HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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【ホミンホ合同企画ミーアゲ(meeting again)】あなたが笑えば~最愛~その後36


































青みがかったダウンライトに浮かぶ幻想的な壁面。
たっぷり二面を使った水槽を悠々と泳ぐ熱帯魚たち。


今夜もアクアリウムバーは女性客やカップルで賑わっている。
そしてチャンミンも夏休みになり、毎晩のように夕方から22時までバイトに入っていた。




21時を半分ほど回った頃、ひとりの男性客が静かに店のドアを押した。
目立たないようにしていても均整のとれたスタイルがどうしても目を惹いてしまう。
「お久しぶりです。」
そしてその男性客がカウンターへ座るか座らないかのタイミングで店長がいち早く挨拶にむかう。
「ああ。なかなか来られなくて悪いね。」
去年、毎晩のように通っていた頃より格段に男らしく、落ち着きと内に秘めた迫力を纏って現れた男。
「いえ、お噂はかねがね。今夜はハイルが休みですから、それでいらしたということですね。少し早いですがあがらせましょうか?」
「いや、いい。久しぶりなんだ、ゆっくりさせてよ。」
にっこりと笑って水槽へ目線をやった男はすぐさま意地悪げに口角をあげ、
「どうも最近は接客もしてるらしいからな。…ってことを、昨晩たまたま聞いたんだけど。」



「あ、すみませんユノさん。ご報告が遅れまして、…」
目の前の男は怒ってるわけじゃない、現に口元は笑みをたたえてはいるが。
「べつに文句を言いに来たわけじゃない。人が足りないときにコチラからやってみたいと言ったらしいからな。」
それでも店長の背筋にヒヤリと悪寒がはしり、思わず腰がひけてしまう。
皿洗い専門で雇ったものの1年も経てばそれなりに何でもこなせるようになってきた。
それにあのビジュアルだ。
ホールが一気に華やぎ女性客の視線が集中する。
店をより向上させる努力を怠るのは店長として職務怠慢だと言い訳をして少しずつボーイの仕事を覚えさせていたのだ。









それが昨夜、
「明日は俺休みだからチャンミナ頼むな、ホール。」
浮かれた様子のハイルがつい口を滑らせて、なんとか誤魔化そうとするチャンミンだったがユンホはそう甘くない。
じろりと睨み、「隠し事をするなんて、遅い反抗期か?」とひとこと言えば、カァっとチャンミンの頭に血がのぼった。
チャンミンはユンホから子供扱いされるのが嫌なのだ。
反抗期なんて子供が親にするもので、恋人にするものじゃない。 
「僕はお金をもらって仕事をしてるんだから、できることを最大限にやるべきだと思う。いろいろな経験をしたいって僕が店長へ頼んだんだからユノは余計な口出ししないでよ。」
これは隠し事ではない。
チャンミンの行動すべてにユンホの許可がいるなんておかしいとチャンミンは怒りのまま部屋をあとにして勝手に寝てしまった。
そして朝起きたらユンホは早朝から仕事へ出ていて会えず、──の、今だった。




ユンホだっていつまでもチャンミンを縛るつもりはない。
昨夜ハイルの口から初めて聞いて、つい意地悪な言い方をしてしまったと多少は反省したのだ。
接客業も立派な仕事で、人見知りするチャンミンにとって将来役立つだろうとも思う。
が、やはり心配なものはどうしようもなく、ハイルが休みなのもあってチャンミンには内緒で迎えにきてしまった。





「見た目のわりに大人しいんで最初は心配したのですが、それが結構そつなく接客をこなしてます。丁寧ですし気が利きますし、お客様にも“今日はあの綺麗な男の子いないの~?”なんて聞かれるようになって、…あ、…」
チャンミンを褒めるつもりで話し出した店長だったが、ユンホの目つきがどんどん険しくなるから思わず口をつぐむ。
するとタイミング悪くチャンミンがホールへ出てきて、カウンター席へは気づかずテーブル席へ向かった。
細身の体に白シャツと黒のロングエプロンがよく似合う。
テーブル席では4人の女性客が待ち構えていて、どこかぎこちない対応が逆に新鮮でウケるのだろう、矢継ぎ早に質問を浴びせチャンミンの反応を楽しんでいた。




「アレで、…そつなく?完全に客に捕まってるじゃないか。ここはボーイズバーじゃないぞ。」
ぶつぶつ言うユンホをまあまあと店長が諭す。
あれくらいは日常茶飯事で、客との多少の会話はサービスのうちだと分からないユンホではないのに。
それよりこの機会に店長はユンホへ相談したいことがあった。
それを話すなら今なのに、ユンホのカウンターテーブルを鳴らす人差し指に気が散って話の糸口がつかめないのだ。
「ユノさん。それより最近この界隈で暴れているヤクザをご存知ですか?同じ弘道組系列ではありますが、明らかに縄張りを無視して名を売ってますよね。」
「ああ、…」
「ユノさん?」
聞く気がないのかユンホの返事は上の空で店長は思わずため息を吐いた。



そしてテーブル席では酔って盛り上がった女性客が順番にチャンミンと写真を撮っていた。
ユンホと同年代と思われる女性客は嬌声をあげ抱きつかんばかりにチャンミンへ腕をまわしていて、チャンミンも戸惑いながら顔はにこやかに対応している。
そんな客も初めてではない。
最初こそ慌てふためき逃げ帰ってきたチャンミンだったが、やっと軽く受け流すコツをつかんだようだった。
そうして成長していくんだと温かく見守る店長だが今夜はそうさせてもらえそうにない。
なぜなら突き刺すようなオーラを発する男が目の前にいて、それもこの店のオーナーなのだから無視もできない。
「あ、あの、…チャンミンを呼んできましょうか?」
「……いや、いい。接客中だ。」
そう言いつつカウンターを鳴らす音は益々大きく強く、傷をつけないでくださいよとも店長は言えず仕方なく席を離れた。
とにかくチャンミンをあの客から離さないことにはユンホと話が出来そうにないと踏んだのだ。





キャーッとひと際高い歓声に店長は振り向く。
今夜の女性客は少しタチが悪いらしい、しなだれかかった女性が調子にのってチャンミンの頬へ口を寄せていた。
そろそろ止めどきだろうと動いた店長へ目を見張るような俊敏さを見せたのは勿論ユンホだった。



「お楽しみのところ申し訳ありません。」
ぐいと引き寄せた体を胸に収め、目を真ん丸に見開き驚くチャンミンを一瞥もせず、ユンホは女性客へ極上の笑顔をむける。
酔って嬌声をあげていた女性達が一斉に息を詰め、ユンホを凝視した後ため息ともつかぬ息を漏らした。
「ユ、ユノ?」
チャンミンの呼び掛けにユンホは一切こたえず、店長へ目線で合図しながらチャンミンの体を奥へトンと押しやる。
それは戻れということで、チャンミンはわけが分からず手招きをする店長の元へしぶしぶ戻った。
背後ではユンホがなにやら喋っていて、女性客の淑やかな笑い声が聞こえる。
先程とはまるで違う客の反応にチャンミンは面白くないが、今の接客をユンホへ見られたことがチャンミンにはショックだった。
もっとスマートな接客をしたいのにこれでは客に可愛がられるペットのようだ。



また子供扱いされちゃうとぶすったれたチャンミンのもとへユンホが戻ってきて、近づく店長へ軽く手をあげチャンミンの腕を引くからチャンミンは戸惑い店長は何とか止めようとする。
話がまだ終わっていない、そう言いたいのにユンホの態度は頑なだった。
「もうあがりの時間だ。車を待たせてるから制服のままでいい。」
「え?じゃあ、ロッカーで服を、」
「明日でいい。」
何をそんなに急いでいるのかチャンミンには分からず、そう言えばここへ来て一度も目を合わさない、どうしてと聞きたいけれどとても聞けるような雰囲気ではなかった。
「あのユノさん、さっきの話、…!」
そう言いかけた店長へ、大丈夫とユンホはうなずく。
「このビルへは一歩も入れないから心配するな。」
それだけ言って冷静なユンホにはめずらしくチャンミンを引きずるようにして店の外へ消えていった。





「あー、…チャンミン、財布も何もかも置いていったな。」
そうつぶやきながら店長がふと目線を落としたカウンターテーブルにはくっきりと爪痕がキズになっていて、
「…オーナーでも器物破損で修理金を請求してもいいのだろうか。」
そう考えながら以前同じビル内にあるホストクラブの店長から聞いた話を思い出していた。
器量良しの高校生を軽くホストクラブへ誘っただけなのに、それこそ修羅のような怒りをかってしまい縮みあがったと。



「はぁ、……チャンミンのボーイは諦めるか、」


オーナーの意向に沿うことこそ店長としての職務だとばかり、完全に納得はできないものの店長は決定をくだしたのだった。














*********************


おはようございます、えりんぎです。



さらっと新章スタート!みたいな雰囲気になってますが、まとまりのないオマケ話でスミマセン( ̄∇ ̄*)ゞ



実は『あなたが笑えば~渇愛~』の更新時に50万拍手を狙ってます宣言をして沢山の拍手を頂いたのですが、ナント、そろそろ70万拍手へ届きそうです(*゚∀゚)=3
お友達ブロガー様が、
『拍手は記録に残り、ランキングは記憶に残る』と仰っていて、ふむふむと思ったのですが。
ブログの管理画面から1日にどんな話にどれだけ拍手を頂いたか見れるんです。
新しくコチラを見つけてくださった読者様なのか、読み返しにも関わらず丁寧に拍手をポチってくださったのか、とにかく有り難くて嬉しいんですよ。



ちなみに毎日のように必ず拍手を頂いてる話は『Strawberry candle』です。
ホミンに萌えに萌えていた時期に書き、友人曰く、「えりんぎさんの書いた2人のなかで一番幸せになった2人」だそうです(〃∀〃)ゞ



私の書く話はリアル設定じゃないのでそのまんまのユノやチャンミンではありませんが、リアルのなかにある“ひと欠片”を妄想し、ひたすらユノとチャンミンの幸せなイチャコラを読みたいがために書いてます。
それは例えどんな設定であっても、書き手さま全ての方に言えることなんじゃないかなぁと思ってます。




だって、チャンミンとのプレミアスーパーショットを「記憶にない」とかって誤魔化す独り占めユノと、照れ屋さんのくせに「オッパ」なんてユノには恥ずかしげもなく言えちゃうチャンミンですよ?\(//∇//)\キャー



そんな2人が大好きで、飽きもせずこんな話を書いちゃってます。



いつも沢山の応援をありがとうございます♪
では!









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