HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

あなたが笑えば~渇愛~6



































簡単な傷の手当てを終え、ハイルは朝帰りだからと言い眠そうに帰っていった。
続けてデイルも本宅へ戻り、離れはまたユンホとチャンミンの2人きりになる。



ここ最近のユンホは仕事が終われば早めに帰っていて、だから早朝チャンミンに起こされることなく起きることができた。
起きて正解だったと思う。
自分のいないところへ兄が来て弟が来てチャンミンと話すのはやはり面白くなく、あの低い生け垣がいけない、まったく庭が覗けない高い生け垣にしてやろうかと思い立つけど、ふいに馬鹿みたいな自分に情けなくなる。
チャンミンがこの庭を手入れし掃除するのなんて残り半年もないじゃないか、と。



ふぅとユンホは軽くため息を吐き、かぶりを振る。そして残された時間をチャンミンの為だけに使うと決めたんじゃなかったか、そう自らを言い聞かせた。






チャンミンも自分を好いていた。
兄弟に対する愛情でも友達に対する愛情でもなく、あれほど引け目を感じ悩んだ想いと同一のもの。
それは意外にもユンホを穏やかにした。
口にも出せず行動にも移せない。
でも確かに繋がってる想いがユンホを救ったのだ。



「チャンミナ。今日は買い物へ行かないか?」
「え?なんの?」
「なんのって、…たまの休みなんだ、いいだろ?今日は車じゃなくて電車で街に出ようか。」
「え?え?、…ホント?ユノ、…///」


ユンホにとっては前々から計画していたことを口にしたに過ぎないが、チャンミンにとっては突然の嬉しい申し出で舞い上がってしまう。
嬉しい嬉しい!と全身で言ってくるチャンミンがユンホはやはりどうしても可愛い。
夏休み中で最後の休みになるだろう。
残り少ない夏休みでは着る機会がないかもしれないが、やはり全身コーディネートしてやりたいとユンホは思った。










「おい、チャンミナ?なんで怒ってんの?」
予定通り電車に乗ってやってきた街でスタスタ前を歩いていく華奢な背中をユンホは追っかけている。
いつもユンホが買う店のひとつでさっさと選んでしまった。
何通りか選び試着させて、迷うチャンミンに「迷うなら全部買え。」とすべて店員へ渡す。
その横でどんどん膨れっ面になるチャンミンをユンホは気づかなかったのだ。



「おいって!」
掴んだチャンミンの腕は自分とは比べものにならないほど細い。
折れてしまいそうで少しだけ力を弱め体を反転させ向き合った。 
「チャンミナ?怒るなよ。」
「……。」
ユンホはチャンミンに笑ってほしい。
笑ってほしいから何でも買ってやりたくて、それで怒らせるならどうしていいのか分からなかった。


「……だって、…」
「だって、…なに?」
こんな街中でもユンホの指はチャンミンの前髪を掬いあげるように撫でていて、チャンミンも慣れているのか嫌がる様子はない。
「あんなにさっさと決めちゃって、…やっぱり面倒くさいのかな?って。」
「は?や、…あれはそういうんじゃなくて、俺いつも迷わないし。」
「それに、あんな高い洋服を一気に買っちゃって。どれにしようって選ぶのが楽しいのに、…」
「え、あー、…そうなの?」



うつ向いてしまったチャンミンの両肩に手を置きユンホはなぜか空を見上げていた。
可愛く拗ねるチャンミンが子供っぽいのとは少し違う、好きな人限定で向けられて嬉しい小さな我儘で、ユンホは愛おしさに胸が潰れそうだと思う。
それを少しでも吐き出したくて上を向いた。
だだっ広い空が少しでもこの想いを吸いとってくれたらいいのに、そう思うユンホだった。



ただでさえ人目を引く容姿の男2人が向かい合い見つめあっていたら目立つのは当たり前で、チラチラと四方八方から視線を感じユンホは慌ててチャンミンの腕をひく。
「ユノ?怒った?」
「どうして俺が怒るんだよ?ごめんな、チャンミン。もっと時間をかけてやればよかったな。」
そんな素直に謝られたのではチャンミンは自分がすごく子供みたいで嫌になる。
「…相変わらず子供だなぁって思ったでしょ?」
「ん?ハハ、…思わないよ。やっぱり俺が想像してた通りキレイなブルーのサマーセーターが似合うなって思ってた。」
少し照れたようにユンホの口角があがる。
それはとても優しくて慈愛に溢れチャンミンは胸がいっぱいになってしまう。



  

思いがけず告白をしてしまってから、ユンホは嘘のように夜遊びをやめ自分との時間を大切にしてくれる。
それはチャンミンにとってとても嬉しいことなのだけれど、常にその終わりを意識してしまう切ない時間でもあった。








朝晩は涼しくなったものの昼間はまだまだ暑い。
肌を焦がしそうな強い日射しが容赦なく照りつける。
ユンホは噴水の前に座っていた。
夏休みの噴水公園は小さな子供達の天国だ。
きゃっきゃと水浴びをする子供達と傍らでお喋りに興じる若い母親。
その母親の輪から露骨な視線を向けられ、ユンホは場違いな自分に気づいた。
もしかして不審者と思われたか?
それはマズイんじゃないかと今すぐ立ち上がって去りたいのにチャンミンに待ってるよう言いつけられてるので移動するわけにもいかない。



困ったな。
そう思いながら出来るだけ子供達を凝視しないよう膝に頬杖ついて遠くを眺めていた。
しばらくしてコロコロとボールが転がる音と足元に何かが当たった感触で意識を向ける。 
ユンホの目の前には5歳くらいの男の子がいて、足元のボールを追ってきたようだ。
ユンホは恐がらせないようニッコリと笑いかけ、そのボールをポンと投げてやる。
投げたボールがなぜか男の子の手によって戻ってきた。
もう一度投げてやったらまた戻ってくる。
嬉しそうに破顔した子供はいいオモチャが見つかったとばかりユンホを相手にボール遊びをしはじめ、苦笑いしつつユンホもつきあってやった。



それがきっかけと言えばきっかけで、ユンホは自分とさほど年齢の変わらない母親の団体に囲まれていた。
普段あまり馴染みのない団体はユンホを尻込みさせるのに十分だったが、結局彼女達の目的はめったに出くわすことないイケメンを近くで見ることであり、ユンホが感じよく接してしまった為になかなか離してくれそうにない。
運悪くそこへチャンミンが戻ってきた。
ジェラートを両手に持ち、落っこちそうなホクホクほっぺがユンホの姿をみとめた途端固まる。


チャンミンに気づき助かったとばかりその群れを抜け出したユンホだったが、大好きなジェラートを持ってなぜかご機嫌ななめのチャンミンが不思議でならない。
「チャンミナ~?」
「……。」
「どうした?もしかして両方ともお前用だった?」
チャンミンが持っていたジェラートのうちイチゴミルクとヘーゼルナッツのを勝手に手に取ってしまったのだ。
「そ、そんなわけないでしょ、…!」
「ふ、…大丈夫。俺のもお前が半分食べな。」
「~~っ、///」


チャンミンの気持ちがまったく通じないユンホへ焦れるチャンミンだったが、結局お互い様の2人なのだ。


溶けてトロリと垂れるアイスをチャンミンが慌てて舌で掬って、鼻についたソレをユンホは親指で拭ってペロリと舐める。
そんなこと子供の頃にもあっただろうけど、今はなんだか照れくさくて嬉しい、そんな2人だった。













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