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HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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APPLAUSEー恋慕ー7












 




        
        (Ali様より画像をお借りしてます)
















ユノside





──夢を見た。




もう関わることなど無いと思っていた、今思い出しても腹立たしい男イ・ダルの様子をヤツの祖母からそれとなく聞いた日の夜だった。



まさにモデルとして脂が乗った時期に、すべてを捨て俺との途を選んだチャンミン。
そんなチャンミンに俺も全力で応えるべく努力してきたつもりだった。
俺のガキっぽい嫉妬が喧嘩の原因になることが多いからと、少し、…いやかなり、我慢してみたり。
モデル時代のしっとり艶やかな手が水仕事で荒れていくさまは見ていて結構ツラかった。
いいと評判のハンドクリームを取り寄せてチャンミンの手を優しくマッサージしてやる。
うっとりと気持ち良さそうなチャンミンを見ては俺も幸せで、この役目は誰にも譲らないぞと誓ったり。






それが、“シャッターを切れなくなったイ・ダル”の噂で心配するヤツの祖母と話してしまって。 
なんていうか、…ぽっと生まれた胸のしこり、慌てて打ち消してもきっとどこかに眠っていたのだろうと思う。


チャンミンのもうひとつの可能性が。







ふと気づけば俺はテレビをみていた。
画面では華やかなパーティーの模様が中継されていて、どうやら世界的に有名な賞をとったカメラマンとそのパートナーであるモデル、彼らが一時帰国をするというものだった。


艶やかなスーツを身に纏っても上品さを失わない気品と美しさ、そしてこの上なく満たされた微笑み。
細いのに芯がある身体つきは相当な努力でつくられたものだろう。
それをいたわるように腰へ添えられた手の持ち主はカメラマンと言えどモデルにひけをとらないビジュアルの持ち主で。



まるで世界が違う。
目が眩むような華やかな世界。



そこでインタビュアーがマイクをむける。
「公私ともにパートナーだというお互いへ向けるメッセージをお願いします。」
重なるように立っていた二人が見つめ合えばそれこそ頬が触れてしまいそうに近い。
照れくさそうにうつ向き、くしゃりと左右崩れた目元。
それ、お前の嬉しいときの癖だね。


そんなの、見たくない。
見たくなかった。
手元はせわしく動きリモコンを探すけど、目線が画面にのっかったままではうまく探せず。


感謝してる。とか、大切だとか。
かみしめるように漏らした言葉が重く胸にのし掛かる。


そこからなぜか色々なシーンが走馬灯のように現れては消えていった。
モデルとしての可能性を試したいと言うチャンミンと、俺はそう、…そのときは確かに応援していた。
たったひとり外国で心細かったろう。
アイツの照れ隠しは時に誤解を生むんだ。
人見知りなのも良くない。
真面目で真摯なほどの一生懸命さは脆さにも繋がる。


もっと支えてやればよかった。
女扱いするなと叱られてもしつこいくらい連絡とって、もっと会いに行って甘やかしてやれば。



拒否されても鬱陶しがられても常にそばにいて、誰よりも親身に誰よりもあたたかく。 
けれど、そうしたのは結局俺じゃなく、イ・ダルで。
次第に根付いていく男の存在をチャンミンはどう思っていたのだろう。
振りきっても振りきっても“愛してる”と囁く才能の塊を。







最初に別れを口にしたのは俺だった。
迷って悩んで苦しむチャンミンをこれ以上見てられなかった。
代わりに俺は無我夢中で仕事をした。
気づけば俺は社長になっていて、兄貴達を差し置いて?と後から可笑しかったが夢というのはこういうものだ。


10年ほどの月日が流れ俺達は再会した。
創立何十周年だかで力を入れたCMに世界的モデルを起用することになったのだ。
勿論パートナーであるイ・ダルもカメラマンとして共に。
帰国して空港へ降り立ったチャンミンの姿はどう言えばいいのか。
自信に満ち溢れた華やかな立ち姿。
旬が過ぎてなお麗しく輝く肌と経験を重ねた深みのある微笑み。
俺を一番に見つけ、──ユノ、と。


体の奥底から湧き出る想いに震える。
足の爪先から頭のてっぺんまで、全身で震えた。
自然に踏み出した足が、ふと止まる。
チャンミンが困ったように眉を寄せ笑いかけたのだ。
隣で自分の腰を抱く仏頂面の男へ。



ああ、なんて遠くへ来てしまったのだろう、と。


どうしても飛行機が見たいとせがまれ連れてきた一人息子と妻の姿が視界にはいる。
俺たちは、結局平行線のまま此処まで来てしまった。
そしてもうその想いが重なることはないのだ。
願を掛け贈りあったブルーローズも今はもう無く。
俺の腕のなかで気持ち良さそうに蕩けたチャンミンはもういない。







テレビではまだインタビューが続いていて。
「愛してます。」
その言葉だけが耳にはいる。
やっと見つけたリモコンがボヤけてよく見えず、テープルを濡らす水滴にも気づかなかった。



最後に浮かんだ光景は、零れんばかりのカスミ草にチューリップの花束を胸に抱くチャンミンだった。
そのままテレビを見てるような感覚。
チャンミンへ花束を渡した俺が話す言葉を少し離れて俺が見ているような。
「いい仕事ができたよ。ありがとう。」
なぜか二人きりで、軽く会釈したチャンミンはうつ向いたまま。
「ユノ、…覚えてた?」
別れてかなり経つのに今でも気軽にユノとよぶチャンミン。
そういえば出会った頃もすぐに呼び捨てしてきた酔っ払いだったとくだらないことまでおもいだす。
「紫のチューリップ?」
お前こそ覚えてる?
あれはやり直しのつもりで行った遊園地だったよな。
「ん、…花言葉は、不滅の愛。」
「そう。あれからプランターのチューリップはすべて紫で、クドイって言ったら怒ったよなぁ、お前。」
俺もこの期に及んで何言ってんだか。
「でも、めいいっぱいカスミ草でくるんだから。“アナタの幸せを願う”、…それに嘘はないからな。」


いつの間にこれほど花言葉に詳しくなったんだろう。
知らずに花言葉へ目がいくようになった。


花束へ顔をうずめたチャンミンがずずぅと鼻をすする。
目元がほんのりと赤い。
抱きしめたくて、その細っそりとした肩を昔のように。
おそるおそる伸ばした手が空を切る。
「ユノ。元気で。」
一歩後ずさったチャンミンが頼りなげに、でもはっきりとつぶやく。
とっさにずらした視線は望んだものを捉えられず、
「ユノの幸せを心から願ってる。ほら、パタパタしてないでしょ、僕の耳。」
真っ赤な目でそんなこと言われたら、俺はもう立ち尽くすしかなかった。














暗闇のなか、静かに意識が浮上する。
あれほど胸を痛めたのにうなされてはいないようで、隣でチャンミンは安らかな眠りについていた。
ばくばくと心臓だけがうるさい。
息苦しくて、大きく息を吸ったら代わりに涙が溢れ出た。



あまりにリアルすぎる夢からまだ覚めていないような。
消えてしまうのではと怖々触れたチャンミンが温かくて、その温度にまた少し泣けた。
できることなら今すぐチャンミンを起こして、存在を確かめるように抱きたかった。
キスをして、おかしな夢を見たんだと愚痴りながら。
けど明日は花屋の仕入れの日で、あと2時間も寝てられないチャンミンを起こす気にはなれない。
軽くチャンミンの髪へキスをして暫く愛しい塊を眺めた後、無理やり寝る体勢に入った。



まさか数日後、ハヌルさんがイ・ダルを連れて帰国するとは思いもせずに。



そして帰国して早々、
「俺は元々チャンミンが欲しいというより幸せでいてほしいって気持ちの方が大きかったけどさ、ヤツは違う。完全にチャンミンを吹っ切らないと進めないんだ。悪いけど頼むな、ユノ。」
そんなことをハヌルさんから言われるとは。



ヤツがチャンミンへの想いに懸けてくると言うなら、俺だって全力で阻止するしかないだろ。
子供じゃないんだから!なんてチャンミンのお叱りは後からゆっくり幾らでも聞くからさ。




生涯共に生きるのは、チャンミンただひとり。
そうだろ?チャンミナ。












*********************



おはようごさいます、えりんぎです。



京セラオーラスが終わり、さみしく思う間もなく日産のお知らせとか(*≧艸≦)ヒャ~~!
それにしても会場の一体感が半端なく、ペンラ隠してからの『We are Tーー!』が綺麗すぎて、アンコの掛け声が会場でひとつになって本当に胸アツでした~。゚(ノ∀`*)゚。


ユノがいてチャンミンがいてスタッフさんがいて、そしてファンがいて。
ユノがよく言う、『あたたかい』ってこういうのを言うんだなって。
自宅でwowwowを鑑賞されていた方もきっと同じように感じられたと思います。



それにしてもチャンミンの撮影会、、、可愛かったww
ユノってば撮られ慣れてますね。
「べつに、いつものコトだし。」ってな具合でにこやかにポーズしたり、チャンミンのセルカ(でも背景はユノ)も通常なんでしょうね~♪
はぁ、、、幸せヽ(〃∀〃)ノ










さて《APPLAUSEー恋慕ー》は今回のユノsideで完結のつもりでしたが、なんだかおかしな方向へ突っ走っちゃいました( ̄∇ ̄*)ゞ


実は、APPLAUSEといえば読者さまとの間で意見が分かれ悩んだ話でもあります。
好き勝手書いてるようで一応私も迷うんですよぅ。
『えりんぎさんの話はいつも結局ユノがおいしいところをもってく。』とか。
『真剣にモデルという仕事へ向き合ったチャンミンに辞めてほしくない。』とか。
『イタリアへ行って自分を試すべき。』とか。


私のなかでハッピーエンドはひとつ。
けれど、ん~、どうなの?って。
そしたら今回ユノの夢にでてくる妄想を友人がしてくれまして、それは私もそう思っていたことで。
「イ・ダルはそれほど危険で魅力的な存在だから全て捨ててもユノを選んでね、チャンミン。」って。


それで吹っ切れまして完結まで無事書くことができたんですよ。
でもずっと、『チャンミンのもうひとつの可能性』妄想がぐるぐるしてまして、結局夢という形で書いちゃいましたね~( ̄▽ ̄;)
お目汚し、モウシワケアリマセン。。。


ちなみに、初めて本気で愛した人を別の男に奪われ忘れられないカメラマンユノがモデルとは真逆の地味でオタクなチャンミンと出会う妄想までしていた私。なんちゅうイ・ダル萌え(;・∀・)



ということで、次回、完結です。





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