。
そのうち飽きたのか伯父さん達は元の席へ戻ってまた飲みはじめた。
まったく動こうとしないのはユノさんで、そこまで?と呆れるほど真剣にいくつかの写真を見比べてる。
しかも1枚欲しいとか言い出すからビックリなのに、面白い先輩ね。なんてお母さんは大らかすぎるよ。






最初はね、お兄ちゃんが一方的に憧れてるだけだと思ったの。
お兄ちゃんに足りないもの全てを持ってる人のように見えたから。




高校時代のスナップ写真を感慨深げにユノさんが指でなぞる。


「ぷっ、お前だけホウキ持って写ってら。相変わらず人のとこまでキレイにしてたんだろ。」
「…っ、うるさいです、ヒョンは。」
「背が高いからっていっつも後ろの端っこに立ってんのな。俺なんて常にど真ん中の真ん前。座っちゃえば変わんねぇのに気ぃ使い屋だよな、まったく。」
「ヒョンほど図々しくなれないんで。」
「 ふ、…だな。それがお前の長所だもんな。」
「も、…やめてよ、///」
「お?照れてんの?」
「~~~っ、///」



こんな会話を隣でされて、恥ずかしくて堪らないのは私なんですけど?
隠れブラコンとしては、正直嬉しい。
誰も気に止めないお兄ちゃんの良さをこの人は知ってる。
知って、そして誰よりも褒めて甘やかして。




お兄ちゃん、良かったね。
素敵な先輩ができて。

───なんて、単純には思えない!




おかしい。
おかしい。
2人の周りに漂う甘い空気も。
同時に引っ込めた手の小指に光る、どうみてもお揃いのリングも。
お兄ちゃんが隠し持ってた写真のピントが本人じゃなく若かりし日のユノさんにドンピシャなのも。





でもだって、お兄ちゃん彼女いたよね?
優しくて穏やかな人だった。
よくうちにも遊びに来てたし、夕飯を一緒にどうぞと言われれば率先して手伝うような人。
このまま結婚するのかなと思ったりもしたのに。



そんな彼女を囮に使う私もなんだけど、
どうしても確かめたいことがある。
都合よく話の流れが向いてきて、お兄ちゃんの制止も聞かず彼女の話題をだした。




ああ、…お兄ちゃん。
一見完璧なユノさんの短所を見つけたよ。


───この人、…素直すぎる。



ドォンと縦線が見えるほど落ち込むこの人は何なんでしょうか?




「そお?じゃあさ、お姉ちゃんじゃなくてもうひとりお兄ちゃんが欲しくない?」
なんて、……もう、っ、…ダメ、力が抜けそう。




幸せになってほしい。
これが隠れブラコンとして最大の願いではあるけど。
さて、どうしたものか。
なんて悠長に構えていたら伯母さん一家がやってきた。
俄然騒がしくなり、手伝いなさい!と呼ばれ、気づけば2人の姿がない。



どれくらい経った?
多分それほど、時間にして15分くらい?
静かに階段を降りてきた2人とちょうど顔を合わせた。


「あ、ごめん。僕もすぐ手伝うよ。」
そう言ったお兄ちゃんは、…何て言うか、これ以上ないってほど、──晴々とスッキリした表情で、



もう探るのはやめよう、そう思えるくらい。








お兄ちゃんはバタバタとお母さんを手伝い、そのうち伯父さん達に呼ばれ飲みだした。
帰ると言っていたユノさんも結局チビッ子達につかまり遊び相手にされてて。



本当にもうこれで、となったのは夕方近く。



両足に巻きつき縋る子供達を抱き上げ、またな。と憎いほど爽やかに笑うユノさん。
伯父さんはちゃっかり電話番号を交換してたり。
これほど大歓迎を受けた客って初めてじゃないだろうか。



玄関先まで見送ったのは私とお母さんで、何だか照れくさい。
「あなたが“生徒会長のチョンユンホさん”だったのね。」
急にお母さんが言い出して、私もユノさんも言葉につまる。
「チャンミンね、…高1の頃、あなたの話ばっかりしてたの。面白い先輩がいる。スゴい先輩がいるって。」
「あ、…」
「あー、」
同時に声が出た。
そうか、あの頃お兄ちゃんが話題にしてた人って。
それに“生徒会長のチョンユンホ”って何気に私が在校生のときも先生達に語り継がれていた卒業生で、…そう、ユノさんが。



「それに、チャンミンが入社して初めての電話の用件。ふふ、…お口に合ったかしら?我が家の唐揚げは。」
「あ~、…はい、…///」
これは何のことだか意味が分からなくて、でも仄かに染まるユノさんへ私からも。



ツンツンと内緒話のように呼び寄せ、耳元へ顔を近づける。
これはきっとお母さんに聞かれたくないよね?


「あのね、私お兄ちゃんは前の彼女とヨリを戻したのかなって思ってたの。」
「っ、…え?」
焦ってる焦ってる。
「でも違うみたい。なのに変なの、…だってお兄ちゃんのお腹、キスマークだらけだもの。」


そう囁けば、
跳ねるような勢いで片手がその小さな顔を覆うけど。


でも無理。
真っ赤に茹だった所々が丸見え。


「またお兄ちゃんと一緒に遊びに来てくださいね。」
にっこりと笑ったら茹で蛸のままコクコクと頷いた素直な元生徒会長。





「お邪魔しました。また来年お邪魔してもいいですか。」
ハキハキと爽やかすぎるほど軽やかに言い、
「来年と言わず、いつでも来てくださいね。」
そんなお母さんへ最上級の笑みを見せる。




再び真っ直ぐ丁寧なお辞儀をして出ていった人を、追いかけるように部屋から飛び出してきたのはお兄ちゃんだった。
「あ~、ヒョンってば近所の神社へ行くって言ってたのに!」
慌ててコートを羽織り、半分足を突っ込んだスニーカーで走っていった。 
そんな靴の履き方、したことなくて。
それもあの人の影響だと思うと、


「本当にもうひとりお兄ちゃんができたりして。」


なんて思う、私だった。












*********************


おはようございます、えりんぎです。


いつもたくさんの拍手、ランキングへの応援、ありがとうございます。


SSと言いつつ妄想が広がりました《帰省編》も次回最終話です。








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