HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

あなたが笑えば~渇愛~19


































デスクに肘をつき片手で口を覆うが、その下に隠れる表情をジノは何となく想像できた。



「もしかして、…心当たり、ありとか?」


だからついジノは聞いてしまい、シマッタと思う。
心当たりなどあるわけない、あのDVDをもう一度貸してほしいなんてチャンミンがその気になった証拠で、それをわざわざユンホへ伝えるとか無神経としか言い様のない自分を責めた。



「…まあな、…あるにはある。」
「だ、だよな~、そんなのあるわけ、…っ、はぁ?」


それなのに不自然なほど視線をそらしたユンホがボソッと言うから、ジノはあまりの驚きで思わずユンホを二度見してしまった。
そんなジノに気づいてるはずのユンホはわざと素っ気なく言うが、口元を隠しても色づいた頬や首筋は隠せない。


「まさか、お前、…」
そうなればいいと思ったことは何度もあるジノだが、ここへきてそんな急展開、嘘だろ?という気持ちの方が大きいのだ。
でも、あれほど嫌悪感を表したDVDをチャンミンがもう一度見たいと言い、それを聞いた目の前の男は顔面管理ができないほど照れてるようにしか見えない。



「コソコソするつもりはない。けど、まだ明るみにすることは出来ない。もう少し、…内緒にしてくれるか?」
「は、…や、ユノ、…いったい、」


聞きたいような聞きたくないような、複雑な思いに駆られるジノだが、ユンホの柔らかな表情を見て不思議なほど自然に受け入れる自分をジノは感じていた。




「抱いたよ。チャンミンを抱いた。」
「あ、…ああ、…それは、」


「親父の愛人にはさせない。チャンミンを離さないって決めた。」


相当な覚悟がいるぞとジノは言いかけてやめた。
そんなこと、目の前の男はとっくに分かっていてそれでも決意を固めたのだと嫌でも伝わったから。










一呼吸置きたくてジノは珈琲を淹れた。
濃厚な香りが鼻を擽り、ひとくち含んで舌で転がす。
ブラックが苦手なユンホへはミルクをたっぷり入れて手渡し、それを美味しそうに口にするユンホを見つめた。




「…で、急にあのDVDとか、…お前ら、失敗したの?」
「っ、は?」
冗談めかして茶化すジノへ、まさか、とユンホは言う。
「じゃあさ、なんだよ。うまく出来なかったから勉強したいってことじゃねぇの?」
「っ、…うっせ、ほっとけ!///」
そう言うもののユンホだってチャンミンが今さらDVDを見たがる意味がわからない、あんなに幸せそうだったのに実は不満だったのか?といらぬ心配までしてしまう。



「いや、…そんなことは、…」
──無いと思う、と心で思ったことが半分口に出てるユンホがジノは可笑しかった。
本当に引く手あまたなのだ、ユンホは。
本人もそれを自覚しているからいつも余裕の態度で女に接するし、一夜限りの遊びを誰かに責められることもない。
それがこの余裕のなさはどうだろうとジノは驚き、同時にみょうに納得した。



「なぁ、それいつの話だよ?」
「…チャンミンがハイルの喧嘩相手に拉致られた日。」
「あー、離れには絶対来るなってわざわざ念押ししてきた日な。は~ん、最初からそのつもりだったわけね。」
「っ、んなつもり、…///」
あたふたするユンホをからかいながら、ジノはあの日の切羽詰まったユンホを思い出していた。
ずっと目を逸らし自分を誤魔化してきた我慢の糸があの日ぷっつりと切れたのだと思った。



「そうか、…よかったな。」
ジノの自然に出た言葉がこれで、それが本音だ。
ああ、…と軽く頷くユンホを眺め、なんだかお互い照れくさくジノはまたおどけたように笑った。


「っ、おっ前~、なんだよ、そのニヤけた顔は!そーか、最近の機嫌の良さはそれか。で、どうだったよ、チャンミンは。お互い男は初めてだけど、そんなによかったのか?」
きっと煩いだのバカ野郎だの言われるだろうと予想していたジノだったが、なかなかそれが聞こえてこない。



ふとユンホを見ればバッチリ目が合ってしまい、
「……まあな、」
などとポツリ零れた満足げなつぶやきを逆に自分が赤面して聞くことになろうとは予想外なジノだった。















その日、休日前だからもしかしてとユンホはいつもより早めに帰宅した。
DVDの件を聞いてからどうも落ち着かず仕事どころじゃないというのが本音だった。



まさか本当に不満だったということはないだろう。
あれ以来ユンホはチャンミンを抱いてない。
抱きたくないわけじゃなく、むしろ逆で求めすぎて止められない自分がこわい。
大切にしたいのに、灼熱の砂漠で水を欲するようにチャンミンの体にハマりそうな自分がこわいのだ。


それを知ってか知らずか、


はぁ、とユンホは小さくため息を漏らす。
そして口端だけで笑った。


チャンミンの前では自分の悩みなど吹けば飛ぶほど些細なもののように思えるから不思議だ。




そう思いながらシンと静まり返った玄関の引き戸を開ける。
途端、──カランカランッと、それは暫くぶりの。
バタバタと廊下を走る音がして、突っ立ったままのユンホの視界に満面の笑みを浮かべたチャンミンが映った。
それだけで胸がしめつけられるように疼く。
ざわざわと身体中の毛穴が開き、熱に浮かされる感覚。



ハマりそう、ではない。
もうとっくにハマっている。


そう観念するしかないユンホだった。













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