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HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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【ホミンホ合同企画ミーアゲ(meeting again)】あなたが笑えば~最愛~その後42



































夏休みでよかった。


結局肋骨を骨折していたユンホは全治二か月と診断され、二週間は家で安静にするよう言いつけられていた。
それでも熱が下がってすぐ部屋へこもり仕事をこなすユンホをチャンミンは甲斐甲斐しく世話をし、時には無理やり休ませたりもした。



ソユンはロジンの手前屋敷内のエナが住む離れへ寝泊まりし、今はエナに習って浴衣を縫ってるようだ。
一日に何度か顔を出すだけのソユンにチャンミンは申し訳ない気持ちはあるけど、でもどうしようもなかった。
来年の桜が満開になる頃、ソユンは跡継ぎを産むためユンホのもとへ嫁ぐ。
それはチャンミンも望んだこと。
けれど、譲れないものもある。
今、この時だけはユンホとの時間をチャンミンは独り占めしたかったのだ。






コルセットは暑いと嫌がりサポーターをぐるぐる巻きにしたユンホの背中へチャンミンがふわりと抱きつく。
すると気配で察していたらしいユンホが目の前のパソコンを閉じて、──なに?と微笑み、チャンミンの腰へ腕をまわした。



くいっと引き寄せ、振り向きざま鼻先を合わせる。
っくん、と匂いを嗅げば香ばしい匂い。
「…今日の昼飯は、魚?」
ふっと笑ったユンホへチャンミンは、「あと納豆とホウレン草のお浸しと牛乳、ヨーグルト。」と献立を並べた。
カルシウムが摂れるからとチャンミンの昼御飯はもうずっとそんな感じで、ユンホにしたら子供の頃の給食を思い出す献立ではあるが不平を言う気にはなれない。
「そうか。チャンミンは昔から魚を焼くのも上手いもんな。」
そんなことを言うユンホへチャンミンは、親バカだなぁと笑った。
笑ってしまってからハッとなる。
すぐに、「親バカじゃないっ!」と言い直すチャンミンがユンホは可愛いくて仕方がない。
「そうだな。ん~、…恋人バカか?」
チュッと口づけ甘く囁くから、夏の暑さだけじゃなくチャンミンの汗がふきだすように額をつたう。
「っや、ユノ。汗くさいって、…っ!」
次第に顔中を啄むユンホをチャンミンは突き離そうとするが、大人しく引き下がるユンホではない。



汗が滲んだべっとり火照った顔さえ食べたいのだから不思議だ。
そうユンホが思ってることなどチャンミンには伝わらないからそのうちチャンミンが嫌がって暴れだす。
すると必ずイテテとわざとらしくあばらを押さえるユンホがいて、毎回真に受け慌てるチャンミンがいる。


「っ、ユノ!大丈夫っっ?…っ、あ!」
そして気づけば畳を背にしたチャンミンを見おろすユンホがいつもいて、
「チャンミンの汗なんて気にならない。もっと食べたい。…恋人バカは嫌か?」
恥ずかしげもなくそんなことを言い、とびっきり甘い視線をチャンミンへ投げかける。


騙された、とチャンミンは怒らなきゃいけないと思うのだけど、それができた試しがない。
「…嫌じゃない、…」
そう言ってユンホの首へ回した腕に力がこもり、どちらからともなく近づくのを止めることなどできず。
軽く合わせた唇がやがて深く角度をかえ、自然に絡まった舌が淫靡な音をたてても止むことはなかった。



「…はぁ、…チャンミナ、…いいだろ?そろそろ抱きたい。」
我慢の限界とばかり熱く滾った身体を擦りつけ、そう懇願するユンホもここ最近の日課になっていて、
「それはダメ!お医者様にとめられてるんだから!」
毎回肝心なところで頑なに拒むチャンミンも頑固としか言いようがない。
が、仕方がないのだ。
チャンミンだって疼く身体を鎮めるのは楽ではないけど、なにより大切なのはユンホの身体なのだから。



「それより僕、そろそろバイトへ行きたい。」
話題を変えるようにチャンミンが言う。
チャンミンが倒れた日から一週間、チャンミンはユンホに言われるがままバイトを休んでいた。
もともと人手に困っているわけじゃなく、ゆっくり休むようにと店長から言われていたがチャンミンは早くバイトへ復帰したかった。
渋るユンホをチャンミンは懸命に説得する。
血液検査の結果に問題はなく、倒れた日以降眩暈もない。
味覚と食欲は相変わらずだがそれはもうチャンミンにはどうすることもできなかった。
だからそれだけはユンホへ伏せて万全の体調をアピールする。
本当はバイトなど辞めさせてしまいたいユンホだが、言い出したら聞かないチャンミンを誰より知るのもユンホなのだ。





「ユノ兄!」
そこへ飛び込んできたのはハイルだった。
午前中だけ大学へ用があると出掛けていったハイルだがなにをそんなに慌てているのかと思うほどで、畳の上でチャンミンを組み敷くユンホを見ても特に驚くこともなく。
「 外に、…ヤツがいる!」
そう言ってゴクリと喉を鳴らした。
「…ヤツ?」
最初こそ意味がわからず眉を寄せるだけのユンホだったが、「本当にユノ兄より酷そうな怪我だった。」とそう言われれば思い当たるのはひとりだ。
ここで待ってろと言ってもチャンミンは付いていくと聞かない。
「普段のユノなら心配ないけど、今は怪我人だからひとりでは行かせられない。」
やはり言い出したら聞かないチャンミンへユンホは、
「恋人バカか?」と冗談めいて言ってみた。
ふざけてる場合じゃないと一瞬むっとしたチャンミンだったが、
「…、嫌じゃないくせに、…」
そうつぶやくチャンミンへユンホはくっと笑う。
随分と肝が座ってきたものだと可笑しくて、チャンミンの唇へ当てるように口づけしさらに愛しさを噛みしめた。















総檜の立派な門の脇に勝手口がある。
そこをユンホはくぐり、少し離れてチャンミンとハイルがついてくる。
見通しのいい道路は高級住宅地で私道のようになっているから違和感たっぷりのその男はいやでも目立っていた。




ふとユンホの方へ視線を向け、何本だ?と聞く。
ユンホはニコリともせず、2本と返した。
「…そうか、俺は3本だ。悔しいがな。」
脇腹を擦りながら男がつぶやく。
この暑いのに真っ黒なシャツを羽織った男の胴体にもユンホと同じテーピングがぐるぐる巻きになってるのは想像に難くない。
そこでやっとチャンミンは折れた肋骨の本数を言ってるのだと気づいた。
一週間たってやっと薄くなってきた打撲傷はユンホに比べその男の方が酷く思える。
未だに腫れた目元など、どれほど当日は酷かったのだろうとチャンミンはそら恐ろしかった。
そして思わずチャンミンは前に出て、気づけばその男ソン・ジェハンの膿んだ傷口に触れていた。



「…医者へは?」
ピクリと反応したジェハンが首を振る、そして覗き込むように傷口を調べるチャンミンを黙って眺めていた。
振り払おうと思えばすぐにできたが、チャンミンのすぐ背後で神経を研ぎ澄ましジェハンが動こうものならすぐにでも飛んできそうなこぶしを警戒したのだ。
「シムチャンミン、…お前は怖いもの知らずなのか?それとも信頼できるナイトに守られ油断してるのか?」
え?とチャンミンは不思議そうな顔をする。
チャンミンは幼い頃からの経験で、自分へ対する敵意を見抜くのには自信があった。
だからこそその昔、段ボール箱を飛びだしユンホの胸にすがりついたのだから。



「何言ってるんですか?それより抗生剤を飲んだ方がいいです。傷口が膿んで化膿してる。ちょっと待っててください、ユノへ処方された薬を持ってきますから。」
それだけ言って屋敷内へ戻っていったチャンミンをジェハンだけじゃなくユンホもきょとんと眺めていた。
そして思わず目を合わせどちらからともなく声に出して笑った。
ジェハンなどは傷口にひびくのでは、というほど豪快な笑いだ。
「面白い坊やだ。っくく、…敵に塩を送るってやつか?」
「いや。敵と見なしてないんだろう。」
そうか、と言ってジェハンは満足げに頷く。



「いきなり男同士の喧嘩をしようと言ってきた時は罠かもしれないと多少疑ったが、…」
「俺は嘘偽りは吐かない。」



「そうだな、…それに“最愛の恋人”のためか。」
「ああ。手を出すなよ。少しでも色目を寄越したら肋骨3本くらいじゃすまねぇからな。」
「ふ、それはお互い様。今度は互角にすらしねーよ。もともと頭の切れるヤクザは嫌いなんだ。覚悟しておけよ。」


ビクビクしながら距離をおいて眺めていたハイルだったが、二人の物言いが物騒なのに不思議なほど敵意を感じないことに驚いていた。
どちらかと言うと昔馴染みのような気安ささえあるのだ。



「返事をしにきた。」
そう言ったジェハンが遠くチャンミンが戻っていった方向へ目線をあげ、
「今の今まで多少の迷いはあったが、…お前の“最愛の恋人”の度胸と愛らしさに霧が晴れたような気分だ。」
「そうか。」
ゴツい男だからまさかチャンミンへそういった興味は見せないだろうと侮っていたかもしれない。
返事とは別に要注意だとユンホは胸に刻みつつ。



「チョンユンホ。お前を信じよう。」

   

真っ直ぐに見据える男の言葉を、ユンホはしっかりと受けとめていた。



















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