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HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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【ホミンホ合同企画ミーアゲ(meeting again)】あなたが笑えば~最愛~その後21



































朝の光が降り注ぐ居間ではチャンミンとソユンが並んで座り、エナからの説教に身を縮ませていた。
正座した膝の上に置かれた両手や丸っこくカーブを描く背中が大小の山になって初対面とは思えないほど似たような二人だった。



「まったく、…約束の時間が過ぎてもいらっしゃらないから心配したんですよ。それが何やら庭が騒々しくて覗いてみたら三人勢揃いとは。ソユンさんは行儀見習いのはずなのにいきなり庭から出入りとはお行儀悪すぎますよ。チャンミンも同罪です。」
仁王立ちしたエナは大袈裟なほど怒っていて、どうしてそこまでと思いつつチャンミンは頭を垂れるしかない。
エナにしてみれば、チャンミンやユンホと同様ソユンが来るという今日をどれほどの緊張や戸惑いでむかえたことか。
可愛い息子同然のチャンミンを悲しませる存在へどんな態度で接すればいいのだろう。
昨夜は眠った気がしなかった。
ヤクザの幹部の孫で高校生なんてとんだヤンキー娘だったらどうしよう。



大らかさがウリのエナがめずらしく神経質になり今か今かとソユンの到着を待っていたのに、時間が過ぎても来ないばかりか悩みのタネである張本人たちが仲良く庭で談笑してるではないか。
背筋をピンと伸ばし緊張した面持ちでハキハキ喋ってる子がソユンだとエナはすぐにわかった。
利発そうな笑顔はとてもヤンキーには見えないし、今どきの高校生としては純朴そうだ。
そしてエナへ背中を向けたユンホがなぜ上半身裸で寝起きの格好なのか、チャンミンがどうして気まずそうに笑っているのか、いまいち事情がのみこめないエナだがその平和な雰囲気になんだか無性に腹が立ったのだ。








そしてエナが目にした平和な談笑は、ユンホにとってとてつもなく恥ずかしいものだった。
系列組と言えど他の組の関係者に情けない姿を晒してしまった。
修羅と呼ばれ若くして組を継ごうという男が人ひとり見当たらないだけであれほど狼狽えるなんて。



「っ、すみません!お庭があまりに素敵なのでつい夢中になってしまって、」
「いえ、僕がソユンさんにサンタサン太を紹介したくて連れ込んだんです。」
「違うの。私が真っ直ぐ玄関へお邪魔すれば良かったのにチャンミンくんへ話しかけちゃったから。」
「違うよ。ソユンさんを誘ったのは僕だし。」


おいおいおい、とユンホはかなり面白くない。
どういうつもりで自分へ言い訳がましく訴えてくるのか。
チャンミンとソユンをどのように紹介するべきか、頭を悩ませた自分がバカみたいじゃないか。
それほど二人はあっという間に打ち解けたらしく、ユンホを前にしてお互いを庇いあってる。



「うちにも昔、錦鯉がいたの。今ではそこが池だったのも忘れるくらい渇れちゃってるんですけど。なんだか懐かしくて、…」
感慨深げに話すソユンへ、サンタサン太で良ければいつでも見に来てくださいなんて言うお人好しのチャンミンを見てるとユンホの胸がチクりと痛む。
ソユンにとったら此処は半年後に自分が住む家になるのだから。
そして自分はそれをなんとしても阻止しようとしている。




「ソユン。エナさんが待ってるだろうから先ず中へ入ろうか。自己紹介はそれからにしよう。」
コホンとひとつ咳払いして年長者らしく威厳をもった落ち着きで言ってみるユンホだが、「もう自己紹介はしちゃったものね、チャンミンくん。」なんて笑い合ってる高校生二人組を見てピクリといちいち反応してしまうユンホだった。
それにユンホの格好もいけない。
会合の日は極道らしくダークなスーツをこれ以上ないほど格好よく着こなしていたのが、今は半裸の寝起き姿。
それも首筋から鎖骨、胸や腹にまで真っ赤な花を散らせた卑猥な格好を堂々と晒すから、恥ずかしいのかチャンミンの態度が不自然なほどよそよそしいのだ。



「それにしても庭に緑がいっぱいだからか、そんなに虫がいるんですか?」
そうソユンが真剣に聞いてくるから、最初何のことかとユンホは首をひねる。
湿度が高く晴れれば気温がぐんぐん上がるこの季節は確かに虫の発生率は高い。
そろそろ庭の植木は消毒剤を撒く頃合いだろう。
そんなことを考えてるユンホの隣で茹で蛸のようなチャンミンが慌てふためき、あまりの挙動不審さに他の二人が壊れたのでは?とそれは心配するほどで。



「チャンミナ?」
「っ、ユノ!もう、…はやく着替えてきてっ!///」


「そうですよぅ。虫刺されは薬を塗った方が痕に残りませんよ?」


にっこり笑顔で言うソユンにそれは誤解だと流石にユンホも訂正できず、自分の胸へ視線をおとした後は苦笑いで返すしかないのだった。










そんな初顔合わせだったとはエナが知るよしもないが、チャンミンとソユンの様子からお互いすんなり打ち解けたのがわかった。
「はぁ、…もういいですから朝ごはんにしましょうか。まぁ誰が行儀悪いって、ここの主人が一番行儀悪いんですからお説教はおしまいです。チャンミンはユンソクさんとユンホ坊っちゃんを呼んできてちょうだい。ソユンさんは私のお手伝いですよ。」
エナがそう言えば二人して声を揃えて返事して同時に足を崩して痺れたと笑いあう、まるで姉弟のようだ。



「私、お菓子作りは得意なんですけどそれ以外はまったくダメなのでご指導よろしくお願いします!」
痺れた足で立ち上がりペコッとお辞儀してよろけるソユンをチャンミンは可笑しそうに笑い、お腹ペコペコですと腹を擦りながら立ち上がったチャンミンも思わずよろけるから今度はソユンが笑った。
そんな二人をエナは複雑な笑顔で眺める。
この二人の笑顔ができるだけ長く続けばいい、そう思いながら。



元はチャンミンが使い今はユンソクが使っている部屋へチャンミンは行きユンソクへ声を掛け、その後ユンホの部屋へ足を向けた。
とにかく着替えてきてと庭から追いやった後、なかなか戻ってこない。
おそらく仕事の電話でもはいったのだろう。
ユンホは本当によく電話をしていてその殆どが仕事関係の電話なのだが、場の空気をぷっつりと断つ軽快な音がチャンミンは好きじゃない。
ライバルは?ともし聞かれたら迷わず“電話”とチャンミンはこたえるだろう。



8歳でこの屋敷へ来た頃はまったく読み書きできず、学校だって行ったことなかった。
学校へ通うようになりユンホの協力とチャンミンの努力で学力が他より抜きでるようになってもチャンミンの世界は小さく、この離れとユンホの世話だけに明け暮れていたのだ。
だから友達と呼べる同年代の人間がいない。
ふたつ年上のハイルは友達と言うより兄弟に近く、今でも可愛がってくれるハイルの友人達だってあくまでハイルの弟としてチャンミンを見ていた。
仕事抜きにしても強固な絆が伝わるユンホとジノの関係やその他大勢いるユンホの友人達がチャンミンは少しだけ羨ましくもあるのだ。






静かに襖を開ければ案の定ユンホは電話をしていた。
しかもいまだに上半身裸のままとは自分が説教されてる間何やってたんだよとチャンミンはむすっと口を尖らせる。
そんなチャンミンにユンホが気づき目線でおいでと言うがチャンミンに仕事の邪魔をするつもりはない。
襖から一歩入った足をそのまま引いて、静かに閉めるつもりの襖がかたくて動かない。
あれ?と見れば、電話中のユンホがそれをがっしり押さえてるではないか。


「ああ、そうしてくれ。あとで俺からも連絡を入れておくから変更はなしだ、いいな。」
真剣に通話するユンホはチャンミンを見ようとしない。
それなのに襖を押さえる手が緩むこともなく。
むっとしたチャンミンは仕方なくそれを諦めくるっと背を向け居間へ戻ろうと思う。
ユンホの電話は長いのだ。


──っう、…と一瞬の息苦しさ。


それは首根っこを引っ張る手によるもので。



「だからそこらへんはお前の判断でやってくれていい。ったく、せっかくの休みに朝っぱらから電話してくるなよ。」


仕事の電話が続いてるからチャンミンは声が出せない。
それなのに捕まれた襟首をぐいぐい引かれ、気づけば後ろ足で部屋の中央まで来てしまった。


っもう、ユノ!!


声に出さず文句を伝えたいがユンホは通話したままチャンミンを見ないからチャンミンの口元はますます尖ってくる。
「ああ、わかってる。それについては調査済みだからデータをすぐ送る。ちょっと待ってな。」
そう言い終わるかどうか、耳に当てたスマホはそのままに片手で器用にチャンミンをひっくり返しチャンミンの尖らせた唇は瞬きする間もなく重圧に押し潰された。


「っんんーーーっ!///」


あまりに突然のそれにチャンミンは自分の口を塞ぐのがユンホの唇だと気づくのが遅れるほどで。
目を見開いたチャンミンの視界がユンホの長い睫毛を捉える。
開くと奥二重になる瞼から高い鼻梁の影にさえうっとりしてしまう自分をチャンミンは情けなく思うのに、



「え?っおい、ユノ?どうした?」
近すぎるそれから漏れ聞こえる声はチャンミンの予想通りジノのもので。


潰された唇がやんわり揉みしだくように擦りつけられ。


「ユノ?悪かったって、…お前、チャンミンと久しぶりにゆっくりするつもりで昨夜も速攻仕事終わらせて帰ったもんな。もう邪魔しねぇからさ、データだけはすぐに送れよ?おい、わかった?」


つい聞こえてしまう会話にチャンミンの頬は上気し、その熱を奪うようなユンホのキスはチャンミンが逃げることを許さない。
返事をしてほしいのに素知らぬふりで舌を割りいれてくる人が真面目なチャンミンには信じられず、ふと出来た隙間に思わず「はい!」と答え、ついでにユンホの舌を噛んでしまった。








そして電話口から聞こえるユンホのものじゃない返事とユンホの驚いた声に意味がわからず戸惑うジノだったが、実は結構慣れっこだからどうせチャンミンだろうと苦笑いするしかない。
通話の途中で急にチャンミンに抱きつきでもしたのだろう。
それで驚いたチャンミンに蹴飛ばされたに違いない。
そう予想したジノだったが、実際は少しだけ違って。
電話の向こう側で思わず噛んでしまったユンホの舌をせがまれるままチャンミンが舐めていることなど想像すらできないのだった。











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おはようございます、えりんぎです。


明日も更新しますよ~、もちろん(๑•̀ㅂ•́)و✧

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