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HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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【ホミンホ合同企画ミーアゲ(meeting again)】あなたが笑えば~最愛~その後31



































「…なんだ、その顔は。」


「いえ、…」



意味ありげに視線を寄越すロジンへそう呟いたのは、後部座席に凭れ目を閉じていたガンソクだ。
まさか気づかれていたとは。
コホンと咳払いでごまかし咄嗟に口元を引き締めるロジンだが、やはりこの1週間ほどのガンソクを思い出すと自然に口角があがってしまうのだ。



任侠の徒と呼ばれた先代から組を継いで以降、思えばガンソクほど組の繁栄に身を尽くした男はいない。
たかが経済ヤクザと時に蔑みの対象で噂されても、結局はどの世界だろうが金を稼いだ者が勝ちあがる。
そしてそれを証明するように表裏を使い分け事業を広げていくガンソクによって東神会も本家での地位をかためていったのだ。
その為か、本家浩道組ではガンソクの早すぎる引退を不安視する声が多く、何かと雑用を押しつけてはユンホを試そうとするきらいがあった。



最近10年の服役を終えて出所した“暴れ竜”と呼ばれる男へ要職を用意した浩道組だったが、時代の流れが読めず夜の街で暴れる男に手を焼いているという。
その矛を収めてほしいなどと無茶な依頼をユンホはどうするつもりだろうか。
このところガンソクの気がかりがそれだったのだが、この1週間はそれすら忘れたようにさっさと帰宅していた。




自分を待っている男がいるのだ。



その昔、生意気にも“おじさん”と宣ったこまっしゃくれた子役。
小さな劇団のすべてを背負ったように振る舞う勝ち気で我儘な子供に最初こそ苛立ちを覚えたガンソクだったが、勝ち気が負けず嫌いの努力家へ我儘が素直な正直者へ変わるのにそう時間はかからなかった。
気づけば篠笛を聴かせろと屋上へ引っ張った。
誰でもよかったわけじゃない、その篠笛の音こそが疲れたガンソクに癒しを与えたのだ。









「社長。そろそろ彼にバレるのも時間の問題かと。」
そうつぶやいたロジンへ、何の話だとでも言いたげにガンソクは眉を寄せる。
「そんな回りくどいことをせずに素直に言ったらどうですか?彼だってそれを待ってるでしょうに。見ているコチラがもどかしくて、まるで、…」
「…まるで?」



「まるで中学生の恋愛です。」


はっきりと言うロジンへガンソクは明らかにむっとするが、特に何も言わない。
自覚があるから言えないのだ。
甘い言葉のひとつやふたつ簡単に吐いてきたガンソクだが、なぜか昔からユンソクへはうまくいかない。
仕事では真剣に向き合い叱咤激励してきたガンソクもいざプライベートになると可笑しなくらいぎくしゃくしてしまう。
だからわざと素っ気なく接し、興味もないのにユンソクの周りの人間へ手を出してしまう。



冷淡、移り気、浮気性、…それは以前ユンソクを紫陽花に例えたガンソクへユンソクがこぼした言葉。
ユンソクにとってガンソクはそういう男らしい。
確かに間違ってはいない。
だが紫陽花の意味はもっと違うところにあるのに。





「食事中はどんな会話をされてみえるのですか?」
これはロジンにとって大いに興味を引かれる疑問だった。
ロジンが見るにガンソクはユンソクを意識すると身近の人間に色目を使ってしまう困った性質をもっていた。
それでも若い頃はロジンも気づかず後になってそうだったのかと理解したくらいだが、最近のチャンミンへ対するちょっかいなどはまさにそれだ。
それに気づいているのはロジンくらいだろう。
気丈に振るまってもショックを隠しきれないユンソクと動揺しまくるチャンミン、そしてチャンミンに関しては極端に視野の狭いユンホが振り回されるさまにロジンは苦笑いしか浮かばない。
そのユンソクとこの1週間はふたりきりで食事を摂っているのだ、気にならないはずがない。



「…大したことは話さない。」
ロジンにとって予想通りの反応をガンソクは示す。
「UM芸能との窓口として私は長年彼とも会ってきました。そのたび彼から出演映画のDVDを頂きましたが、社長はそれを必要ないと言って私へ返してきましたよね?」
「っ、…それがどうした?」
相手は自分のボスだ、自重しようと思うのに思わずロジンは本来の意地悪な性格が出てしまう。
「いえ。あのDVDをどうしたのかと彼に聞かれたので。会社の資料として保管して社長はいっさい観てないと正直に答えてしまいました。彼がヘンな顔をして首を捻るんでつい資料室まで行って調べてしまいましたよ。」
冷静沈着なガンソクが動揺するのはめずらしい。
ロジンはなんだか楽しくなってきて口調も軽やかになっていく。



「保管してあった場所にちゃんとありましたけどね。」
「…当然だ。」
「ふっ、…」
「っ、なんだ?」
「いえ別に。急な引退宣言だったこともあって彼の引退作品が売り切れてプレミアがついてるそうですよ。今からでは手に入りませんからね、念のため。」
「俺には関係ない。」
「ふふ、」
「ロジンっ!」
ちょうど屋敷へ到着した為、助かったとばかりロジンは車を降りる。
すぐにむすっとした面持ちで出てきたガンソクへ申し訳ありませんと一応丁寧に謝罪をし、前を歩くガンソクに隠れてニヤリとしてしまうのはどうしようもない。


資料室で保管していたDVDをロジンは感想を求められても困らないようひととおり目は通していた。
それが最近調べたDVDは保管場所こそ1ミリのズレもなくあったのだが、よほど慌てていたのだろう、DVDのシュリンク包装がそのままだったのだ。



それが何を意味するのか。
購入したものじゃなく、彼の手を通したものが欲しいとは冷酷非道の名が泣いてしまう。と困ったようなそれでいてなかなか見られないガンソクがめずらしく微笑ましいような複雑なロジンの心中だった。













ガンソクが屋敷へ帰り、まず一番に向かったのは書斎だった。
ロジンの含み笑いには何かしら意味がある。
先日、ユンソクから本を貸してほしいと頼まれ勝手に探せと言ったばかりじゃないか。
もしかして、という気持ちが表に出ないよう普段通り堂々と振るまい、書斎で目的のものを動かした形跡のないことにホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、


バタンッ、と乱暴に開いたドアへガンソクは驚きの表情を抑えられなかった。





「…ユンソク、」
そこに立っていたのはこの1週間穏やかな関係を築いていたユンソクではなく、白い肌を紅潮させ震えるほど怒りをあらわにするユンソクだった。
「っ、酷い、社長。僕がどんな思いで手を尽くし探し回っているのか、…貴方はどうしてそこまで、…」
真っ直ぐ睨みつけてくるユンソクをガンソクはすぐに冷静さを取り戻し見つめた。
どうせすぐにバレると思っていたのだ。
ユンソクが訪れる不動産会社へ前もって手をまわし、時には優先的に誰かを紹介し、時には強引に断らせた。
断られてもなかなか諦めないユンソクにガンソクも持久戦を強いられてきたのだ。



それをつい先程、
「小中学生が好きな子を虐めてるようにしか思えません。」とロジンに言われたばかりで。
ガンソクはそれも否定はしない。
どうしてかガンソクはユンソクを前にすると社長であり組長の仮面が剥がれ素の自分が顔を出す。
冷静で冷酷に成らざる得なかった以前の、熱くそして執着する自分を。





「貴方はそんな卑怯な手を使ってまでチャンミンを手元から離したくないんですか?」
「ユンソク、それは違う。」
「違わない。息子へ譲ったチャンミンへ未練たっぷりなのは見ていてすぐにわかります。だからって、」
「っ、違うと言ってる!」
声を荒げたガンソクへ一瞬ユンソクの動きが止まり、それを見逃さずガンソクの腕がユンソクを引き寄せる。
今度は今までと違う、力の限り閉じこめるような抱擁だった。
「しゃ、…っ、」
「お前はどうして、…っ、…!」
あまりの力強さにユンソクの細い身体がしなり、顔をしかめたユンソクへガンソクは奥歯を噛みしめる。




昔からどれほどの年月が経とうが変わらない。
ユンソクへは手が出せないのだ。
もうあの頃の子供で純潔なユンソクではない。
事務所のためガンソクじゃない男へ身体を拓き、何度か女優とも浮き名を流した。
それでもガンソクの中でユンソクは綺麗なまま存在し、抱きしめることすら躊躇してしまうのだ。






「…社長?」
次第にガンソクの腕が緩み、軽く囲むような抱擁になるがユンソクは逃げるでもなく立ち尽くしたまま。
「まだ、…もう少し、此処にいろ。お前の役者人生の半分もまだ聞いてない。全部話し終えるまで新居を探すのは許さない。」
ボソボソと聞こえる声になんて勝手なんだとユンソクは呆れた。
それなのに自然と持ちあがる頬がユンソクは悔しくてたまらない。
触れるか触れないかの不自然な距離で抱きしめてくるガンソクの胸にユンソクは額をあずけ、頬ずりするようにガンソクを感じる。



そしてふと窓から見える景色へ目をやり、
「あ、…あれは紫陽花?」
そろそろ季節も終わりだろうそれは、ユンソクがよく知る紫陽花ではない。
離れにもある手鞠状の艶やかな青紫ではなく、密集した小さな蕾を囲むように花弁が覆う、真っ白な。


ああ、…と、ガンソクがチラッと視線を向ける。



「アレが俺の言う紫陽花だ。ユンソク、…子役時代にアレになれと言ったな。もうずっと、お前は俺にとって紫陽花だ。」



それだけ言ってガンソクは離れていく。
それ以上ユンソクが何を聞いてもガンソクは答えようとせず、いくら新居を探しても無駄な労力を使うだけだと傲慢な態度を崩さなかった。
だから、…どうして、
それをガンソクは頑なに口にしない。
ユンソクが知りたいのはたったひとことなのに。






そして後日ユンソクが調べたガンソクの書斎から見える真っ白な紫陽花は、“ガクアジサイ”という種類のものだった。
蕾に見えた小さな粒が実は花弁で、まわりを囲むのはガクらしい。
紫陽花は土壌によって色を変えるので、真っ白な紫陽花はめずらしいがもしかしたら意図的に土壌を調節してるのかもしれない。



そして花言葉は、『謙虚』。
生意気な子役へ向けた助言としてはピッタリじゃないかとユンソクはおかしかった。
けれど、ガンソクにとってユンソクは紫陽花だと言った。




そしてその意味はまだ、──教えてもらえそうにない。
















*********************



おはようございます、えりんぎです。



破天荒で無茶苦茶だけど可愛いユノと所作の美しさや気遣いが光る王子さまチャンミンのファンミも終わってしまいましたね。
私、お部屋のコーディネートは毎回『お互いのバースデー』や『お互いに似合う部屋』とか、『お互いに部屋をプレゼントするとしたら』とか、、、←全部、一緒では?(;゚∀゚)
そんなのがいいなぁ。。。




そしてカムバもすぐ!
ティーザーも出てワクワクですねヽ(〃∀〃)ノ
このお祭りをみんなで楽しみましょう♪




そしてお話ですが、、、
念のため言っておきますが、一応ホミン小説です。スミマセン(;´v_v)ゞ


この小中学生のようなオジサンカップルがどうにかならないと終わりそうにないオマケ話のため、しばらく我慢を。←私もホミンじゃないとツラいんですよぅ、助けて~(/_<。)




そんなわけでもうしばらく続きます。
いつも沢山の拍手やポチをありがとうございます♪


では!











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