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HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

Baby don't cry13


































お互いの心音が聞こえるのでは、というほどの静けさ。




最後にハグをされたのは、施設をでてからも通っている教会の神父さまだ。
僕にとって父親代わりの神父さまは会うたび慈悲深い抱擁をくれる。
それにソジュンは何かあるたび抱きつく癖があって、最初は戸惑った僕も今ではハグし合うのが日常だった。



それなのに、そのどれとも違う。
背中にまわされた両手の感触、首筋に触れる髪、近すぎる匂い。
直立不動のまま僕は動くことができず、ましてやユノさんの問いかけに答えることなんて出来そうになかった。




「ソーセージパイで俺と揉めたこと、覚えてるか?」
静寂を破り最初に話しはじめたのはユノさんだった。
「先週の?」
「そう。夕方に少しだけ寄ったら、本来焼かない時間にお前パイシートを解凍してたよな。」
ユノさんが話すたびに胸のあたりから振動が伝わる。
近すぎる声は直接耳へ送り込まれ、吐息の温度に今すぐ逃げ出したい衝動にかられるのに。


「あれは、部活で怪我して落ち込んでる息子さんが唯一食べたがったからって何軒も品切れのショップをまわったお客さまが、…って、そろそろ離し、…っ、」
「最初はそんなこと知らないから、いちいち客の要望を聞いてたらキリがないって言ったよな、俺。」
よじった体を戻すように返され再び腕に閉じこめられれば息苦しいほど胸が波うってしまう。





「お前あの時、逆に食って掛かってきたんだ。事情を聞いて自分が手間をかけるだけで出来るサービスであれば、オーナーが反対しようが社長が反対しようがコレは店長の僕の権限だって。」
「あー、…言いましたっけ。あの、…ちょっ、暑いって、」
なかなか離してくれないユノさんに僕の頭は沸騰しそうで。
「俺もあの後すぐ事情を聞いて、…客の満足そうに喜ぶ顔を目の当たりにしたら少しだけ反省した。」
「…ユノさん?」
それなのにパッと離れたユノさんの視線が僕を射抜くようでさらに血が逆流しそうだというのに。



「マニュアルでは書ききれないお前のサービスを見せられるたび俺も勉強したし、それにあの店はあったかい。愛されてるんだな、あの店も、…お前も。」
いつもは冷たく見える眸が弓なりにカーブを描けばこんなにも柔らかいことを知る。
「ユノさん、…あの、スリッパ、…ごめんなさい。」
そして驚くほど素直に謝罪の言葉が口をつき、僕は恥ずかしさにうつ向いたまま顔をあげられないでいた。



自宅を提供しようなんて心の広い申し出を感謝されこそすれスリッパを投げつけられるなんて今思えばどう考えても僕が悪い。
それを怒るどころか褒めてくるなんて、僕にはやっぱりこの人がよくわからない。
傲慢で冷たい人なのか。
それとも強引だけど懐の深い人なのか。








「まあ、それと店の存続は別問題だけどな。」
「はい?」
「なんだその間抜け面は。約束は年度末の業績大幅アップだろうが。今のところ前年比横ばいだぞ?もっと死ぬ気でやれ、もやしっこ主張してる場合じゃないぞ。」
「っ、なっ、///」
ニヤリと笑ったユノさんは、いつもの唯我独尊男で。
あれ?僕、あやうくユノさんをいい人扱いしてしまうところだった?
「ドーナツトレーニングをサボろうなんて甘いんだよ。そのついでに半年かけて店舗チェックしてやると言ってるんだ。感謝しろよ?」
ついさっきまで優しく強く抱き寄せた腕は幻だったのか、今では人ひとり分空いたスペースにからっ風が吹くようだ。



「大きな目的の為に手段を選ぶな。」
「え?」
「寝不足で仕事に支障をきたすと言うなら素直にここを使えばいい。」
そう言われては、僕も“はい”としか返事のしようがなく。
簡単に説明するからついてこい、と向けた背中にはまた“問答無用”の文字が見えるようだ。



ベッドに小さめのソファー、壁に作り付けの小洒落たテーブル以外にシャワールームとトイレ、まるでホテルのよう。
「ユノさんの留守中に勝手に入るなんて、…」
やはり躊躇してしまう僕へぽんと渡されたカード式キー。
「誰にでもってわけじゃない、お前だけだ。ソジュンには内緒だぞ。本来俺は部下を差別しないってのを信条としてるんだからな。」
もし僕が女だったら完全に誤解しそうなセリフだ。
だってこれ、いわゆる合鍵ってやつじゃないの?
「あの、…やっぱり、」
僕を信頼してくれてこその合鍵だろうけど、部屋を隔てる扉ひとつ取っても一目で高級だとわかる代物で間違って傷つけないともかぎらないのだ。



それにやけにユノさんがこだわった寝室を覗いてしまいたい衝動が生まれそうで。
それだけは嫌だった。



「コンシェルジュと週に何度か通ってくるハウスキーパーへは連絡しておく。この部屋とキッチンとリビングは好きに使っていい。」
この人は、相変わらずというか、…まったく僕の希望を聞く気はないのか?
さっさと進めていく話をどう見ても乗り気じゃない僕がいるのに知らんぷりだ。



「「だからっ、」」
同時に言葉を発し、バチっと目線が合う。
僕が躊躇した一瞬の隙に、
「だから、…店へ行く理由をそんな簡単に終わらそうとするな。俺は忙しいんだ。」
なんて、そんなヘンテコな理屈。
忙しいのなら、尚更じゃないか。



「…ユノさん。」



忙しいけど店に来たいのだと受け取っていいのかな。
そして、それは僕がいるからだと。


自分が言ったセリフに驚き、むっとしてしまった人を僕は見つめた。
思わず綻びそうになる口元をなんとかひきしめて。



「家具に保険は掛けてます?弁償とか無しですよ。」
そうおどけたように言えば、ああと素っ気なくつぶやいたユノさんの頬も心なしか緩んで。
「ミーティングは外でメシを食いながらにするか。ほら、行くぞ。」
照れ隠しのように背を向けさっさと歩き出したユノさんが数歩進んで立ち止まった。
「口うるさいが丁寧なトレーニングのお礼だ。なんでも好きなものをご馳走してやるよ。」
振り向くことなくなぜか前を向いたまま言うから聞こえにくいが、奢りという言葉に僕は敏感なんだ、覚悟しろよ。





いつもさっさと行ってしまう背中が今はめずらしく僕を待っていて、
「実は僕、腹ぺこです。」
そう言った途端ぐぅっと腹の虫が鳴ったのを、呆れたように目を細め笑った。














*********************


おはようございます、えりんぎです。



東京ドーム3Daysの興奮冷めやらぬまま福岡ドームですね!
本日はホミン小説の書き手さんで唯一仲良くしてくださってる《お魚の名前のブロガーさま》も飛行機で参戦されてます。
そしてこのブログの読者さまでもある《( ✧Д✧) カッ!! のお方》と同行されるんですって。
年齢も環境も関係なくユノとチャンミンの東方神起で繋がる縁。
2人を好きだという共通点だけで日本中に友人ができるって素敵じゃないですか?


ネットでの友人関係は入れ替わりが激しく3年続けばそれは本物らしいですよ。
One more thingでホミン小説を書きはじめた当初からの読者さまで、お付き合いも5年目になる友人へそれを話したら。
「じゃあ、私達もう親友だね!」って(T-T)ウレシイ


心に響く歌声や圧巻のステージだけじゃなく、こんなにもユノとチャンミンはたくさんの贈り物を私達へしてくれる。
幸せですねぇ、私達は。 




では福岡ドームへ参戦のみなさま、お留守番組のみなさま。
今夜も楽しみましょうね!





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