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HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

【ホミンホ合同企画ミーアゲ(meeting again)】あなたが笑えば~最愛~その後44と1/2前


































「どちらへ行かれるのですか?」


離れを出たガンソクとユンソクへ声を掛けたのはロジンだった。
屋敷を出てひとりで離れへ向かったガンソクだったが、いつの間にか離れの玄関脇に黒服が列をなしている。


「社長、敷地内と言えど屋敷を出るときはひとこと仰って頂かないと困ります。夕方にはレセプションパーティーの予定が入ってることですし。」


淡々と予定をならべるロジンは秘書ではないが、つい先程ガンソクの秘書が訪ねてきてガンソクが血相を変えて離れへ乗り込んだと言うのだ。
最近落ち着いてはいるものの以前は流血沙汰の親子喧嘩までしているのだから心配する秘書の気持ちがロジンはわからなくもない。
ところが離れから出てきたガンソクはユンソクを連れ、親子喧嘩というより逢い引き中の恋人同士といった様子だ。
ロジンに気づいてパッとユンソクの腕を離したもののすぐにまたひっつかみ、そしてロジンと視線が合うとまた離し、すぐ引き寄せるを繰り返すガンソクへロジンは笑いをこらえるのに苦労していた。



敢えて“おめでとうございます”などと言ってはないが、ロジンはすべて知っていてガンソクの長年の恋が実ったのだと祝福していた。
思えば長い長い年月、もうこのまま交差することない平行線の恋だと思っていたのに。
素直になれない大人を素直にしたのは、ガンソクを裏切り父親の愛人候補を寝取った息子とその愛人候補なのだから不思議なものだと思う。





「チャンミンの、…体調が良くない。」
不機嫌そうにガンソクがつぶやくからロジンはお見舞いですか?と聞いてみる。
ガンソクはそれには答えず、「ユンソクが新居のマンションへチャンミンを連れていきたいらしい。」と不満げに。
チャンミンは書類上ロジンの養子だから養父へ了承を取るつもりなのだろうか。
と、通常なら思うところだがそうでないことをロジンは知っている。


ユンソクの新居探しを今まで散々邪魔してきたのだ。
それを今度はユンホが邪魔してきた。
ユンホが所有するマンションをユンソクへ貸す。
それをガンソクはさすがに阻むことはできないのだろう。と、ロジンが予想していた通りの展開になってきた。
「そうですか。私は反対しませんよ。チャンミンの望むようにしたらいい。ユンソクさんでしたらチャンミンを預けても安心ですし。」
ガンソクのこめかみがピクリと動く。
ロジンはわざと見当違いに返してガンソクの反応を楽しんでいた。
そろそろ小中学生のような恋愛から落ち着いてほしいのだ。


「ユノさん所有のマンションなら話もはやい。さっそく手続きに入りますか?」
「…ロジン。」
ガンソクの低く地を這うような声にロジンはやり過ぎたかと肝を冷やした。
いくら小中学生のように純な恋愛をしていてもガンソクは冷酷非道と恐れられたヤクザの組長なのだ。




「ユンソクが屋敷を出るのは許さない。」
「は?」
「どうしてもと言うならユンホの投資計画から潰してやる。」


「っ、社長!」
慌てて口を挟んだユンソクをガンソクは睨み声を荒げた。
「一生お前のものだと言ったはずだ!」


どうしてこの男はチャンミンやユンホのことになると一生懸命で、自分へはあっさりしてるのだ。



それはずっと胸に抱き続けたガンソクの不満でもあった。
ユンホへ恋い焦がれるチャンミンを心配して、どうして自分を心配しないのだ?と。
まさに小中学生のような子供っぽい思考ではあるが、ガンソクはユンソクに自分のことだけを想い考えてほしいのだ。



「社長、…なにを?」
今までユンソクはガンソクに感情をぶつけられたことなどなく、いつもあっさりと躱されていたから突然のことで動揺してしまう。
思わず引いた身体を許さないと言わんばかりに手繰り寄せられガンソクの真剣な眼差しに身が竦む。
「俺もユンホに習って欲しいものは欲しいと言う。俺が欲しいのはお前だけだ、ユンソク。」
それだけ言って再び歩き出したガンソクをユンソクは胸が締め付けられるような思いで追った。



諦めることに慣れていた。
恋い焦がれようが、遥か遠い存在だと潜在的にしみこませて。


それがユンソクの思いだった。
好きになってはいけない人だと幼な心に刻んで、気が遠くなるような年月燻りつづけた想いを殺してきた。
好きなのだと、やっと口にしたのは最近のことで。
それでも長年身に沁みた経験は簡単には消せない。





「社長、…社長、…!」
ユンソクの手がガンソクの腕をつかむ。
やっと自ら伸ばした手。
「なんだ。」
仏頂面だけど無表情ではない。
やっと来たか。とその顔には書いてあった。


「この歳ですが、…それでも僕は貴方が欲しい。」


そう言ったユンソクへガンソクは笑った。
そしてユンソクの腰へ腕をまわし照れくさそうに、少しだけムッとしてつぶやく。
「歳など関係あるか。待たされた分我慢できないから覚悟しておけよ。」
ビクンと動揺したユンソクの腰を抱きガンソクは満足そうに微笑む。


これで本当に想いが叶ったと、そんな微笑みだった。











屋敷に戻ると思っていたガンソクの足は駐車場へ向き、無言のままユンソクを押しこむように後部座席へ乗り込んでいた。
それを遠くで確認しながらロジンは胸ポケットの携帯へ手を伸ばす。
レセプションパーティーへの代理出席の件と、これからガンソクが向かうであろう料亭への連絡、それにユンソクがすみやかに移動できるようガンソクの寝室の準備など忙しいのだ。



「ああ、…それと、」
取りあえず居場所がなく困ってるだろうハイルを呼び寄せなければとロジンはハイルへも電話をかける。
ガンソクとユンホの会話を聞かされたと思うが、恐らくチンプンカンプンだろう。 
それでは困る。
次期組長の意向はいずれロジンの意向になるのだから、今からハイルの教育に力を入れねばと思うロジンだった。







一方、運転手と少しの会話だけで黙ってしまったガンソクと何処へ連れていかれるのか予想もつかないユンソクを乗せた車は、何の表札も看板もない立派な門の前に停まっていた。
すると待ち構えていたように人が出てきてガンソクは気を良くしたらしい。 
さすがロジンだ。と呟き、どんどん歩いていく。
慌てて追いかけるユンソクの視界に入ってきたのは目を見張るほど見事な日本庭園だった。
そびえ立つ竹林と飛沫をあげる滝が涼しげで、百日紅の鮮やかな紅色が夏の青空によく映えている。


「そう言えば、チャンミンと見たのは寒椿だったな。」
ボソッと誰にともなく漏れたガンソクのつぶやき。
それはうっとり景色に見惚れていたユンソクを大いに刺激した。
「チャンミン、…ですか?ここは料亭ですよね。」
「ああ。それは旨そうに水炊きを食べていたな。」
ガンソクは以前チャンミンと訪れて以降この店から足が遠退いていた。
チャンミンの覚悟を見せられたあの日は即ちガンソク自身の願望を思い知った日でもあった。
無意識にチャンミンへ求めた面影はユンソクなのだと。


「そう、ですか。チャンミンとは二人きりで?」
チャンミンが幼少の頃から月に一度ガンソクと外食に出掛けていたことなどユンソクは知らない。
「当たり前だ。抱くつもりで連れてきたのだからな。」
「っ、…」
そしてあの日何があったのかも。




ガンソクがモテる所以として見た目の格好良さや金まわりの良さに加えて”愛人への配慮”がある。
愛人が何人いようが決してそれを匂わせないのだ。
今目の前にいる人間だけを“その時だけは”最高に愛した。
それがどうしたことか、ユンソクにはそれができない。
包み隠さず話したいのだ。


ユンソクに似たチャンミンを無意識ではあるが見初め、愛人にすると決めた。
そして此処で抱くつもりだった。
此処じゃなければ意味がない。
いつまでも残る記憶を断ち切りたかった。



「だが抱けなかった。チャンミンの覚悟は本物だったし、それに、…本来此処で抱きたいのはひとりだからな。」



まさか本当に此処でそれが叶うとは。
頂点を極めたつもりのガンソクが、唯一欲して手に入らなかったもの。



「ユンソク、…お前だけだ。」




欲しくて欲しくて。


次第に極道としての野心が薄れ、
引退して堅気になった身ならば、もう一度あの笛の音を聴けるのではないかと。


鬱々とした梅雨に咲く、あのガクアジサイのようにたおやかな篠笛の音を。
















*********************


おはようございます、えりんぎです。



タイトルが長いですね、、、スミマセン(;´v_v)ゞ

さて、一番いい男はロジンなのでは?という話になってますが、どれくらいの方が読まれてるんでしょうね~、この話。


明日は通常の倍ほどの長さになってまして、かと言ってエロは期待しないでください。
どうも私は行為そのものより、そこへ至るまでのもちゃもちゃや事後のいちゃいちゃが好きなようです。


くどいようですが、ホミンではないので、ご注意ください。




そこで1つお願いがあります。
明日、鍵を開けて読んでくださった読者さま。
本来、『良かったよ~』の拍手かもしれませんが、明日は『読んだよ~』の拍手をお願いします。(もれなくポチって!ってことですね)



書いて書いて!と言ってくださったのを真に受けて書いてみたものの、(しかも、むちゃ時間をかけて)本当に需要なんてあったのかしら?と思っちゃいまして。
あ、でも無理して読まないでくださいね。
ガンソクさんをユノビジュ変換可能な方のみお読みください(〃∀〃)ゞ




さくっと書くつもりが結構な思い入れで書いてしまいました。
明日の更新後は土曜日になります。



いつもたくさんの拍手やポチっとありがとうございます。



では!










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