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HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

【ホミンホ合同企画ミーアゲ(meeting again)】あなたが笑えば~最愛~その後34


































一目でわかる大きな亀裂。
衝動的とは言えどうしてこんなことをしてしまったのか。
床に転がったままの篠笛をチソンはただ呆然と眺めていた。



これではもう音が出ない。
ユンソクは静かに目を伏せ、落としたまますぐ拾わなかった自分を悔いた。
一度壊れてしまったものは二度と戻らないのかもしれないとガンソクとの関係を思う。
悪いのは目の前の若い男じゃなく、今さらのように出てきた自分ではないかと。
それをこの篠笛が教えたのだろうかと歌口から胴の半分以上に渡ったヒビを見つめた。



誰よりも顔に出ていたのはチャンミンで、ぽっかりと口を開けみるみる真っ青になっていく。
自分がチソンの激情を煽ってしまったと罪の意識に囚われ申し訳なさにユンソクを見ることもできない。
そんなチャンミンをユンホはぎゅっと一度だけ抱きしめ、篠笛を拾いあげようと一歩踏み出したとき。



「これは酷いな、…」
いつの間に玄関を入ってきたのか、それを拾いあげたのはガンソクだった。
手のなかの篠笛をまじまじと見つめ傷の具合を確かめるガンソクはスーツ姿で、涼しい顔をしているが余程慌てて来たのだろう、首筋を汗がつたっていた。
「父さん、…一足遅れましたね。」
その場にいた誰もが予想外のガンソクの登場に息を飲み言葉が出ないが、唯一ユンホだけが平然としている。



「すべての責任は父さん、貴方にあります。ユンソクさんへ弁償してやってください。」
何か含んだような物言いでガンソクへ挑戦的な視線を向けるユンホをガンソクも苦笑いで返す。
そんな親子のやり取りをチャンミンはわけが分からず、ただ二人を交互に見比べるだけだった。



「…お前は、これが狙いか?」
「いえ、そんなつもりは。けれど、そろそろいいでしょう?チソンさんにだって他にはない特別な感情を持っていたはずです。少しぐらい誠意を見せたってバチは当たらない。」
淡々となされていく会話。
不思議なものでユンホがガンソクへ歯向かいチャンミンを渡さないと宣言してから、それまで表面上うまくいっていた親子関係に大きく波風が立つも結果驚くほど距離が縮みお互いを理解するようになっていた。



はっ、とガンソクが息を吐く。
仕方ないなと言うように口角を持ちあげて。



しんとした静寂のなか、ガンソクはユンソクの手を取り持っていた篠笛を渡す。
お互い見つめあっているのに何を言っていいのか、周りの刺すような視線から逃れるようにガンソクは咳払いを一度だけ、そして自らのネクタイに人差し指を引っかけた。








「わぁ、…」
チャンミンは思わず言ってしまって、慌てて両手で口を押さえる。
初めてではない。
けれど何度見てもため息の出るような美しさだった。





ネクタイを抜いて上着を落とすガンソクを誰もが一定の距離をあけて眺めていた。
50を過ぎても引き締まった身体と長い手足。
チャンミンはガンソクがモテる理由をわかる気がした。
チャンミンにとって勿論ユンホが一番だが、ガンソクも格好いいのだ。
歳を重ねた分だけ刻まれたシワに男の深みが増し、そのうえワイシャツの下でしっかり存在感を示す広背筋は若者にも負けないたくましさなのだから。
「こら。」
「っ、わ!」
思わずユンホがチャンミンを目隠しするほど凝視してしまうのも無理はない。
それはチャンミンだけじゃなくユンソクやチソンも同じだった。






庭を向いて立つガンソクの背中は多少逆光になるものの、それがさらに陰影を濃くし見るものすべてを惹きつけて離さない。


──社長、…と、吐息のようなつぶやきはユンソクだった。




月を背に今にも飛び立たんと躍動感たっぷりに舞う天女。
目が眩むような色彩が背中から腰を彩るのに、どこか柔らかいのは天女によるところが大きい。
どこまでも慈悲深い微笑みは優しく、篠笛に置かれた指は軽やかに音譜をなぞるのだろう。




何度見ても魅了されるとチャンミンはうっとり見入っていた。
そして前回は自分に似ていると感じた天女が、ユンソクを知ってみればユンソクにしか見えない。
ガンソクはどこまで彫り師へ注文をつけたのだろう。
篠笛へ添えた小指の癖まで同じじゃないかとチャンミンは可笑しくなってきた。
だから、「ユンソクさん。」とガンソクの刺青へ声を掛けてしまった。
ガンソクは不自然なほどビクンと動揺し、鮮やかな刺青がほんのり赤みがかっていく。
「…チャンミン、…からかってるのか?」
低くドスのきいた声もチャンミンはまるで恐くない。
「だって旦那さま、…ユンソクさんがいる。」
「っ、なにを、…!」
「前に見たときは天女の美しさに驚くばかりでしたが、今は違う驚きで胸がいっぱいです。」
冷酷非道と謳われた男もこれほどのキラキラと輝く眸を向けられたらどうにも調子が出ず、
「手の甲にあるホクロまで一緒なんて。」
そこまで言われ、もう観念するしかないのかとガンソクが大きく息を吐いたその時、後ずさるような仕草を見せたのはユンソクだった。



ガンソクは目線だけで振り向き、悲しそうに佇むユンソクを捉える。
「ユンソク?」
どうしてそんな顔を?とガンソクには理解できず、長年の想いそのものの刺青がユンソクへ不快感を与えたのかと不安になった。
ユンホの術中にはまり、ガンソクは誰にも晒すつもりなどなかった背中を今こうして晒している。
それはすべてユンソクの為だというのに。



「…社長、…」
「どうした、…ユンソク。」


「誰にも見せないはずの背中を、…チャンミンには見せたんですね。」


それだけ言ってうつ向いてしまったユンソクを、ガンソクはもどかしくそしていつまでもチャンミンにこだわるユンソクがどうしようもなく愛おしいと思う。
ユンホの計画通りに動くのは癪なガンソクだが、それでも今此処で言わなければ一生言えない気がした。


ガンソクは無言のままユンソクの前へ行き、ユンソクから再び篠笛を取りあげる。
ふぅと息を吹きこめばまるで音が出ないわけじゃなく、内径は皮一枚で無事だったのを確認した。



「これは知人の笛職人へ修理に出しておこう。お前の子役時代から一緒にやってきた篠笛だ、簡単には手離せないだろう?だが亀裂が酷い、期待はするなよ。」
ふと顔をあげたユンソクと視線が合い、昔から変わらない澄んだ眸にガンソクの胸は年甲斐もなく高鳴る。
どうしてかユンソクにだけは若い頃からうまく接することができない。
わざと情事痕を見せつけたり他に気のある素振りをしてしまう。
だがそれもこの歳になってもう終わりにしなければ、一生ユンソクと人生を重ねることはできないのだ。



「その代わり、背中の篠笛は一生お前のものだ。…それで、いいか?」



百戦錬磨のガンソクがやっと言えたセリフは語尾が聞き取れないほど尻すぼみで、でもそんなことがユンソクにとって嬉しさに変わる。
どう答えればいいのか、ユンソクは「はい」とだけ答えた。
それ以上言葉にしたら泣いてしまいそうだと思ったのだ。













*********************




おはようございます、えりんぎです。



みなさん、カムバ祭り楽しんでますか?ヽ(〃∀〃)ノ


『運命』中毒性のある楽曲にMVがもう本当に格好いい!!!(*≧艸≦)
心配していた女性ダンサーも背景となり、ぐいぐいくるエロさというよりは視線ひとつでズッキューーン!って感じでしたね。


大人になってますます色気を増したユノの『運命』は東方神起になったこと。
そしてチャンミンに出逢ったことだそうですよ~♪
そりゃあ、「僕の人生の半分を覚えていてくれる人」ですからねぇ~(*゚∀゚)=3





怒濤の露出に嬉しい反面、心配にもなります。
少しは休めてるのかな?とか。
けど今はそんなこと考えてないでしょうね。
前へ進むのみ。
そして私たちも応援するのみ、ですね。


輝くような2人の笑顔がたくさん見られますように!







そしてコチラのおじさんカップルもやっとです。あと一話おつきあいください。




いつもたくさんの拍手やポチをありがとうございます♪



では!









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