HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

あなたが笑えば~愛憐~6




































8歳といえば本来なら小学3年生。
それなのにチャンミンはまったく読み書きができなかった。
ずっとあの小さな部屋に閉じこめられていたんだ。
それも仕方のないことかとユンホは読み書きを教えはじめた。


「チャンミン、すごいな。あっという間に平仮名を覚えた。」
「これでユノへ手紙が書けるね。」
「あ、ああ、…」
言うことがいちいち可愛くて困る。
そして本当に毎日ユンホへ手紙をよこすのだから、そのマメさにもユンホはたじたじだった。


それにしてものみ込みが早く理解力が抜群に優れている。それに努力家だ。
いや、本人は努力なんて思っていないのかもしれない。 
学んで知ることが楽しくてしょうがないという感じだった。



「やったぁ!満点だ!」
テストを作って欲しいと言うからユンホは1日に1枚テストを作ってやる。
簡単な書き取りテスト。 
まだ小学1年生レベルだが、それでもすごい進歩だと思う。
簡単に満点を取らせてるわけじゃないけど満点に大喜びするチャンミンを見たくてつい応援してしまうし、「ユノ~、ご褒美!」と言ってはユンホの膝に飛び乗る。 
「ん~、…」
くんくんと犬さながらにユンホの鼻先へ自分のを擦り合わせ匂いを嗅ぐ。
いわゆるスメルキスをチャンミンは好んでユンホとしたがった。
「っ、おい、…も、いい加減に、っ」
なかなか終わらないそれにユンホがかぶりを振る頃にはお互い鼻先が赤く擦れていて、
「ふふ。トナカイさん。」
そんな季節外れのことを言うチャンミンへ、ただ困ったように笑うユンホだった。









やがてユンホの大学が始まってもチャンミンはユンホの離れから出ようとはせず、エナの手伝いをしたりユンホの本を読める文字だけ読んだりして過ごした。


さすがに自分の本だけでは可哀想だと今年10歳になる弟ハイルの本を借りようとしたのが間違いで、
「ズルい!俺もユノ兄に勉強教えてもらうっ!」
そんなこと言い出した弟まで離れに入り浸るようになった。









「チャンミナ~。これ終わったら遊ぼうぜ!」
「…う~ん。」
「俺、ゲーム持ってきた。やろうぜ、なっ!」
「ん~、…でも今日はせっかくユノがお休みだから、…ユノと本読もうかな。」
「は?ユノ兄と本なんか読んで何が楽しいんだよ。」



離れの一室で肩を並べ、弟ハイルは宿題をチャンミンはユンホが用意した問題集に取り組む。
病弱だが好学の士である兄デイルとは正反対で、弟は健康だけが取り柄のやんちゃな子供だった。
ハイルにとって文武兼備のうえ容姿端麗で見映えのするユンホは憧れの存在で、そんな兄を最近独り占めしてるらしいチャンミンが面白くない。



「あのね。ユノが本を読んで、僕は隣でずぅっとユノを見てるの。楽しいよ。」
「はぁ?バッカじゃね?」
「それでユノが読み終わった本を僕も読むんだ。読めるところだけ。…でもよく出てくる漢字は読めるようになったよ。」
「けっ!ヘンなの!」



何を言われてもにこにこ笑うチャンミンをユンホとジノは少し遠巻きに眺めていた。
今日はなんとなく飲みたい気分で、ふたりして壁に凭れチビチビと酒をかわす。
「それにしても懐かれたなぁ、お前。いつから子供好きになったよ。」
「うっせぇ。」
からかうジノへユンホは取り合わない。
この話題はどうしてもユンホに不利だったからだ。



ユンホは女に不自由しない。
友人も多く誘われれば気よく出掛ける。
それがここ最近のユンホはおかしい。
誰の誘いにも乗らず帰ってしまうから、ユンホに何があったのかと友人達の話題になっていた。
常に聞かれるジノは説明のしようもなく、ペットでも飼いはじめたんじゃないかと適当にこたえていた。


「お前の読み終わった本をチャンミナがねえ。下手な本は読めねぇな。」
「…まぁな。」
「それにしても毎日のように一緒に風呂入って一緒に寝てさ。とんだペットだな。ハイルがやきもち妬く気持ちも分かるわ。」
「 …っ、くだらない話するなら自分の部屋で飲めよ。」
凄んでみせるユンホだったが、チャンミンの話題でそれは何の効力もない。
くっくっとジノの肩が震えるのを見て舌打ちをする。
それでも止まらないジノへ背を向け手酌酒を飲み干した。





部屋の中央では子供の丸い背中がふたつ。
落ち着かないのはハイルでチラチラとチャンミンが気になって仕方ないらしい。
黙々と鉛筆を走らせるチャンミンだけど、時々ハイルと視線を合わせニコリ笑う。
「っ、チャ、チャンミン!なぁ、俺も一緒に本読んでいいか?///」
「うん。いいよ。」


そんな様子を眺めながら、
───兄弟そろって何やってんだか、
そうため息をつくジノだった。





それからは言葉少なにただ酒を飲む。
元々ユンホはあまり喋る方ではなく、ジノのくだらない冗談に頷いたり静かに笑うことが多い。
ジノはなんとなく冗談を言う気分ではなくなった。
最後の杯を飲み干しやっと心配事を口にする気になる。



「段ボール箱で見つけた時はあんな可愛い子供だとは思わなかったよなぁ。」
「ん、…?」
「それを、…サイテーだな、あの母ちゃん。子供置いて、部屋に戻った形跡はないしどこに隠れてやがるのか、…もう1か月だぞ?あのままだったら死んでる。」
「…ああ。」
名前を出さなくても誰の話かなんて分かっている。
ジノは大きくため息をついてユンホを見た。


「だからって、チャンミンはお前のものじゃない。それは分かってるよな?いずれ母親へ返すか施設行きだ。…あまり情をかけるな。可哀想な思いをするのはあの子だぞ。」


そんなことを言われて、ユンホは何も言い返せなかった。




勉強は終わり終わり~~っ!とふざけるハイルへ笑いかける無邪気なチャンミン。
その背中をそっと見遣り、ああ。とだけ返した。










*********************



おはようございます、えりんぎです。



なんちゃって極道設定のユノと子供チャンミンはいかがでしょうか?
今までの話とは違いすぎて拒否反応が多いかな?と思ってましたが、変わらず応援していただいて嬉しいです。
ありがとうございます(〃∇〃)



さて、昨日の話にも登場した《スメルキス》ですが、結構な方が《スルメキス》と読まれたようですσ( ̄∇ ̄;)臭そうでしょ?



【スメルキスーsmell kissー】


口ではなく鼻と鼻でするキスです。鼻先を突っついたりずらしたりします。エスキモーキスによく似ていますが、スメルキスの場合は鼻の油ではなく匂いを嗅ぎます。お互いにいい気分になっている時に出すフェロモンを嗅ぐかのように、ゆっくりと鼻で感じ取ります。




だそうですよ~



そんな感じで読んでやってください( ̄∇ ̄*)ゞ




では、

いつも沢山の拍手、ランキングの応援、ありがとうございます♪










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