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HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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Baby don't cry11


































「あまり急ぐことはない。」
唐突に言うから何の事かと言葉につまる僕へ、
「モッチリング、… ゆっくりやればいい。」
などと、それはユノさんが言うことじゃないだろと突っ込みたくなるようなことを平然と言ってのける人へ僕は慌てて首を振った。
「こ、困りますって!僕は今年度末の決算までに業績をあげなきゃなんないんですから。はやいとこモッチリングは卒業してくださいよ~!」



ユノさんに会いたいと思うことと、ドーナツトレーニングはまったく別物だった。
とにかく拘束時間が長くなるのだ。
4時出勤の日は本来昼過ぎに帰れるはずが閉店間際にやってくる人を待たなきゃならない。
一度帰ったら?とソジュンなんかは言うけど、往復2時間の距離を1日にそう何度もしたくない。
それに本社への報告書や月末処理など事務仕事を片付けていると結局夕方になってしまうのだ。



「それにもうほとんど出来てるじゃないですか!素人のわりには上出来ですよ。売るわけじゃないですし、会長さんも可愛い孫が作ったんだ、多少いびつでも大満足ですって!」
僕はユノさんを揺さぶらんばかりに必死で訴えた。
どれほど寝不足で体がキツいか、いくら若いといっても僕はもやしっこなんですとそれは大袈裟に。
ユノさんが眉根を寄せてだんまりを決めこむから僕はさらにヒートアップしていく。
「ね、ソンミさんを呼んで今から卒業製造しちゃいましょうよ!せっかくお休みなんですから出来立てのモッチリングをお土産に会長さんを訪ねたらいいじゃないですか。」
なんて名案だ!と僕は浮き浮きしていた。
浮き浮きしすぎてユノさんの顔が恐ろしく強張っていることに気づかなかった。




そうか、…とだけ、ユノさんが言う。
その時になって初めてユノさんが怒ってるっぽいことに気づいた。
なんで怒るんだよ?と逆に怒りたいところだが、この人怒るとマジで恐い。
一切の表情をなくした顔は能面のようで、それがおそろしく整っているから却って不気味さを増すんだ。
すぅっと血の気が引く思いで僕は貼りつけたような笑顔をかたまらせていた。


「このあと、仕事は?」
長い沈黙のあと、ユノさんがポツリと言う。
「あ、…えっと、そろそろソジュンが来るんで、あがろうと思えば、」
「そうか、行くぞ。」
「は、はい、…って、え?どこへ?」
またしても僕の名案はあっさり流されたのか?
さっさと立ち上がって階段を降りようとする人を止められる勇気ある人間がいたらお目にかかりたい。
それほど有無を言わさず、背中に『問答無用』と書かれてそうだ。




仕方なく僕は制服を着替え、ソジュンへ先にあがることを電話で伝える。
明日は本社の人が早朝入店予定でソジュンは今日に引き続きラスト、そう明日僕は休みなのだ。
いつもならソジュンの仕事終わりを待って飲みにいくことが多いから、当然ソジュンは不思議そうにしている。
けれど突然やって来たユノさんに行く先も告げられず連れていかれそうだとはさすがに言えない。
もうすぐ店に着くというソジュンへ簡単に引き継ぎ事項を伝え、バイトの子達にも伝えるためホールへ降りていく。
「店長。オーナー帰っちゃいましたよ。普通に歩いてるだけなのにオーラがあるっていうか、…はぁ、素敵ですよねぇ。」
うっとりしてるこの子には悪いけど、オーラはオーラでも怒りのオーラじゃないか?と思う。
「それに、店長が最近疲れてないかとか休みは取れてるのかって聞かれました。格好いいうえに優しいんですね。」
「あー、…そっか、」
一応僕の訴えは聞こえていたらしい。
それにしても僕が着替えるあいだに行ってしまうなんてどんだけせっかちなんだよ。
ユノさんがどこへ車を停めてるかなんて知らないし。
そもそも僕はついていくなんて言ってないのに。



僕の車は従業員用に月極めで借りてる駐車場に停めてある。
いっそこのまま帰ってしまおうか。
僕は平和主義者なんだ、怒ってると分かっててそこへ飛び込んでいく勇気は僕にはない。
それは長い施設生活で学んだことで、無駄な争いはお互い傷つくだけなのだ。
完璧主義者であろうユノさんが中途半端に終わらせようとした僕へ怒ったのなら、さっさとそれだけ謝って今日はもう帰ってしまおう。





「おーい、チャンミナ!」
裏口を出て真っ直ぐ進んだ大通りから僕を呼ぶ声。
店の脇にどーんと停められた車は僕でも知ってる高級車で、その影からひょこっと顔を出した声の主はソジュンだった。
「ちょうど店の前へ来たらごっつい車が停まってさ。なんとオーナーだった。お前、オーナーと約束があるならあるって言えよな?電話で妙にそわそわしてるし、なんだか浮かれてるし、おかしいと思ったんだよなぁ。」
「っ、ソジュンっっ!///」
そわそわとか浮かれてるとか、どっから出てきたんだ?という単語を並べられて僕は慌ててソジュンを止める。


──が、どうやら手遅れらしい。


運転席のユノさんとバッチリ目が合ってしまった。
先ほどまでの強張った表情ではなく、緩やかにほぐれたそれはとても穏やかで。


「店の業績アップや従業員の労働環境の向上は俺の目指すものでもあるからミーティングをしようと言ったんだ。」
「へ?…ミーティング、…?」
そんなこと言ったっけ?と思うが、それより笑いをこらえるように持ちあがる口元が気になって仕方ない。


「…そうか、…浮かれていたのか。」


自覚してか手のひらで覆った口元を僕はもう見ることができず、ソジュンをにらみつけることしかできないのだった。











そして僕は行き先を告げられないまま如何にも高級そうなシートに体を沈めていた。
まとわりつくような湿気が残る季節は過ぎ、深まる秋をからっとした空気と時おり吹く冷たい風に感じる。
これからがドーナツの美味しい季節なのだ。



「お前の会社の株はうちの会社名義じゃなく俺が個人で興した会社名義になっている。それも半分は会長が出資したものだ。会長はなぜかあの店にこだわるが、お前は会長と知り合いなのか?」
「え?」
前を向いたままのユノさんがいきなりそんなことを言ってくるが僕には何の事だか。
さすがに名前だけは知ってる大会社だが、そこの会長なんて住む世界が違いすぎて知るわけがない。
それにもし知り合いなら僕の生き甲斐ともいえる店を潰そうとするだろうか。


「まったく存じ上げません。それよりあなたの個人でって、それはあなたの胸三寸で店の運命が決まるってことですか?」
もともと決定権は自分にあると言っていた。
それにしても僕がゲームを買うのと同じ感覚で僕の運命まで買ってると思えば腹が立つ。
だからもっと自分のご機嫌をとれってこと?
いちいち口答えせずメニューにはないアメリカーノも用意しろってこと?



自然と僕の声色が怒気を含んだものになり、それに気づいたユノさんが信号待ちでチラッと僕へ目線を向けた。
「別に脅してるんじゃない。要はあれだ、…何かあったときに秘書のソンミを通す必要はないってことだ。」
「…はい?」


「…常に、どんなことでも俺へ直接電話しろ。」


それだけ言って再び前を向いてしまった人を僕は間の抜けた顔で眺める。
指でなぞりたくなるほど整った横顔をほんの少し上気させ、照れくさそうに結んだ唇は収まりどころを探してむず痒そうだ。


「あ、…は、はい。」



そしてそれは、僕も同様だった。















*********************


おはようございます、えりんぎです。


みなさん、待ちに待った東京ドーム3Daysでホミン小説どころじゃないですよね~ヽ(〃∀〃)ノ



よりカッコ良く、より自然体になった2人へ思いきり『おかえりなさい!』を叫んできてくださいね!
私は初参戦が京セラなのでまだまだまだ指をくわえて眺めておりますが、気持ちだけは東京ドームです(*´-`)



めいいっぱい楽しんで、2人の萌えなど堪能してきてください♪






リアルの2人があまりにあけっぴろげに仲良しすぎて、逆に妄想が進まずなかなか進展しない話になってますε=( ̄。 ̄;)フゥ
それでも変わらず読んでくださってるみなさん、感謝感謝です。
ちなみにドーナツ話を書いておりますが、私の想像も多分に含まれてます。
ご了承ください。



では!







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