HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

あなたが笑えば~渇愛~16


































チャンミンの朝は早い。
本来ならもうとっくに起きてる時間なのにその気配はなく、一組だけ敷かれた布団にこんもりとふたつの山が重なりあっていた。







昨夜ユンホがチャンミンを抱いたのは一度だけ。
もちろんまだまだ欲望は尽きないが、これ以上はチャンミンの負担を考え無理だと判断し、何とか我慢したのだった。
それでも、“僕の布団も持ってきていい?”と可愛く問うチャンミンを自らの布団へ引き込んだのはユンホの最大の譲歩だ。


チャンミンがまだ子供の頃、一緒の布団で寝たことは何度もある。
初めて屋敷へ連れてきた日と、雷が怖いと枕だけ持って飛んできた日、それにユンホがひどく褒めた日はご褒美とばかりに枕を持ってやってきた。
それが今、同じようでまるで違うチャンミンをユンホは胸に抱いて眠った。








縁側のガラス戸から射し込む光が障子を通し淡く漏れる。
小鳥のさえずる声でユンホは目を覚ました。
腕のなかには気持ち良さそうに寝息をたてるチャンミンがいて、抱きしめ慣れてる馴染んだ匂いが鼻孔を擽る。
あどけない寝顔は昨夜の情事から想像もつかず、まさか夢じゃないよなと少し焦るユンホの目の前で長い睫毛がゆっくりと持ちあがった。



「…、ん、…ユ、ノ…?」
「…おはよ、…チャンミン。」



ユンホはなんだか照れくさい。
昨夜はもう何もかもが止められなかった。
必死で塞き止めていた想いや情欲も、一旦溢れだしたうねりは狂おしいほどユンホを襲い、本能のままチャンミンを抱いてしまった。


そんなユンホの照れなどおかまいなしで、きょとんとしたチャンミンの手がいきなりユンホの下半身へ伸びる。
「っ、わ、…おい、」
「……、」
昨夜のままお互い全裸で、朝だからか緩く勃ちあがったユンホの中心をチャンミンはいきなり捉えた。
ぽやっとした表情は寝ぼけているのか、慌てて腰を引くユンホのそれをむんずと掴み暫く固まったように動かないでいる。
「…チャンミナ、…?」
ユンホはそれを払いのけることはしない。
みるみる反そり勃つ素直な欲望に恥ずかしくはあるが仕方ない、ユンホは無駄な抵抗から自分をすっかり解放していたのだ。



「っ、ユノ!///」
ボッと一瞬で沸騰した顔、どうやら意識が覚醒したらしいとユンホは真っ赤な頬へ唇を重ねる。
「ユノ?///」
「ん?」
顔を傾け鼻先で擦った。
くん、…と匂いを嗅げば昨日までとは違う、清らかさに色が混じる、ユンホを捉え離さない色。
「昨日の、…夢、じゃない?」
「ああ、現実だ。腰、怠いだろ?痛くないか?」
「…ね、ユノは僕を抱いたの?」
「…ああ、…嫌だった?」
「僕の初めては、…ユノってこと?」
「あー、ん、…まあ、そうだな。」
ユンホの質問には何ひとつ答えず、確かめるように念を押すようにチャンミンは問い続ける。
いきなりこんなことになって不安なのだろうかとユンホは思い、それを少しでも和らげてやりたい。
必ず自分が守るからとチャンミンへ言い聞かせたかった。



「愛してるから抱いたよ、チャンミン。」
「っ、……///」



これ以上は無理というくらいチャンミンは赤くほてって熱い。
チャンミンの体中に散ったしるしを見れば一目瞭然なのにとユンホは思う。
それでもまだチャンミンの問いかけは続いた。


「僕を、…愛してるの?」
「ああ、…何度も言ったろ?そろそろ恥ずかしいから質問ごっこはやめないか?」
「兄として?」
「違うよ。」
「保護者として?」
「……チャンミナ、兄としても保護者としても愛してるけど、…違うんだ、」


チャンミンのぱっちりと愛らしい眸が膜を張っていて、ユンホはチャンミンの涙に弱いと自覚してるから見たくない、でもこれほどチャンミンへ不安を与えていたのだと思えば胸が絞られるような気持ちになる。
 


「チャンミンは俺のもので、俺はチャンミンのものだ。ずっと、一緒にいよう。親父のことは心配するな。俺がどうにか納得してもらうから、…だから、ずっと一緒にいてくれるか?チャンミナ。」



そんな簡単に納得させられるわけないとユンホもチャンミンだって分かっていたけど、今はそんなことどうでもいい、ただ気持ちが通じあった幸せに少しでも浸りたかった。
チャンミンの眸が揺れる。
今にも零れ落ちそうな涙をいっぱいに溜めてユンホを見つめ、やっと押し出した声は震えていた。



「っ、…うん、…いる。ずっと一緒にいる、…」


ほろりと落ちた雫をユンホは唇で受けとめ、冗談混じりにあがった口角。
「じゃあさ、…そろそろ離してくれない?その手に握ってるもの。俺は嬉しいけど、…困るのはお前だぞ?」
一瞬キョトンとして、すぐに気づいたのか跳ねるように両手をバンザイするチャンミンにユンホは笑った。
ユンホの中心はもう腹につくほど勃っていたけど、これ以上チャンミンに無理をさせるわけにはいかない。
ユンホは軽くチャンミンへキスをして風呂へ行こうと身を起こした。





───その時、ドンドンッと無遠慮にガラス戸を叩く音がして、2人の視線は同時に縁側の方向へ向けられる。
とっさにユンホは背中でチャンミンを守り、縁側へ鋭い視線をやった。



「ユノ兄!俺だよ。チャンミナが心配で来ちゃった。開けてよ?」
そういえばハイルも玄関を使わないヤツだったと思い出したユンホは急いで下着を身につけチャンミンに着替えてくるように言う。
「ああ、チャンミナ。長袖長ズボンな、…ごめん、調子に乗りすぎた、」
そう付け加えられて確認したチャンミンの顔は体中に鬱血した痣よりも真っ赤で、悪いことしたと思いながらユンホの顔には満足げな笑みが浮かぶ。


ハイルという現実がすぐそこに居ても後悔なんて微塵も感じさせない、そんな笑みだった。











「っ、ユノ兄、ひでぇよ!俺、すっげ心配して仕事になんなかったのにさ、ジノさんから伝言されただけでチャンミンが疲れてるから離れには絶対来るなとか、…」
「いきなり拉致られて殴られてるんだぞ?心配の前にお前はチャンミナへ合わす顔がないだろ。」
ぐっと息をのむハイルを横目にユンホはたった今起きたかのように着替えはじめる。
「殴られたの?っ、くそ!あいつら、…」
「仕返ししようとか考えるなよ。お前からいかないかぎり、相手からくることはもうない。」
「なんでそう言いきれる?ユノ兄、なにしたんだよ。」
興奮ぎみのハイルを一瞥する。
たったそれだけの仕草でハイルは言葉をなくした。
つい先程までの甘い空気をまったく感じさせないユンホは既にいつものユンホへ戻っていて、ハイルにはキツく言い聞かせなければと体を向ける。



──と、その背後で、「ハイル兄?」と遠慮がちなチャンミンの声。
パァァと途端に目を輝かせたハイルを睨みながらユンホが振り向けば、ダボッとした長袖のスウェットを着ているものの隠しようのない色香を浮かべ体中から発散する幸せオーラに力が抜けそうになる。


ハイルを叱っても、肝心のチャンミンがこれでは説得力に欠ける。


そう思うユンホだが、
これほど幸せそうに微笑むチャンミンを見たのは初めてで、知らず自分の頬が緩むのを止められず不思議そうにするハイルはそっちのけで見つめ合う2人だった。



















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