HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

あなたが笑えば~最愛~44























































 



  











“脅しの蛇”ともあろう男が受話器片手に驚くほど畏まっている。

通話の相手が誰なのか知らされず、ユンホとジノはチラチラ目線を合わせながら聞き耳を立てていた。





「…チョンユンホ、…ですか?」





ふと自分の名前が出たことに驚き、目の前に差し出された受話器を思わずユンホは手に取ってしまう。

男を見れば顎をしゃくって、「出ろ。」と言うからユンホはそれを耳にあて様子をうかがった。

そして男がみょうに畏まっていた理由をすぐにのみ込む。







「…貴方は。」





相手は所属政党ナンバーツーの大物で、そしてシドの父親ハン・ジョンイだった。







「東神組のチョンユンホさんですね。不肖息子がお世話になってるようで、」

ユンホはまさかシドの父親と話すことがあろうとは思ってもみず、多少の動揺をなんとか抑えながらシドの事を知らないと言った。

どこまでこの父親は息子の行動を把握しているのだろうか、だがヤクザとの接点は息子と言えどスキャンダルの火種になり得る、繋がりを認めるわけにいかなかった。

それが思わぬ柔らかな物言いにユンホは調子が狂ってしまう。

「この電話に盗聴や録音の心配はありません。本来なら貴方に直接会って話したいところですが、これから発表する件でマスコミが騒がしくなりそうなので危険は避けることにしました。」

「…マスコミ?」

「詳細は鳳昌組の組長さんから伺ってください。端的に言うと貴方が関与した土地売買が綿密に仕組まれたものだという証拠をおさえまして、以前から企業との癒着贈賄を疑いおよがせていた男なんです。貴方が意識してかどうか周辺を嗅ぎ回ってくださったおかげで焦ってやっと尻尾をだしましたよ。」

ユンホは最初話の内容がのみ込めず何か裏にあるのではと一層緊張を強くしたが、ハン・ジョンイは変わらず柔らかい物言いで淡々と話す。









「都市計画の代替地については公表前に白紙に戻し、今日の午後、あの男の辞任発表があります。勿論贈賄容疑ではなく本人の自己都合によるものですが、あの男の政治生命は断たれたと言っていいでしょう。チョンユンホさん、貴方と鳳昌組が揉めてそこから警察やマスコミに漏れないとも限らない。」

そういう事かとユンホは合点がいった。

その政治家は以前から黒い噂の絶えない男で、ハン・ジョンイはこれを機会に自分の派閥から男を切ろうとしたのだ。

だが政治家の勢力争いなどユンホには興味ない。

「…俺にどうしろと?」

あの仕事は依頼どおりに進み既に完了しているもので、その後届けられた大金をユンホは返すつもりもなかった。







ふっと受話器の向こうでハン・ジョンイが笑う。

「なにが可笑しいのですか?」

ユンホは鳳昌組を怒らせた土地をめぐる策略が頓挫したことに満足したが、シドの父親と話すのはどうも居心地悪くはやく通話を終わらせたかった。

それがさらに軽やかになった口調の男にそうはさせてもらえない。

「いえね、辞任発表は数日前から予定されてましたがヤクザものへ報告するつもりなどありませんでした。それが今朝、やんちゃで困り果てていた馬鹿息子が血相変えて私のところへ来まして、…貴方を助けてくれと訴えるんですよ。」

「シドが?」

知らないと言ったばかりでついユンホはシドの名前を口走ってしまうが、そんなことはハン・ジョンイにとって大したことではない。

「貴方が単身で鳳昌組事務所へ乗り込みそうだと、さすがのユノさんでも組員全員を敵にまわしたら殺られるかもしれないとそれはもう真っ青な顔してね。表情のある息子を見たのは何年かぶりでしたよ。」







ユンホは何も言えなかった。

シドの狼狽が目に見えるようで、心配させてしまったと悪く思う反面、自分との関係を父親へ明かしてしまっては今度は親を心配させるんじゃないかと案じたのだ。

そのユンホの懸念を払うようにハン・ジョンイは笑った、それはテレビで見掛ける難しい顔をした政治家の胡散臭い笑いではなく。







「チョンユンホさん。私は貴方にお礼を言わなければなりません。」

「え、…」





「どれほど注意しても悪い仲間を集めては遊び歩いていた息子が、大学で懸命に学んで私の秘書になりたいと言うんです。いずれ政治家になって表舞台から貴方を助けたいと。」

「や、…それは、」

ユンホはどう言えばいいのか、…表舞台を歩けとは言ったが自分を助けろとは言ってないし、そんなつもりもないのに。

「ふっ、…わかってます。貴方はそんなこと望んではいない。だがきっかけはどうであれ無気力な息子がやる気になり、目を輝かせて誰かの自慢をする姿を見せられ嬉しくない親などいないでしょう、──そうは思いませんか?」







ただ子供の成長を喜ぶ親の姿を見せられ、ユンホは居心地が悪くて堪らない。

自分は何もしちゃいない、逆にシドの情報力を利用したと責められてもいいくらいだとチクチク胸が痛む。







「俺は彼に政治家とヤクザは表と裏だと言いました。光があれば闇が生じ、正義は不義の上に成り立ちます。最低限の必要悪になりたい、…その思いは今後も変わりません。おそらく、二度とシドに会うことはないでしょう。それでも影ながら応援してると、…そうお伝えください。」

ユンホは、自分を崇拝しウンザリするほど自らを売り込んできた男との本当の別れを感じていた。

そして、

「──礼を言います。」

それだけ言った政財界の重鎮へ丁寧に挨拶をして通話を切った。

























「ハン・ジョンイを動かすとは、…益々お前が欲しくなったぞ、ユンホ。」

そうしつこく言ってくる男を振りきり、ユンホとジノは鳳昌組事務所をあとにしていた。

見るからに疲れきって足どりが重いジノとは対照的にユンホの足どりは力強い。

それはここしばらくユンホを悩ませていた鳳昌組の件が片づき、チャンミンには二度と手を出さないと約束を取りつけたのが大きい。

「困ったことがあればいつでも俺のところへ来い。なんなら兄弟の盃を交わすか?」

そう冗談半分本気半分で言ってきた鳳昌組組長はユンホが思っていたより男気のある人間で、ハン・ジョンイの電話へユンホを気に入ったからこの件からは一切手を引き脅すこともしないと宣言したのだ。











「ユノ、お前ほとんど寝てないだろ。色男って言われてたけど目の下のクマ、スゴいからな?帰って少し休めよ。」

「ん、…ああ、…チャンミナに会いたいな、…」

「っ、お前~、聞いてねーな!」





どちらにしても興奮状態の身体はそう簡単に眠れるとは思えない。

思っていたより早く片付いた事にユンホは気分が良く、病院食が足りないとむくれていたチャンミンへ見舞いがてら何か持っていってやろうと口元を綻ばせる。

それに、ユンホはガンソクに会いたかった。

会ってもう一度チャンミンは渡さないと伝えたい。

そして結果的にチャンミンの覚悟を知りユンホの覚悟を決めた刺青ではあったけど、自分の知らないところで連絡を取り合った2人がユンホはやはり面白くない。

ひとこと嫌みのひとつも言わなきゃ気が済まないのだ。



















その頃、鳳昌組組長はめったにない直通電話を受けていた。







「殺さない程度に好きにしろってお前、コッチの方が兵隊やられて瀕死だぞ。見舞金をたっぷり包まねぇと許さねぇからな!」

乱暴に凄んではいるものの男の表情は楽しげで、会話をしながら事務所の窓を覗き、小さくなっていく男達の背中を眺めていた。

「それにしても想像以上だ。腕っぷしが強く度胸もある、それに賢くて気のいい男だ。どうだ、本気で俺に預けてみないか?お前と俺、両方から鍛えれば恐ろしいほどデカイ親分になるぞ、アレは。」

豪快な笑い声をたてる傍らでスーツ姿の男が苦笑いをしている。

少し前に捻られた腕がいまだに痛く、それより背後から不意をつく卑怯な手を使っても歯が立たなかった情けなさに暫くあの顔は見たくないと思っていた。









「…ああ、大丈夫、言わねーよ。系列は違えど俺とお前が兄弟の酒を酌み交わした仲だと知ったらアイツが俺んとこ寄りつかなくなっちまう。あー、悪ぃけど俺はアイツが気に入った。お前もくだらねぇ意地張ってねぇで愛人のひとりやふたりくれてやれよ?おお、そうか、…ガハハ、分かった、また今度飲みに誘えよ、お前の金でな。」







男が気分良く冗談混じりに言う。

最初、土地売買の軽い揉め事が策略めいて大損させられたと聞いたときは頭に血がのぼったが、結局それは解決してしまった。

本来なら相手の弱味につけこみ影で莫大な慰謝料を脅しとるところだが今回はそういう気分にならないのだ。









──ああ、でも。と、男は戻しかけた受話器に向かって再度口を開き、





  



「事務所の修理費や兵隊の見舞金、多めに振り込めよ。分かったか?──色男。」









コイツからはしっかり取ろうと愉快そうにニヤリと笑った。





























*********************



おはようございます、えりんぎです。





実は昨日8/12は私にとってひっそりと記念日だったりします。

ホミンの2人に萌えに萌え、ブログ《ホとミンの奇跡》で『One more thing』を書きはじめたのが4年前の昨日(*´-`)

気づけば4年もホミン小説書いてる、私(;゜゜)







ってことで、昨日ある読者さまから素晴らしいサプライズプレゼントをいただきました!

もう、感激しちゃいまして(T-T)

ああ、これをLINEのノートとかじゃなくブログへ残したい。。。

自分の萌えだけの為に書いてきましたが、

その萌えを共有し喜んでくださっている読者さまがみえて、逆にこんな素敵なサプライズとか。。。嬉しぃーーーっ。゚(ノ∀`*)゚。















☆☆☆読者さまより(ご本人様より了承頂いてます。ありがとうございます♪)☆☆☆














































































いつも沢山の拍手や応援のポチ、コチラこそ感謝です(〃∇〃)

では!













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